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家出癖のある旦那と、この先もやっていけるか不安になっている方はいませんか。もしくは夫が突然家出をして、途方に暮れている人もいるかもしれません。そのような方のためにこちらの記事では、旦那が家出する理由や心理をくわしく解説。
家出後の適切な対処法や、家出する旦那とうまくやっていく方法も紹介していきます。家出を繰り返す旦那に対して離婚が頭をよぎるという場合には、離婚の可否や慰謝料請求の方法についてもお教えします。旦那の家出には必ず理由があります。その理由を明らかにしたうえで、適切な対処法を選択していきましょう。
旦那の家出に関する実態
まずは旦那の家出に関する実態を紹介していきます。他の夫婦の家出事情はなかなか知るきっかけがありません。こちらでは家出に関するアンケート結果をもとに、旦那の家出について詳しく解説していきます。
家出したことがある割合
既婚男性207人を対象にしたアンケート結果によると、家出したことがある夫の割合は全体の26.1%(54人)という結果になりました。家出したことがないと回答した人が73.9%(153人)と比較するとおよそ4人に1人の割合で家出経験があるということが分かります。
同じく既婚女性96人に聞いたアンケートによると、あると答えたのが40.6%、無いと答えたのが59.4%と、女性の方が家出をしたことがある割合が高いことに。母数が少ないので一概に女性の方が多いとは言えませんが、男性よりも女性の方が家出経験があるようです。
参考:【夫の家出事情】理由と戻るまでの期間。その間どこへ?飲み屋、パチンコ、読書三昧と自由すぎる行動も|kufura
「夫に不満たまりまくり!」家出経験のある妻は4割。プチ家出からロング家出まで妻たちの経験談|kufura
家出から戻るまでの期間
では旦那が家出から戻るまでの時間はどのくらいなのでしょうか。
1日未満
夫婦喧嘩の後で頭を冷やすためや、顔を合わせたままだと気持ちを切り替えられないという場合には、数時間~1日未満の家出をする旦那がいます。1日未満の外出が「家出」と言えるのかは疑問がありますが、一時的に頭を冷やすために、あえて妻のいる家から出るという男性も。
この場合は自分の気持ちを切り替えるためということで、それほど時間をかけずに家に帰るようです。
1日~数日
1日から数日のプチ家出をする旦那も少なくありません。突発的な夫婦喧嘩というよりは、積もり積もった不満がある場合や頭を冷やすのに時間が必要な場合です。数日程度のプチ家出は珍しくなく、多くのケースで3日以内に帰宅するようです。
普段用もなく家を空けることがない旦那が数日返ってこないとなると、妻としては不安な気持ちも出てきます。家出中は頻繁な連絡はNGですが、不安なときは一度「どこにいるのか」「いつ戻るのか」を聞き、今後の意思を聞くのも一つの手です。
1週間~数週間
旦那が1週間以上家を出たままというケースでは、意識して一時的に距離を置こうと考えている証拠かもしれません。冷却期間として実家やホテル、友人の家などに身を寄せていてるケースです。男性の場合、頭に血が上って家出することがあっても、割合すぐに冷静になる人が多いので、長くても数日で家出から戻る人がほとんどです。最長の家出期間が女性では1年にも及ぶのに比べて、男性の場合は1カ月未満とかなり短め。
とはいえ、家出以外の理由で家に帰れないことも考えられます。実際、家出人を含めた行方不明者の捜索は「1週間」がボーダーラインと言われています。行方不明になってから1週間を過ぎると捜索が困難になり発見率が一気に下がるためです。
本人の意思で家出をした場合はそこまで深刻に考えなくてもいいのかもしれませんが、家を出てから一向に連絡が取れないという場合には、警察に相談することも検討しましょう。
1年以上
旦那の意思で1年以上家に戻ってこない場合、もはや家出ではなく「離婚前提の別居」と考えた方がいいのかもしれません。民法では裁判で離婚が認められる理由を「法定離婚事由」として定めていますが、その5番目に「その他婚姻を継続し難い重大な事由」という項目があります。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
引用:民法|e-GOV法令検索
年単位の家では別居とみなされる可能性が高く、3~5年程度の別居期間があると、もはや婚姻関係が破綻して修復は不可能とみなされて離婚裁判で離婚が認められる可能性が高いです。家を出ていった旦那にモラハラやDV、不倫など不仲になった原因があるときには10年程度の別居期間がないと離婚が認められない傾向にあります。
もしあなたの方に離婚の意思がないときには、裁判で離婚が認められる別居期間になる前に、別居解消に向けた何らかの対応をすべきでしょう。
別居からどのくらいで離婚が成立するか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「別居からの離婚が成立する期間はどれくらい?必要な期間や別居する際の注意点」
家出した後はどこに行く?
