ヒステリーな嫁と離婚したい!妻がキレる理由と対処法、離婚の可否について解説

ヒステリーな嫁と離婚したい!妻がキレる理由と対処法、離婚の可否について解説
ヒステリーな嫁と離婚したい!妻がキレる理由と対処法、離婚の可否について解説
  • 「嫁がいつもイライラしてすぐキレる。家に帰るのが憂鬱…。」
  • 「妻のヒステリーに耐えられない。ヒステリーを理由に離婚は可能?」

些細なことがきっかけでキレたりヒステリーを起こす妻。本来であれば安らげる場所であるはずの家庭が息苦しくなり、こんなはずではなかったと日々悩んでいませんか。

女性は男性よりも感情的になりやすいですが、それでもヒステリーになるには何らかの原因があります。今回はなぜ妻がヒステリーを起こすのかについての原因、対処法について詳しく解説をしていきます。

またヒステリーが改善されず妻との離婚を考えている方に向けヒステリー妻と離婚ができるかどうかについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

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妻がヒステリーになる理由とは

日々の些細なことをきっかけに突然泣き叫んだり怒ったりする妻。ヒステリーを引き起こす理由はあくまでもきっかけに過ぎません。ヒステリーを起こす前に何らかの原因でストレスが溜まり続け、それが爆発しただけのことです。では一体どのようなことがヒステリーの原因になっているのでしょうか。考えられることは以下の3つです。

家事や育児によるストレス

毎日の家事によるストレスが蓄積しているパターンです。子どもがいて育児も行っている場合、ワンオペ育児の状態になっている場合は妻の負担も大きくなるため、さらにストレスが溜まりやすくなります。

子どもは小さいほど手がかかり一瞬たりとも目が離せませんので、合間を縫ってなんとか家事をこなす方がほとんど。一人の時間を持つことができず、息抜きのために気軽に外出することもできません。

毎日仕事に行くことでストレスを抱えている男性の中には、家で家事や育児をこなす妻に対し「家にいるから楽なはずだ」と思い込む人もいます。そして仕事で疲れていることを理由に育児を手伝わずにいると、妻は疲れ果ててストレスを蓄積していきます。そしてある日限界を迎え、突然ヒステリーとして苛立ちが爆発することになります。

夫に何らかの不満がある

妻のヒステリーの標的は夫とは限りません。嫁が子どもに対してヒステリックな態度を取ることで悩んでいる方もいるはずです。子どものちょっとしたミスや態度をきっかけに、子どもに対して感情的な態度になり暴言を吐いたり暴力を振るったりするケースです。妻が些細なことで子どもにキツくあたるのを見て、子どもへの影響が心配になる方もいるでしょう。

しかしこの場合子どもに対して不満があるのではなく、夫に対し何らかの不満を抱えている可能性があります。夫へのあてつけとして子どもにヒステリーを起こしているケースです。不満があるものの夫には直接言えない、もしくは自分がイライラする態度を見て夫に理由を察してほしいと思っています。

結婚して安心感が生まれてしまった

結婚前や結婚後間もなくは性格が穏やかだったのにも関わらず、年月が経って妻がヒステリーになってしまった場合は夫婦関係の変化も原因として挙げられます。

結婚すると夫婦間に安心感が生まれ、お互いに素の自分を出せようになっていきますが、必ずしもよい部分だけが表に出るとは限りません。元々は家族の前だけでヒステリックだった女性が夫が自分を受け入れてくれるという安心感を得た結果、夫の前でヒステリー感情を出すようになってしまうことがあります。

ヒステリックは病気の可能性もある

妻のヒステリーがあまりにひどい場合、精神的な病気なのではと不安に思う方もいるでしょう。実際に何らかの疾患がヒステリーを引き起こしているケースは決して珍しくなく、女性特有のホルモンバランスが精神面に大きく影響を及ぼしていることもあります。

病気か否かの判断基準

家ではヒステリックであるにも関わらず、仕事には問題なく就けており友人との関係も良好である場合、病気が原因である可能性は低いです。ヒステリーは家庭に原因があると考えたほうがよいでしょう。

しかし以下のように家庭でのヒステリーに留まらず、以下のように日常生活や社会生活に何らかの支障がある場合は何らかの病気が原因になっている可能性が考えられます。

  • 外出ができず家に閉じこもっている
  • ヒステリーによって職場や友人などにも迷惑をかけている
  • 食事ができない・寝られない・起きられないなど、生活に支障がある

