- 「別居を解消したいけどどうしたらいいか分からない」
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様々な理由から別居する夫婦は少なくありません。しかし別居から離婚に至る夫婦の割合は7割程度という統計がある通り、別居は離婚の近道になりかねません。もしあなたが離婚したくないと考えるのであれば、早期に別居を解消する必要があります。
そこでこちらの記事では、別居を解消し夫婦関係を修復したいときのポイントやタイミング、具体的な解消方法について解説していきます。さらに別居時のNG行為や、主な相談先についてもお教えするので、別居を解消したいとお考えの方は参考にしましょう。
別居を解消したいときのポイント
何らかの理由で別居をしたものの、別居を解消したいと思ったとき、どのような心構えでいればいいのでしょうか。こちらでは別居が長期化するリスクや別居解消が難しいケースと共に、別居を解消したいときのポイントについて解説していきます。
別居が長期化するリスク
冒頭で紹介した通り、別居が長期化するにつれて離婚のリスクが高まります。物理的に距離を置くことで、心理的にも気持ちが離れていくためです。また長期の別居はそれだけで、裁判で離婚が認められる要因になります。
民法第770条では、裁判で離婚が認められる要件として5つの「法定離婚事由」を定めています。そのうちの5番目「その他婚姻を継続し難い重大な事由」には、長期間の別居が含まれます。具体的な別居期間は、婚姻生活の長さや夫婦の年齢によって異なるものの、一般的に3年~5年程度の別居期間があれば離婚が認められるようです。
別居を解消したいと考えているあなたにとって離婚は、最も考えたくない結末といえます。最悪の結果を招かないためにも、早急に何らかの対応をしなければなりません。
別居から離婚までの期間について詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。
「別居からの離婚が成立する期間はどれくらい?必要な期間や別居する際の注意点」
別居解消が難しいケース
しかしながら次のような関係性や別居理由がある場合には、別居解消が難しくなります。
DVやモラハラが原因
別居の理由がDVやモラハラだった場合、別居の解消は難しいでしょう。DVやモラハラを受けていた側は、やっとの思いで離れたのかもしれません。また同じことをされるのではという恐れは、短期間の別居ではなかなか払拭できないはずです。
今までも関係修復とDV・モラハラを繰り返していた場合、「もうやらない」と誓ったところで、信用回復は困難でしょう。
DV夫との離婚をお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「DV夫と離婚したい…早く安全に離婚するための手順・相談先・気になるポイントを徹底解説」
浮気が原因
別居のきっかけが自分もしくは相手の浮気だった場合、別居解消は難しいです。浮気された側が別居を解消したいと思っていても、浮気した側が深く反省して心を入れ替えない限り、修復の余地はありません。とくに同じ相手と長期間にわたって浮気をしていたケースでは、浮気をした側の心はすでに配偶者から離れている可能性が高いでしょう。
妊娠中の夫の浮気で別居している方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「妊娠中に夫が浮気⁉ありがち理由と賢い対処法、浮気されないためのポイントとは」
愛情を持てない・愛情が感じられない
夫婦は愛情を互いに与え合うことで共存できる関係です。一方の気持ちが醒めてしまい、相手に愛情が持てない、相手からの愛情が感じられなくなった時点で、円満な夫婦関係ではありません。ここから関係を修復して、別居解消に持っていくのは相当難しいでしょう。
ただし相手の性格によっては、愛情の裏返しという可能性もあります。別居中の配偶者の本音を確認したうえで、別居を解消すべきか継続した方がいいかを判断しましょう。
離婚したい夫に対して、妻は何をしたらいいかについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚したい夫としたくない妻、どうしたらいい?妻がすべきこと、絶対にしてはダメなこととは?」
別居してから連絡を取っていない