では旦那は、別居した後どこに行くことが多いのでしょうか?
ファミレス・ファストフード店
数時間、時間をつぶすのに適しているのがファミレスやファストフード店です。ドリンクバーのみで長時間座っていられるので、喧嘩の後で頭を冷やすのに最適です。しかしいくら深夜も営業しているお店でも、1日以上滞在できるものではないので、比較的早めに家に帰ってくる人が多いです。
ホテル
1日~数日間は距離を置きたいと考えている場合には、身の回りの物を持ってビジネスホテルに滞在する人もいます。1泊数千円~の料金がかかりますが、快適に過ごせるのがメリット。また周囲にバレることなく家出をすることができます。とはいえ金銭面から見ると、長くても1週間程度で帰宅するケースが多いです。
ネットカフェ
ネットカフェを利用して家出中を過ごすという旦那もいます。最近のネットカフェはシャワー完備やネット設備もあり快適で、鍵付き個室が充実しているなど、宿泊施設として利用するのに適しています。ネットカフェの利用には身分証明書の提示が必要なため、本格的な行方探しとなっても本人確認がそれほど難しくありません。
友人・知人の家
気軽に泊まりに行ける友人や知人がいる旦那の場合、そちらの自宅に泊まらせてもらっている可能性があります。とくに独身で一人暮らしをしている知人がいる場合は、気兼ねなく長居ができるかもしれません。「家族が心配しているだろうから帰った方がいい」とたしなめてくれる知人ならいいのですが、そうでない場合には長期間家に戻ってこないケースもあります。
実家
旦那の家出先が自分の実家という場合もあります。どれだけ泊まってもお金がかからないだけでなく、実家ということで気を使う必要もありません。妻にしても「実家にいるなら安心」と思う人もいるでしょう。
しかし家出して実家に帰る旦那の場合、本人の気質として責任感の欠如や親への甘え、精神的な幼さが根底にあるのかもしれません。また受け入れる親の側も「結婚したんだから早く自分の家に帰った方がいい」とたしなめることがないと、旦那に対して過保護や過干渉の可能性も。
一方で親離れ・子離れできている親子関係にもかかわらず、家出中の旦那を受け入れているという場合は、夫婦関係の亀裂が深刻だったり旦那に離婚の意思があるケースも少なくありません。
自分の車
自分の車がある旦那の場合、車の中で泊まったりしながら家出を継続する人もいます。ガソリン代はかかるものの雨風をしのげてひとりきりの空間に居られるので、頭を冷やすのに適しているのかもしれません。ただし車で移動していることを考えると、行動範囲が格段に広がるため、居所に目星をつけにくいという点に注意が必要です。
不倫・浮気相手の家
長期間家出から帰ってこないと思ったら、不倫相手の女性の家にいたというケースも少なくありません。というのも夫婦関係の悪化の背景にある真の理由として、不倫や浮気の存在が考えられるため。妻に不倫がバレていない段階では、「自由になりたい」「少し一人になりたい」と言いながら、不倫相手の家に逃げ込んでいたという場合も。このようなケースでは旦那の家出問題だけでなく、不倫問題も同時に解決しなければなりません。
旦那が家出をする理由と心理
旦那が家出をするのはどのような理由や心理からなのでしょうか。こちらではよくある家出の理由や、家出をする旦那の心理状態について見ていきます。
妻との関係悪化
妻と様々な理由から関係が悪化して、家出を決意する旦那がいます。夫婦の会話がない、家の中がギクシャクしている状況では、いっそここから離れたいと思ってもおかしくないのかもしれません。妻と関係が悪化する原因は以下の通りです。
家事をめぐって
