親戚付き合いがストレスで離婚したい…ストレスを溜めない対処法&離婚後の付き合い方とは?

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  • 「親戚付き合いがストレス過ぎて離婚を考えている」
  • 「親戚付き合いを理由に離婚する方法は?」

核家族化が進み三世代で同居する家族は大幅に減少したものの、婚家との親戚付き合いはなくなりません。中には親戚付き合いがストレスで離婚すら考えているという人もいるかもしれません。ではなぜ親戚付き合いがストレスになってしまうのでしょうか。

こちらの記事では親戚付き合いがストレスになる原因やストレスを溜めないための対処法、離婚の可否について詳しく解説。さらに、離婚後の親戚との付き合い方についても紹介していきます。婚家との親戚付き合いでは、今までの考えを変える必要がある場合も。こちらを参考にして、なるべくストレスを溜めない親戚付き合いをしていきましょう。

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親戚付き合いがストレスになる理由

婚家との親戚付き合いがストレスだと感じる方は少なくありません。気が合う人しかいないのなら問題ありませんが、世代も風習も違う親戚との付き合いは、簡単なものではありません。結婚していなくても親戚付き合いはありますが、結婚すると配偶者の親戚とも当然付き合わなければならないということに。こちらでは親戚付き合いがストレスになる理由について紹介していきます。

結婚のデメリットの一つ

実は多くの人が、親戚付き合いは結婚のデメリットの一つだと考えています。2025年に結婚している男女200人(各100人)を対象に行った調査によると、「結婚のデメリットは何か?」という問いに対して、女性の41名が「親戚付き合いが面倒くさい」と回答しています。男性では5位の24名が同様の回答をしています。

男女で差があるのは、ある意味仕方のないことなのかもしれません。男性は妻の実家に行ってももてなされる側が多いのに対して、女性は「嫁」としての役割を期待されるため。このようなことから、女性の多くが親戚付き合いは結婚のデメリットと考えてしまいます。

参考:結婚のメリット・デメリットとは?既婚男性&女性200名のホンネを大調査!|FNNプライムオンライン

義実家との関係が良好なのは8割

ではどのくらいの人が義実家と良好な親戚付き合いをしているのでしょうか。マイナビが2024年に行った既婚者を対象にした調査によると、「義両親との関係が良い」と答えた人の割合は、とても良いが26.2%、まあ良いの60.0%と合わせると、86.2%の人で関係が良いと回答。

一方で「配偶者と義実家のことで喧嘩をしたことがあるか?」という問いに対しては、男性で24.1%、女性で27.2%の人が「ある」と回答しています。表面上は良好な関係を保っている場合でも、ひそかに不満やストレスをためている人が多いのかもしれません。

参考:「義両親との関係が良い」既婚者の割合は?【500人調査】|マイナビニュース既婚男女の2割超「配偶者と義実家のことでケンカした」…あまりにも生々しい“ケンカの理由”明らかに|オトナンサー

話を合わせるのが面倒

義実家での集まりなどでは、親戚と話を合わせるのが大変という理由が挙げられます。「いつも同じ自慢話を聞かされる」「親戚同士の分からない内輪ネタで盛り上がる」「価値観の違う人と話していても楽しくない」などです。たとえ親戚の人たちが「いい人」だったとしても、楽しくない話を聞き続けるのは苦痛です。

一方で「子どもはまだかと根掘り葉掘り聞いてくる」「デリカシーのない話を振ってくる」「人の悪口ばかりで聞きたくない」などの話題によって、不快な思いをしている人も少なくありません。

気を使わなければならないのが大変

とくに嫁の立場では、親戚付き合いにおいて多くの気遣いが必要になります。例えば次のようなケースです。

  • 親戚同士のお祝いのやり取りの手配
  • お祝いに対するお返しの要不要
  • 冠婚葬祭への参加
  • 親戚が集まる場での食事・お酒の準備や掃除

コミュニケーションが苦手な人にとっては、親戚付き合いはとても大変なことです。とくに古くからのしきたりが多い地方の場合には、どうしたらいいか分からなかったり迷うことも多いでしょう。いまだに日本では、嫁としての体裁を保つことが重要視されるため、気遣いへの圧力は大きくなりがちです。