ヒステリーを引き起こす病気

ヒステリーの原因が何らかの病気である場合、以下のようなものが考えられます。

  • 月経前症候群(PMS)
  • 更年期障害
  • パーソナリティ障害
  • 統合失調症
  • 自律神経失調症
  • 適応障害

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)とは、月経前にイライラ・情緒不安定などの精神的症状、胸の張りや痛み、むくみなどの身体症状のことを指します。発症する時期には個人差がありますが、月経10日前~2日前の間であるケースが大半です。

月経前症候群に陥っている間は精神的に不安定になりやすく、普段は気にならない些細なことでイライラやヒステリーを引き起こすことがあります。しかし月経が開始されると症状が消えることが特徴です。

更年期障害

更年期障害とは、閉経に伴って卵巣の働きが衰え、ホルモンバランスが大きく崩れることによって引き起こされる症状のこと。症状が現れる時期や程度には個人差があり、早い場合は40代前半から症状が出ることもあれば、ほとんど症状を自覚しない方もいます。

更年期障害の症状は全部で100種類程度あると言われていますが、代表的なものは以下の通り。

  • ほてり、のぼせ状態
  • イライラや不眠、抑うつ状態
  • 関節痛や腰痛、肩こり
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 疲労感
  • 動悸

身体的な症状に留まらずイライラや抑うつなど精神面にも影響を及ぼすことが特徴です。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは、心に柔軟性を持つことができず頑固になることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりすることが続く症状を指します。

パーソナリティ障害には全部で10種類の型があり形態は様々ですが、その中の一つ境界性パーソナリティ障害は以下のような症状が特徴であり、ヒステリーを引き起こす原因としても考えることができます。

  • 怒りの爆発をコントロールできない
  • 慢性的な虚無感や空虚感を抱える
  • 他者に対しケンカやぶつかり合いが多くなり、その度に自暴自棄になる

パーソナリティ障害の明確な原因は分かっていません。幼少期の虐待やトラウマが発症の要因の一つであると考えられていますが、直接の原因という断言はできません。

統合失調症

統合失調症とは、脳の様々な働きがまとまらなくなることにより幻覚や妄想などを引き起こす精神疾患です。発症の原因は正確には分かっていませんが、生活のストレスや人生のイベントにおける緊張がきっかけであるとされています。

統合失調症の症状である幻覚や妄想は、内容に非常に現実味があるため病気であると自覚しにくいことが特徴です。そのため周囲も病気であると気づきにくくヒステリーを起こしているだけだと勘違いしてしまうケースも。もし以下のようなサインがあった場合は精神科や心療内科などへの相談をお勧めします。

  • 悪口を言われた等と訴えるが、実際にはそのようなことは起きていない
  • 盗聴や監視を受けていると言うが、実際は何もない
  • ぶつぶつと独り言を言ったり、突然叫んだりする
  • 話にまとまりがなく、何が言いたいのか分からない

自律神経失調症

自律神経失調症とは自律神経が正常に働かなくなる疾患です。身体の神経のうち刺激に反応して身体の機能を調整する神経を自律神経と呼び、そのうち体を動かす時に働く神経を交感神経、逆に休める時に働く神経は副交感神経と呼ばれます。

普段は交感神経と副交感神経がバランスを取りながら身体機能を調節していますが、ストレスや不規則な生活が原因でこれらのバランスが崩れ、身体的症状だけでなくイライラ・情緒不安定などの精神的症状に悩まされることになります。

身体的症状
眠れない、疲れがとれない、頭痛、めまい、立ちくらみなど
精神的症状
イライラや不安感、うつ、情緒不安定

適応障害

適応障害とはある特定の状況・出来事がストレスとなり、様々な心身の症状が現れる精神疾患のこと。ストレスによって誰でも適応障害を発症するわけではなく、元々ストレス耐性が弱い、対処能力が低いなど本人の元々の性格的要素も原因になっています。

症状は不眠、喉の異物感、咳や動悸、難聴など多種多様ですが、一番多い症状は抑うつ状態と呼ばれる精神状態です。抑うつ状態になるとイライラしやすい、気分が晴れないなどの症状が出現するようになります。

病気の可能性がある場合の対処法

病気が原因でヒステリー状態になっている場合は適切な治療を受けることにより状況が改善する可能性があります。しかし病気という自覚がない人を病院に連れていくのは大変なことです。以下のことに注意しながら受診を勧めてみてください。