夫婦間の家事分担を巡って夫婦の間で口論になり、家出をしてしまうケースが少なくありません。最近では夫婦共働きが主流になり、男女問わず仕事や育児、家事をすることが一般的に。一方、男性の中には「家事をするのは女性の役割」「自分は稼ぐのが仕事」と考えている人も少なくありません。
実際、共働き夫婦で女性側が認識している家事の分担割合は妻9割:夫1割ですが、男性側の認識では妻7割:夫3割と、夫と妻では負担割合の認識で大きな食い違いが生じています。これが夫婦喧嘩の原因となってしまうという訳です。
参考:共働き夫婦の家事分担のリアル|妻・夫それぞれの不満と解決策をご紹介|ベアーズ家事代行
育児・子育てに関して
育児や子育てに関して夫婦で意見が食い違い、口論の末に旦那が家を飛び出すというケースもあります。子どもの世話の負担割合から育児方針、習い事や進学についてなど、子どものことを真剣に考えているからこそそれぞれが引くに引けなくなることも。
とくに小さい子どもがいる家庭では、保育園への送り迎えや食事の補助、寝かしつけなど夫婦で家事や育児を分担しないと生活を回していけません。夫婦で協力していかないと、どちらか一方だけに負担がかかって不満を貯めてしまう原因になってしまうでしょう。
旦那が育児を手伝ってくれないことで育児ノイローゼになった場合には、こちらの記事を参考にしましょう。
「育児ノイローゼが原因で離婚はできる?苦しい理由や対処法を知り後悔しない選択を」
一方的に攻撃された
妻との関係が悪化した原因の一つに、妻から一方的に攻撃されたという人もいます。会社から帰ってくるなり「帰り時間が遅い!」となじられる、妊娠中の妻が自分に当たることで不安を解消しようとする、一生懸命家事や育児をやっているのに「どうしてちゃんとやってくれないの」と小言を言われるなど。
妻にしてみれば旦那を攻撃する理由や原因があるのかもしれませんが、旦那にしてみると理不尽に一方的に攻撃されたと感じる場合もあるでしょう。帰宅するなり攻撃される日が続くと、家に帰るのが嫌になっても不思議ではありません。
夫婦間の会話がない・家庭内で孤立している
夫婦関係が冷え切っていて夫婦の会話がない、他の家族から孤立している状態だと、「ここに俺の居場所はない」と家出を考えるようになります。また仕事や育児で日々の生活が忙しいと、旦那の話を聞く暇がなく、夫婦の会話が減ってしまうという夫婦もいるでしょう。
しかし夫婦の会話が減ると不安や悩みを解消できなくなるだけでなく、心の交流が減り孤独感が増します。こうした状態が長く続くと、家庭内での精神的な孤立から脱するために、家出を決める人もいます。
仕事上のトラブル
仕事上のトラブルや問題がストレスとなって、家出してしまう旦那もいます。会社へも出勤せず、そのまま行方不明になってしまう場合もあるので要注意です。とくに男性は大黒柱としての自覚が強く、妻や子どもに弱音を吐けないという人も少なくありません。
長時間労働や上司からのパワハラ、業績が上がらないことや将来の不安など、旦那が仕事上のストレスを抱えているかもと思ったら、それとなく気にかけたり悩みを聞く姿勢が、旦那の家出を回避するポイントです。
女性問題
夫婦喧嘩が家出の原因かと思っていたら、実は旦那が不倫していたという場合もあります。とくに「よくある喧嘩だったのになぜか過度に反応してきた」「些細なことでいきなり怒ってきた」「誰かと比べているような文句が増えた」など、今までと違う喧嘩の理由や態度を感じたら、旦那が浮気や不倫をしているかもしれません。
また「自分は結婚に向いていない」「一人になりたい」など、得体のしれない理由を言って家出をしたケースでは、女性問題が隠れていることがほとんどです。
浮気相手をSNSで特定する方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「浮気相手をSNSで特定する方法|調査時の注意点と慰謝料請求の注意点とは」