別居してからほとんど相手と連絡を取り合っていない場合、関係回復は難しいでしょう。というのも連絡を取り合っていないという状態は、相手がどこで何をしていようが気にならないという相手への無関心の現れになるからです。別居中も相手を気にかけたり連絡を取り合ったりしているなら修復の可能性はありますが、全く連絡を取り合わず相手のことが気にもならないという場合は、関係修復は難しいでしょう。
家庭内別居のメリット・デメリットと注意点は、こちらの記事を参考にしましょう。
「家庭内別居はどのような状態?離婚理由になる?メリットやデメリット、注意点を知ろう」
別居解消のための心構え
別居を解消したいと相手に伝える前に、次のようなことをよく考え、関係修復の可能性や対応方法について知りましょう。
別居した理由を考える
まずは夫婦が別居した「理由」について、よく考える必要があります。簡単に言うなら、離婚前提の別居なのか夫婦関係を修復するためなのかということです。浮気やDV、モラハラが理由の別居なら、離婚前提の可能性が高いです。
逆に何となく関係がギクシャクしている、このまま一緒にいると関係修復が不可能になるという理由であれば、別居を解消できる可能性があります。この点は、相手の思いも重要です。どのような理由から相手が別居へと踏み出したのかも、過去の言動から推測してみましょう。
別居解消の可能性を見極める
次に様々な状況から、別居解消の可能性を見極めます。主に次のような内容です。
- 別居前に相手から離婚の意思表明があったか
- 別居中の連絡頻度
- 別居期間の長さ
- 調停等の手続きに移行しているか
- 相手に代理人弁護士がついているか
別居期間が半年以下であれば、関係修復の可能性が高いでしょう。しかし別居期間が短くても、すでに調停を申し立てられていたり、相手に弁護士が付いている場合は、修復の可能性が低いと考えざるを得ません。
離婚したい人向けの別居準備マニュアルは、こちらの記事を参考にしましょう。
「【離婚したい人向け】別居前にやること・準備マニュアル|知っておくべきポイント・注意点とは」
以前の関係に戻るのは不可能と認識する
別居解消の可能性があった場合でも、以前と同じ夫婦関係に戻るのは不可能だと認識してください。とくに別居前から「離婚したい」と言われていた場合、配偶者に謝罪し、やり直すことを説得できたとしても、あなたへの気持ちは結婚前の状態に戻る訳ではありません。
別居を解消できたからと、これまでのような言動や生活を続けていてはいけません。別居を解消したということは、一度マイナスになったあなたへの感情がゼロになっただけです。夫婦関係を円満にしていくには、ゼロからプラスに持っていく必要があります。
前向きな気持ちをキープする
別居中は自己肯定感が低下して、後ろ向きな気持ちになりがちです。もちろん夫婦関係を修復するためには、過去の間違いや失敗を見つめ直して反省し、改善できるところは改善しなければなりません。しかしあまりにも気持ちが後ろ向きになるとマイナス思考に陥って、夫婦関係を修復しようという前向きな気持ちになりません。
夫婦関係を修復するためには、自分自身を肯定できる前向きな姿勢が大切です。自分のマイナス面に目が向きがちですが、自分の価値や長所を再認識した上で、自信を取り戻してください。
相手の立場になって考える
関係修復を目指すのであれば、相手の気持ちや立場を理解する姿勢が大切です。相手から離婚を切り出されていたとしたら、「なぜ相手は離婚まで考えるようになったか」についてよく考えてください。別居解消を申し出るときも、自分の気持ちばかりを押し付けず、相手の考えも尊重すべきでしょう。
離婚を切り出されたときの対処方法については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚を回避したい…【ケース別】離婚を切り出されたときにすべきことと状況別対処法とは?」
子どもの生活を最大限に考える
夫婦の間に子どもがいる場合は、子どもの生活を第一に考えながら夫婦関係の改善を心がけてください。突然お父さん(お母さん)と離れて暮らすことになった子どもは、不安を感じ精神的な負担が生じます。場合によっては「自分のせいで離れて暮らさなければならなくなったのでは」と考える子どもも少なくありません。
夫婦関係の修復を図るときは、子どもへの連絡や交流の機会を適度に持ちながら、子どもへの負担を最小限に抑える工夫をしましょう。
別居解消のベストなタイミング