しきたりや風習になじめない

単純に婚家の地域のしきたりやその家ならではの風習になじめないというケースもあります。とくに自分の育った地域のしきたりや風習と大きく異なる場合には、戸惑うことばかり。細かい違いであっても、その家での正解を探りながら過ごすのは非常に疲れることでしょう。

何かと干渉してくる

義実家の親戚が何かと夫婦のことに干渉してくるのも、大きなストレスです。単純に孫の顔が見たいという気持ちから「子どもはまだ作らないのか?」などと聞かれることは少なくありません。子どもが生まれてからは、預け先の保育園についてや子どもの行事、進学先などについても口を出される可能性が。

義実家の近くに住んでいる場合は、アポなし訪問をされたり、子どもの服のお下がりなど不要なものを押し付けられるといったこともあるかもしれません。

マザコン夫との離婚を考えているときには、こちらの記事を参考にしてください。

「マザコン夫と離婚したい方必見!離婚方法や注意点、離婚を迷ったときの考え方とは」

価値観の違いが理解できない

義実家の価値観の違いが理解できずに、ストレスをためるケースもあります。自分の生まれ育った家とは違うのだから価値観は違うのが当然なのですが、義実家の人の行動にどうしても不信感を抱いてしまうことはあるようです。

例えば金銭感覚などが顕著な例です。自分の親は孫である子どもに様々なお祝いや贈り物をしてくれるのに夫の両親は一切してくれない、こちらにお金を貸してと簡単に言ってくるなどです。他にも食事の仕方についてや衛生観念、掃除の頻度などの価値観が受け入れがたいと、義実家に訪問するのが苦痛になります。

夫との価値観の違いで離婚をお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「価値観の違いで離婚したい…よくある理由と離婚の可否、迷ったときの相談機関を紹介」

自分の時間が無くなるのが嫌

婚家の親戚イベントが多いと、自分の時間が無くなることでストレスをためる人もいます。とくに共働きで家事や育児もしていると、ゆっくりできるのは休日だけという人も少なくありません。できれば家族で出かけたり、自分一人だけの時間をゆっくり持ちたいと考える人もいるでしょう。

しかし義実家からのお誘いが頻繁にあると、せっかくの休みをつぶしてその付き合いに充てなければなりません。年に数回程度ならまだ我慢できますが、月に何度も付き合いを求められると、それがストレスに感じてしまいます。

親戚付き合いでストレスを溜めない10の方法

親戚付き合いは結婚しているうちは続いていきます。なるべくストレスを溜めないためには、次のような秘訣を実践していきましょう。

配偶者とよく話し合う

まずは自分の配偶者と、金銭的なことも含めて義実家との親戚付き合いについて話し合ってください。今の自身の状況や考えを相手に話し、自分の気持ちを理解してもらってください。そのうえでできることは協力してもらえるように努めましょう。

親戚付き合いは面倒なものですが、いざというときに助けになる場合があるかもしれません。適度に無理せず、夫婦で方針を合わせて親戚付き合いをしていきましょう。

「良い妻・嫁でいたい」という考えを止める

親戚付き合いでストレスを溜めないためには、「いい妻と思われたい」「いい嫁でいたい」という考えを捨てましょう。親戚付き合いをはじめとするプライベートな人間関係の悩みの根底には、「自分を良く見せたい」という考えがあることが原因だからです。自分の弱いところやダメな点を見せられずに、嫌と言えないままにストレスを溜めていってしまいます。

そうならないためには、まずは無理せず自分の価値観を自覚することです。「自分の価値観にそぐわないことを無理にしていなかったか」「同町圧力に負けて親戚付き合いをしてこなかったか」など、これまで無自覚に選択してきたことを見つめ直すだけで、自分の中での付き合い方を変えるきっかけになります。