妻を心配しているという気持ちを伝える

まずは妻が苦しんでいる状況に対し心の底から心配しているということ、少しでも元気になってほしいと思っていることを伝えてください。病院に行ってほしいからといって「病気に違いない」と決めつけることはよくありません。

精神科や心療内科を受診することに強い抵抗がある人、心の病は存在しないと思っている人もいますので、「念のため受診してみよう」「話すだけでも気分が楽になるかもしれない」など、あくまでも病気ではないという姿勢で話を進めるようにしましょう。

適切な科を受診し、できれば付き添いを

精神疾患を治療するには精神科か心療内科を受診することになります。精神的な症状が強い場合は精神科、身体にも何らかの影響が出ている場合は心療内科を受診するようにしましょう。近年では精神科・心療内科両方を診療できるメンタルクリニックという名称の診療所も増えています。どちらを受診するか迷う場合はメンタルクリニックを選択することをお勧めします。

また可能であれば病院へ付き添いをするようにしてください。妻の心の問題は決して他人事ではありません。専門家の話を聞くことにより妻への接し方を考えるよい機会になるでしょう。ただ付き添いを嫌がる女性もいますので本人が嫌がる場合は強引に付き添わず、受診後に話をじっくり聞いてあげるようにしてください。

ヒステリーな嫁を落ち着かせるには

ヒステリーな嫁との生活で悩む方の中には、できれば離婚は避けたい、ヒステリーさえ治ればうまくやっていけるのにと考えている方もいるはずです。治療等を経てヒステリックが改善できればよいのですが残念ながらヒステリーはすぐに治まるものではありません。

できることなら妻とうまく付き合っていきたいと考えている方のためにヒステリーな嫁とうまくやっていく方法ヒステリーを治める方法を解説していきます。

妻がイライラする理由を探る

嫁のヒステリーには必ず何らかの原因がありますので、まずはそれを探ることが重要です。子ども相手にヒステリーを起こしているからと言って子どもが原因だとは限らず別の理由が隠れている可能性があります。

万が一あなた側にヒステリーを引き起こす要因があった場合、妻は夫自身に自分の悪い点に気づいてほしい、察してほしいと考える傾向があります。嫁に「どうしてイライラしてるの」と聞いただけでは逆に「自分で考えれば」等と突き放され。余計にヒステリーを引き起こす要因になる恐れが。

妻に「辛い理由を知りたいから教えてほしい」「少しでも君の気持ちを楽にしたい」など相手のことを思っているという気持ちを示し、寄り添う姿勢を見せることにより、妻側も正直に理由を話してくれる可能性があります。

妻の話を聴く

妻が理由や悩みを話している間は相手が話すことをひたすら聴くようにしましょう。嫁の話を聴いていると反論や助言をしたくなるかもしれません。愚痴のような話をひたすら聞くのは辛いという方もいるかもしれませんが、まずは口を挟まずにひたすら話を聴き、同調をしてあげてください。

育児や家事で毎日疲労している女性のストレスの中には話を聴いてほしいという気持ちが含まれることもあります。育児の辛さは当事者以外にはなかなか理解してもらえないためです。

自分の考えを伝える

嫁のヒステリーが治まっている時にあなたの気持ちも伝えるようにしましょう。妻が育児や家事で「私ばかり大変」という気持ちを抱えている一方、あなたも「仕事が大変だ」という気持ちを抱えているはずです。

仕事における何で苦労しているか、どのような悩みがあるのかをパートナーに伝えたことはありますか。仕事で疲れて家事が手伝えないときに「俺だって大変なんだ」と伝えてもどう大変なのか相手が理解できていない可能性があり、妻のヒステリーを引き起こす要因にも成り得ます。夫も大変であるという事を理解してもらうことにより、妻の「私ばかり大変」という気持ちが治まる可能性があります。

妻をストレスから解放する

妻のヒステリーの原因が判明したら、それに対処をしていきましょう。

悪かった部分は直す努力をする

もしあなたに何らかの原因がありそれがはっきり分かった場合は直す努力をしていきましょう。ヒステリーが完全に起こらなくなるまでには日数がかかりますので地道に行動を起こすことが大切です。また妻が落ち着いているときに妻側の改善すべき点についても話し合うとよいでしょう。「自分は(妻に)こうしてほしい」と伝えることにより、お互いに歩み寄り関係をよりよくできる可能性があります。