別居解消のベストなタイミングは、夫婦の関係や状況によって異なります。しましあまりに長期間別居していると、離れて暮らしているのが当然となり、別居解消へのハードルがさらに高くなります。短すぎても問題の解決には不十分ですが、別居解消を視野に入れた別居期間は半年程度、長くても1年程度と考えましょう。
別居中もこまめな連絡を
別居解消をしたいのであれば、別居中もこまめな連絡を入れてください。先程紹介したように、別居中全く連絡を取り合わないでいると、離婚の可能性が高まります。一方で別居後もたわいもない電話やメールをしている場合は、夫婦関係が改善できる確率が上がります。
しかしお金や子どものことなど、用事のあるときだけ連絡するような状態では、修復の可能性は低いままです。別居から少なくとも3カ月程度で何気ない会話ができるような状態に持っていき、そこから徐々に関係修復のタイミングを探すといいでしょう。
離婚届不受理申出の手続きをする
別居中に相手が勝手に離婚届を作成し、役所に提出してしまわないように、事前に「離婚届不受理申出」の手続きをしておきましょう。離婚届不受理申出を出していると、相手が離婚届けを提出しても、役所で受理されません。不正な届け出や無効な離婚を未然に防げるという点で有効です。
離婚届不受理申出は、申出人の本籍地または住所地がある役場の住民票・戸籍担当窓口に提出します。申出人本人が直接提出するのが原則ですが、本籍地以外の役所に提出した場合は、謄本が本籍地の役場に転送されるまで時間がかかるので注意してください。
別居後の離婚話が進まずにお悩みの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「別居後の離婚話が進まない…原因と対処法、スムーズに離婚するためのポイントを解説!」
別居解消を迷っているなら週末婚をしてみる
双方とも別居解消を考えているにもかかわらず、同居に踏み切れないときには、週末婚をしてみるという方法がおすすめです。平日はそれぞれの自宅で過ごし、週末だけどちらかの家に行って泊まるという方法です。週末婚なら双方の精神的な負担が少なく、場合によっては別居期間の延長も可能です。
また徐々に一緒にいる時間を増やすことで、子どもへの影響も最小限で済みます。週末婚を同居に向けた練習と考え、ぜひ前向きに検討してみてください。
別居時・別居解消希望時のNG行為
別居解消を希望している方はもちろん、まだ離婚していない場合は、たとえ別居中でも次のような行為はNGです。
浮気・不倫をする
別居中にやってはいけないことの一つ目が、浮気や不倫です。たとえ離婚を前提とした別居であっても、離婚届を提出するまでは配偶者以外の人と交際してはいけません。別居中でも懇意関係が続いている以上は、夫婦の貞操義務(配偶者以外の人と性的関係を持たないという義務)が存在するからです。
別居中の浮気や不倫がバレると、あなたが有責配偶者となる可能性があります。相手から慰謝料を請求されるだけでなく、こちらが離婚を希望しても原則として認められなくなります。また離婚条件でも不利になる恐れがあります。
別居に必要な準備や注意点に関して詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
「別居に必要な準備をシチュエーション別に解説!別居に関する注意点とは?」
婚姻費用を支払わない
別居中でも、夫婦が互いに協力して扶養する義務は存在します。収入の多い方は少ない方に対して、自身の生活と同程度の生活を送れるよう、生活費として婚姻費用を渡さなければなりません。婚姻費用の支払いを拒むと、相手に調停や審判を申し立てられる場合があります。
婚姻費用の相場
婚姻費用の金額は、夫婦の話し合いによって自由に決められます。しかし話し合いがまとまらないときには、裁判所が公表している「婚姻費用算定表」をもとに算出していきます。算定表では、夫婦の収入と子どもの数、年齢に応じた目安の金額が示されます。この金額の範囲内で月額を決めるのが一般的です。
婚姻費用の請求方法
婚姻費用の支払い義務は、別居すると自動的に生じるものではなく、請求によって生じる点に注意が必要です。また請求できる婚姻費用は請求時点からとなり、さかのぼって請求できない点も気を付けましょう。そのため収入の少ない側は、別居後すぐに相手に婚姻費用を請求するのがベストです。
請求方法はまず、夫婦の話し合いや内容証明郵便で行い、それでも合意できないときは家庭裁判所に「婚姻費用分担請求調停」を申し立てます。調停でも合意できないときには、自動的に裁判官が決定する「審判」に移行します。決定した内容には強い法的拘束力があり、不払い時には強制執行が可能になります。