キーパーソンを味方につける

キーパーソンを味方につけることで、親戚付き合いをしやすいものにしていくという方法があります。お正月やお盆といった親戚一同が集まるときに、必ず中心にいる人や決定権のある人を見極めてください。親戚同士で話していて「この人には逆らわない方がいい」といった雰囲気をつかめてくるかもしれません。

できればそのようなキーパーソンに対しては、好印象を持ってもらうように心がけてください。そしていざというときには、そのキーパーソンが味方になってくれるような関係性を日ごろから築いておくのがポイントです。

無理に話を合わせようとしない

親戚付き合いでストレスを溜めないためには、合わない話には無理に合わせる必要はありません。「人の悪口を言っているときにはさりげなく席を外す」「自分で余計なことをいわないように気を付ける」「無理に話に入ろうとしない」「嫌味や小言を言われても聞き流す」といった対応です。

とくに自分に対する嫌味や小言を言われると、つい反論したくなる人もいるでしょう。そのようなときは「そうですか、○○さんはそう思われるのですね」と聞き流しましょう。言われたことをすべて真正面から受け止めていては、あなたの身が持ちません。意識して受け流したり、言動を気にしないようなスルースキルを身に着けてください。

付き合う頻度を徐々に減らす

付き合う頻度を徐々に減らすことも、親戚付き合いでストレスを溜めないポイントです。あるときから突然全く親戚付き合いを止めてしまうと、相手に様々な不信感を与えることになります。親戚からのお誘いに対しては、仕事や体調不良、先約があるといった理由を駆使して、少しずつ欠席する日を増やしていってください。

元々親戚の集まりが多い場合は、「お盆は訪問できませんが年末年始は行きます」「子どもの体調が悪いので、回復してからお伺いします」などの代替案を示すといいでしょう。

付き合いは無理をせず最低限に

集まり以外の年賀状・お祝い・お年玉・お中元・お歳暮などの付き合いは、無理せず最低限を心がけてください。できそうな範囲内で試してみて、この親戚付き合いにどのくらいメリットがあるかを自分の中で整理してみてもいいでしょう。メリットがないと感じたら、無理に親密な付き合いを続ける必要はありません。

また交際費としてあらかじめ家計に計上し、その範囲内でお付き合いをするという方法が有効です。また全ての親戚と無理にやり取りしようとせず、付き合う親戚を選ぶことも必要です。

思い切って会わないという選択肢も

親戚付き合いのストレスで体調が悪くなったときには、思い切って会わないという選択肢もあります。結婚している限り逃げることができない親戚付き合いですが、どうしても関わりたくないときには配偶者と話し合って、付き合いを止めることも考慮に入れてください。

場合によっては配偶者と子どもだけで行ってもらったり、仕事などの理由をつけて断るという選択肢もあります。

ポイントは「角を立てずに距離を置く」

親戚付き合いでストレスを溜めないポイントは、「角を立てずに距離を置く」です。お礼は直接顔を合わせてという今迄から、電話に切り替え、最終的にはメールやLINEなどの文字に変えていけば、ストレスが軽減されるはずです。子どもがいる場合は、子どもの手書きの手紙を贈ったり、子どもの写真を同封してもいいでしょう。

夫に味方になってもらう

親戚付き合いでストレスを溜めないために絶対的に必要なのが「夫の理解」です。前出のアンケートでは、男女とも2割以上の人が、親戚付き合いについて配偶者と喧嘩をしたことがあるという回答に。喧嘩をしてもいいので自分の気持ちを分かってもらい、夫が親戚付き合いの窓口になってもらうようしましょう。

場合によっては、近況報告を兼ねて二人がいるタイミングで義実家に電話してみてもいいでしょう。そのときに夫の口からイベントに不参加を伝えてもらってください。夫に連絡を任せるときには、後日ちゃんと不参加の連絡をしたか、確認することを忘れずに。

お金の貸し借りはしない

親戚なので断りにくいと思いますが、婚家の親戚とは極力お金の貸し借りをしないのが原則です。お金の貸し借りをしないということは、良好な人間関係を保つうえでとても重要です。配偶者にもあらかじめ伝えておくといいでしょう。

あちらからお金を貸してほしいという依頼があったときには「うちも余裕がないので…」「申し訳ありませんがお金の貸し借りはしたくありません」と理由を付けて断ってください。お金を貸すならあげるつもりで、あげるつもりがないのならいくら親戚でもすべきではありません。

親戚付き合いが原因で離婚したいと思ったら?