ストレスを発散する時間を作る

家事や育児がヒステリーの原因の場合、ストレスを発散することを考えてください。特に育児中の場合、自分の時間がとれないことが大きなストレスの要因になっている可能性が高いです。

  • 子どもを夫、もしくはどちらかの親に預ける
  • ベビーシッターを利用する
  • 夫が子どもを公園などに連れていく

などの工夫を行い嫁が一人で好きに過ごせる時間を用意してください。子どもがまだ小さい場合、ほんの少し一人で外出ができるだけでもかなりの息抜きになります。

ヒステリーな嫁とは離婚できる

ここまではヒステリーな嫁と離婚せずに関係を改善することを前提として対処法を紹介しました。しかしヒステリーな嫁に耐えられず、離婚を決断しようとしている方もいるはずです。ここからはヒステリー嫁と離婚ができるかどうかを解説していきます。

結論から述べると、ヒステリーは民法で定められた法定離婚事由の一つ「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当するため、相手の反対があっても離婚が認められます。話し合いに相手が応じてくれない場合、ヒステリーを起こし手続きが進められない場合でも、離婚調停・離婚裁判を経ることで離婚は成功します。

ヒステリーな相手に離婚調停は有効

離婚調停とは家庭裁判所に夫婦関係調整調停を申し立て、調停委員が中立的な立場に立って夫婦お互いの意見を確認し、離婚に向けた話し合いを進める手続きを指します。原則として夫婦それぞれに調停委員が付き、お互いに顔を合わせずに話し合いを進めることになります。裁判所という厳粛な雰囲気も相乗し相手との冷静なやりとりが期待できる点がメリットです。

離婚調停についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も併せてお読みください。費用に焦点を当てた記事ですが、離婚調停の流れや手順についても詳しくまとめています。
離婚調停にかかる費用とは?裁判所・弁護士費用の詳細や一括で払えないときの対処法も

相手が調停に不参加でも離婚はできる

離婚調停は必ずしも出席の義務があるわけではなく、中には離婚したくないという気持ちから故意に調停を欠席する人も。しかしその後離婚裁判の手続きを踏むことにより相手が不在でも離婚を認めてもらえるようになります。

離婚裁判において、欠席することは反論の意志がないことと同意です。そのため相手が裁判所に来なかった場合は申立人側の主張が全面的に認められることになり離婚がそのまま成立する可能性が高くなります。

離婚裁判の前には必ず離婚調停が必要

離婚調停で相手が欠席したとしても、離婚裁判に移行することによって離婚を認めてもらうことができます。それなら最初から離婚裁判を行ったほうが効率がよいのではないか?と考える方もいるかもしれません。

しかし離婚をはじめとした家事事件では、裁判より先に調停の手続きを経る調停前置主義という考え方があります。そのため話し合いによる離婚(協議離婚)ができない状況でも一度は調停をするようにしてください。

裁判で離婚を成功させるには証拠が不可欠

嫁のヒステリーを理由に離婚を成立させたい場合は婚姻関係を継続できないと判断できる証拠が非常に有効です。調停では相手が出席しない、もしくは出席してもヒステリー状態になり反対する可能性が高いため、調停を検討する段階で裁判を見据えて証拠を集めておくようにしてください。

ただどのようなものが証拠として有効なのかについては夫婦の状況によって異なります。ヒステリーな嫁とどうしても離婚したいのであれば、どのような証拠が有力なのか専門家に相談をすることをお勧めします。

まとめ

嫁がヒステリーになる原因は主にストレスや現在の環境への不満が挙げられます。相手のヒステリーを落ち着かせるためにはまずは原因を探ること、そして話を聴き相手に寄り添い、ストレスから解放してあげることが有効です。また日常生活に支障をきたしている場合は何らかの精神疾患が原因になっている可能性もあるため、メンタルクリニックや精神科・心療内科の受診を検討しましょう。

しかしヒステリーは簡単に改善できることではありません。対策を講じても何も変化がなく辛い場合、ヒステリーに耐えられない場合は離婚を考える方もいるでしょう。ヒステリーを理由に離婚することは可能であり、相手の同意がない場合でも最終的に裁判によって離婚を認めてもらうことができます。

裁判で離婚を認めてもらうためには夫婦生活が破綻しているとわかる客観的な証拠が必要です。確実に離婚に持ち込みたいと考えている方は離婚問題に詳しい弁護士に相談の上、有効な証拠の集め方や手続きの進め方を確認するようにしてください。

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