婚姻費用を払わないで済む方法があるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「婚姻費用を払わない方法が知りたい!未払いで起こることと払えなくなるケースを知り、適切な対処法を」
面会交流を実施しない
配偶者と子どもを会わせたくないからといって、面会交流を行わないのはNGです。別居によって子どもと離れて暮らす場合でも、面会交流する権利はあります。同時に面会交流は、子どもの福祉や利益の観点からも必要です。同居親の都合が悪くても、別居親との交流がプラスになるのであれば、面会を受け入れるべきでしょう。
一方で、子どもと会わせると虐待の恐れがある場合や連れ去りの危険がある場合、子どもが強く拒否した場合などは面会交流の拒否が認められる可能性があります。
無断で子どもを連れて家を出る
別居を開始する段階で、相手に無断で子どもを連れて家を出るのは止めましょう。このようなケースは連れ去り別居とみなされる可能性が高く、違法と判断されると「未成年者略取及び誘拐罪」で逮捕されたり、裁判所を通じて引き渡しを命じられる場合があります。ちなみに違法とみられる行為は以下の通りです。
- 子どもの親権に関して激しい争いになっている最中に子どもを連れだした
- 子どもが抵抗しているにもかかわらず、無理矢理連れて出ていった
- 面会交流後にそのまま監護親の元に返さなくなった
- 別居後の家にいきなり来て、同意も得ずに勝手に子どもを連れ去った
- 相手方が監護親になると取り決めがあったのに、合意に反して自分が子どもを連れて別居した
- 幼稚園や学校からすきを見て子どもを連れ去った
子どもを連れて別居をお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。
連れ去り別居は違法?合法?親権獲得への影響と子どもを連れ去られたときの対処法とは」
勝手に家に戻ってくる
自分から別居を切り出して家から出ていったものの、勝手に家に戻ることは止めましょう。身勝手だと思われても仕方ありません。不快な思いをさせたために、関係回復が困難になる可能性もあるでしょう。相手が「冷静に考える時間が欲しい」と思っている場合もあります。何の連絡もなしに勝手に家に帰ってくるのはおすすめできません。
話し合いから逃げる
いつまでも話し合いから逃げていては、相手の心が離れるだけです。「離婚話をされるのでは」という不安な気持ちも分かりますが、まずは相手の話を冷静に聞く姿勢が大切です。相手の気持ちを理解した上で、こちらの希望や意見を伝えてみましょう。
妻が話しかけてこなくなったときの対処方法は、こちらの記事を参考にしましょう。
「妻が話しかけてこなくなった…考えられる理由と関係を良好に保つコツを知り、最悪の事態を回避しよう」
具体的な別居解消方法8選
別居解消をするには、段階を踏んでいく必要があります。こちらでは別居解消のための具体策を8つ紹介していきます。
コミュニケーションを再開する
別居して2~3カ月経ったら、コミュニケーションを再開します。ここでポイントなのが、相手の心理状況や気持ちに配慮して「徐々に」コミュニケーションを行うこと。別居を解消したいがあまりに、執拗に電話やメールをしがちですが、このような対応は相手の気持ちを考えない独りよがりな行為だと認識しましょう
行動計画を立てる
夫婦関係を改善するには、綿密な行動計画が必要です。夫婦課題や問題点を明確にして、これから自分はどう行動すべきかという対応策を書き出していきましょう。また相手とのコミュニケーションの頻度や方法についても計画を立て、感情的な対立を避けるようにしてください。
別居当初の感情的な対立があるときは、メールやLINEなどの文字のみでのやり取りがおすすめです。その後、意思疎通が円滑になった後は、電話での連絡をスタートします。始めは1週間に1度から、徐々に3日に1度など、連絡の頻度を縮めていきます。
自分の気持ちをしたためた手書きの手紙を送るのも一つの手です。計画に従ってコミュニケーションした結果、ある程度夫婦の距離が縮まれば、別居解消に向けた具体的な話し合いを進められます。
相手に別居解消を伝える
夫婦の距離が縮まったと感じたら、いよいよ相手に別居解消の希望を伝えます。夫婦関係を修復したいという自分の素直な気持ちを伝え、相手の気持ちや希望にも十分耳を傾けてください。別居の原因があなたにあるときには、自分の落ち度を認めて改善のための努力を続けていることも伝えます。