親戚付き合いが原因でストレスを溜め、離婚まで考えるようになった場合、離婚はできるのでしょうか。こちらでは、親戚付き合いが原因の離婚について解説していきます。

「親族との不和」は離婚理由になる

実は親族付き合いは、多くの人が離婚理由として挙げています。実際、家庭裁判所に離婚調停を申し立てた理由として、妻5.7%・夫12.1%が「家族親族と折り合いが悪い」を挙げています。夫側の3位、妻側の10位に当たる理由です。

参考:令和4年司法統計年報3家事編|最高裁判所事務総局

協議で合意できれば離婚が可能

親族との折り合いが悪い、親戚付き合いがストレスという場合でも、夫婦の話し合いで合意ができれば離婚できます。夫婦の協議のみの離婚を協議離婚、家庭裁判所の調停を経ての離婚のことを調停離婚といいますが、いずれの場合でもどのような理由であれ、夫婦で合意できれば離婚が可能です。

離婚の仕方と手続き方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚の仕方と手続き方法|後悔しないための離婚条件とを切り出す前にすべき離婚準備を徹底解説」

合意できないときには離婚裁判

しかし離婚調停を経ても協議がまとまらないときには、最終的に離婚裁判を提起して離婚を請求するしか方法がありません。そして離婚裁判を提起するには、法律で定められている離婚理由(法定離婚事由)が必要です。

  • 配偶者の不貞行為(性交渉を伴う浮気や不倫)
  • 配偶者に悪意で遺棄されたとき(理由もなく同居しない・働いているのに生活費を渡さない・健康なのに家事や育児をしないなど)
  • 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
  • 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

離婚裁判で負ける理由については、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚裁判で負ける理由|統計からみる裁判結果と裁判を進めるコツ&負けたときの対処法とは」

親戚付き合いによるストレスは離婚理由に当たらない

親戚付き合いによるストレスが理由だけでは、離婚裁判を提起することができません。というのも民法上の法定離婚事由に該当するとは判断しにくいからです。過去の判例を見ても、同居している夫の親族との不仲を理由にした離婚請求事件では、親族との別居などで解決可能であるとして、離婚請求を認めていません。

その他婚姻を継続し難い重大な事由と認められる可能性も

中には法定離婚事由の5番目「その他婚姻を継続し難い重大な事由」として、婚家親戚との不和によって離婚が認められる可能性があります。実際に妻と夫の両親との関係が険悪なものになったにもかかわらず、夫が自分の両親と妻の間に立ち仲を取り持とうとしなかったケースでは、妻からの離婚請求が認められています。

また配偶者も親族と一緒になって虐待のような行為を行ったなどの事実があれば、離婚が認められる可能性があります。実際に裁判で離婚を認めてもらうには、親族との不仲が婚姻を継続し難い理由になると立証する証拠が必要です。離婚問題に詳しい弁護士に相談したうえで、裁判を起こすか検討した方がいいでしょう。

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親族との不和を理由にした慰謝料請求

親族との不仲が原因で離婚した場合、相手配偶者に慰謝料を請求できるのでしょうか。結論から言うと、配偶者の親族との不仲を理由として、ただちに慰謝料を請求するのは難しいです。ただし過去には、親族との不和を知りながら配偶者が関係の修復に協力しなかったとして、慰謝料を認めている事例もあります。

慰謝料請求が認められるかどうかは、法的な専門知識が必要です。こちらの場合も、離婚問題に詳しい弁護士に相談した方がいいでしょう。

嫁姑問題を理由とした慰謝料を請求したい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「嫁姑問題を理由に離婚や慰謝料請求をしたい!離婚を決断する前にすべきことは」