相手が復縁に前向きになるためには、別居解消のメリットを伝えるのもおすすめです。収入や家事、子どもといったメリットだけでなく、一緒にいることで得られる楽しさや幸福感を感じてもらうことが大切です。あなたと一緒に居たいと思う気持ちを相手が持てるよう、様々な角度から気を配りましょう。
周囲の人に説得してもらう
自分だけの努力や説得では別居解消が難しいときには、周囲の人にも助けてもらってください。共通の知人や親と話してもらうことで、相手の本音が聞けるかもしれません。またあなたの努力や修復しようとする姿勢を自分の口からではなく、第三者から伝えてもらうことで、信憑性を高められるという効果も期待できます。
夫婦カウンセリングを活用する
夫婦関係を修復して別居を解消できないときは、夫婦カウンセリングを利用するというがあります。夫婦カウンセリングとは、臨床心理士などの資格を持つ専門家が夫婦の間に入り、対話を通じて夫婦間の問題を解決するための方法です。次のような項目について、カウンセラーの助言を受けることができます。
- 別居に至った原因についての分析
- 双方の価値観や考え方の違いへの理解
- 関係修復に向けた効果的なコミュニケーション方法
- 別居解消に向けた具体的な行動計画
カウンセリングの頻度は、状況に応じて柔軟に調整していきましょう。初めは自分一人でカウンセリングを受け、相手が応じるようなら一緒に受けるという方法でもできます。
夫婦カウンセリングに向く人、向かない人については、こちらの記事を参考にしましょう。
「夫婦カウンセリングは意味ない?カウンセリングに向かない人と意味あるものにするためのポイントとは」
夫婦関係調整(円満)調停を申し立てる
家庭裁判所に「夫婦関係調整調停(円満調停)」を申し立てるという方法もあります。調停では調停委員が夫婦の間に入り、双方から事情や不満を聞くことで、円満でなくなった原因がどこにあるのか明らかにします。そしてどうすればその原因を取り除くことができるかについての助言が受けられます。
調停は平日の日中に行われ、一回当たりの所要時間は2時間程度。それぞれ別の部屋で待機して、交互または同時に調停室に入って話を聞きます。
ただし調停で双方の合意が得られずに、裁判所が同居を命じたとしても、そこに強制力はありません。あくまでも話し合いの場を持つ一つの方法として考えましょう。
あらかじめ別居契約書を作成する
別居をスムーズに解消するために、別居前に契約書を作成しておくという手もあります。契約書では別居の原因や背景だけでなく、別居期間や別居の目的など具体的な内容を盛り込みます。併せて貞操義務の順守など、別居中の不貞行為を予防する項目も入れるといいでしょう。
このような別居契約書を事前に作成することで、夫婦の間の誤解やトラブルを未然に防げます。さらに別居期間中や解消後の生活を得んかにするためにも有益です。
弁護士に相談
別居を解消したいがどうにもならないときには、離婚問題に詳しい弁護士に相談してください。また相手は関係修復を望んでいるが、自分は離婚を考えているときにもおすすめです。法的な立場から有利な離婚条件を整理し、離婚原因である証拠確保のサポートや法的手続きの代行も依頼できます。
さらに離婚に応じない相手との交渉や、別居中の婚姻費用の請求も任せられるので、精神的負担が大きく軽減します。とくに離婚を有利に進めたい方や、相手のDV・モラハラが理由で離婚したい場合には、早めに離婚問題に詳しい弁護士に相談しましょう。
まとめ
別居が長期化すると、離婚のリスクが高まります。別居を解消したいと思ったら、まず別居の理由を明らかにして、関係改善の可能性があるか検討しましょう。またコミュニケーションの方法も重要で、相手の対応を見ながら、焦らずに進めていきましょう。
実際に解消の希望を伝えるときには、自分の気持ちを話すよりも、相手の言葉を真剣に聞く姿勢を大切にしてください。場合によっては週末婚をしてみて、解消後の生活を試してみるのもいいでしょう。周囲の人やカウンセラーに相談して、関係修復を図るのもポイントです。
どうしても離婚したい気持ちが収まらないときには、早めに弁護士に相談するのがベストです。財産分与や慰謝料請求、子どもの養育費など、適正な離婚条件を提示してもらえます。実際の交渉や裁判所での手続きも依頼できるので、離婚にまつわる精神的負担を軽減できます。