離婚後の親戚との付き合い方

離婚後、元配偶者の親戚と付き合いを継続すべきか悩む人もいるでしょう。法律的には離婚した後は、配偶者の親族とも縁が切れると考えられています。しかし子どもがいる場合などは、祖父母との縁を切ってしまうのがいいか迷ってしまうケースもあるでしょう。そこでこちらでは、離婚後の親戚付き合いについての考え方を紹介していきます。

無理に付き合う必要はない

離婚した理由によっては、無理に親戚付き合いを継続する必要はありません。例えば配偶者の不倫や浮気が発覚して離婚に至った場合、自分自身の気持ちにわだかまりがあって「できれば義両親とは会いたくない」という気持ちになるかもしれません。一方で「子どもにとっては祖父母なのだから会わせた方がいいのでは?」と考えている人もいるでしょう。

どちらの気持ちも間違いでなく、どちらの選択も正解です。気持ちよく会わせられるのなら、今まで通りの付き合いを継続しても構いません。「一方でお金の無心をされそう」「子どもに自分の悪口を吹き込まれそう」など、子どもの心身の成長に問題があると判断したときには、離婚後の付き合いを避けた方がいいでしょう。

付き合うとかえって関係が難しくなることも

義理の親族と付き合いを継続すると、かえって関係が難しくなる場合があります。例えば元の配偶者が再婚して、子どもが生まれたケースです。やはり義両親としても、気兼ねなく会える新しい孫の方により愛情を注ぐかもしれません。そのような状況で自然に会う回数が減ってくると、辛い思いをするのは自分の子どもです。

将来のことも考えたうえで、付き合いを継続した方がいいのか考えていきましょう。

困ったときの助けになる可能性

一方で上記のような懸念がなく、愛情いっぱいに自分の子どもと接してくれる義理の親戚もいます。また自分自身が義理の親戚と気が合い、離婚しても付き合いを継続したいという人もいるでしょう。そのようケースでは、自分が困ったときなどには助けてくれるかもしれません。

離婚後の義理の親戚との関係は人それぞれです。今までの関係等を自分で見極めながら、「自分はどうしたいと思っているのか」という本心に向き合って、最良の選択をしていきましょう。

義両親の葬儀には行くべき?

離婚した元配偶者の両親の葬儀に行くかどうかは、とてもセンシティブな問題です。というのも葬儀への参列は、これからのお付き合いのためでなく、今までお世話になったことへの感謝を伝えるためのものだからです。結婚期間中に義両親にとてもよくしてもらった方の中には、「お線香だけでもあげたい」という気持ちを持つ人も。

迷う気持ちがなく葬儀に参列したいと思っているのなら、遠慮せずに素直な気持ちで参列しても構いません。ただし離婚した元配偶者が再婚しているときには、相手の立場を考慮して遠慮した方がいいケースも。

もし「本心では行きたくないが、義理で参列しなければならないのでは」と考えているようなら、その必要はありません。離婚した元嫁(婿)の立場で、義両親の葬儀に参列する義理はないのです。自分が参列したければ実行し、したくなければ無理にする必要はありません。

まとめ

親戚付き合いでストレスになるのは、話を合わせるのが面倒、色々なことに気を使わなければならないから、価値観が合わない、風習がなじめない、自分の時間がなくなるといった理由からです。ストレスを軽減するには、無理に付き合うのはやめ、徐々に頻度を減らしていきましょう。配偶者とよく話し合って、付き合い方を変えるのも一案です。

親戚付き合いのストレスで離婚したいと思った場合は、双方が合意できれば離婚が成立します。相手が拒否しているときには離婚裁判となりますが、それだけで離婚が認められるケースは少ないでしょう。どうしても離婚したい、慰謝料請求したいというときには、離婚問題に詳しい弁護士に相談したうえで対応を検討しましょう。

離婚後の親戚付き合いに関しては、自分の気持ちに正直に動くのがベストです。とはいえ元配偶者の再婚など状況が離婚直後と変わる可能性があるので、その時々で見極めながらどう付き合っていくかを考えていきましょう。

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