借金問題
一人では解決できない借金問題を抱えたまま、家出してしまう旦那もいます。借金と言っても住宅ローンや車のローンなどではなく、ギャンブルや浪費、投資の失敗によって多額の借金を抱えてしまった場合に多いようです。妻に内緒で家のお金に手を付けてしまった、ギャンブルのために闇金からお金を借りて返せないといったことから、「妻にバレたらどうしよう」「もう家に帰れない」と考えて、行く当てもなく家を出て行ってしまうのです。旦那が生活のため以外に作った借金は、妻であっても返済の義務はありません。しかし最悪のケースも考えられるため、早い段階で警察に相談した方がいいかもしれません。
精神的な理由から
様々な理由で精神的に疲弊して、家出をしてしまう旦那もいます。単に家庭や仕事上のストレスから逃げたい、問題を直視したくないという気持ちから家出をする人もいるでしょう。すでにうつ病や適応障害になっていて、正常な判断ができずに衝動的に行動してしまったという場合もあるかもしれません。
旦那が家出してしまう心理
ではどのような心理から、旦那は家出をしてしまうのでしょうか。
気分転換したい
単に気分転換のために家出を決行したという旦那もいます。仕事で疲れがたまっているときや妻の小言でストレスがたまっているときなどです。女性がストレス解消のために、買い物をしたり甘いものを食べたりするのと同じと考えると、それほど大事にしなくてもいいのかもしれません。
考える時間・頭を冷やす時間が欲しい
一人になって冷静に考える時間が欲しい、頭を冷やす時間が欲しいと考え、家出をするケースもあります。例えば夫婦喧嘩をして両者がヒートアップしてしまったときや、妻の顔を見ているとイライラしてしまうときなどです。このような場合は、夫婦が顔を突き合わせていても感情的になるだけです。
家を出るとき「頭を冷やしてくる」「一人で少し考えてみる」と旦那が言っていたなら、追いかけたり電話連絡をするのを控えた方がいいでしょう。ただし喧嘩の度に家出をする旦那の場合は、ただ問題から逃げたいだけという場合も。旦那の性格や日ごろの行動を見て判断しましょう。
結婚生活に限界を感じる理由や関係を維持するポイントは、こちらの記事を参考にしましょう。
「結婚生活に限界を感じる10の理由|関係を維持するポイントと離婚を決意したときの相談先とは」
これ以上責められたくない
これ以上妻から責められたくないと考え、家出を決行する旦那もいます。とくに育児や介護の問題は、すぐに解決できない場合がほとんどで、夫婦喧嘩の原因になりやすいです。日ごろの家事や育児に疲れている妻は、協力してくれない夫を責めてしまいがち。「どうせ責められるなら家に居たくない」という気持ちから、旦那の家出につながりやすくなります。
家出は逃避行動の一つ
家出は心理学的にいうと「逃避行動」の一種と考えられます。とくにストレスから心が疲弊していると、自分の感情をうまく処理できなくなったり、「自分には価値がない」という気持ちから問題に向き合うのが難しくなります。そうしたことから現実逃避をする手段として、家出という選択を取るという訳です。
これは決して軽率な行動などではなく、精神的に追い詰められた末の最終手段です。一時的にでも現実から離れることで、壊れそうな自分の心を守ろうとする「自己防衛本能」が働きます。旦那の家出は深刻な「心のSOS」かもしれないと考え、適切な対処を取る必要があるかもしれません。
家出する旦那に対する対処法
家出したことがある・現在家出中の旦那に対して、どのような対応をすべきかお悩みの方がいるかもしれません。また家出を繰り返させないためにも、次に紹介する対処法を実践していきましょう。
家出の兆候を見極める
旦那が家出をする前には、いくつかの兆候が表れる場合があります。家出をした旦那の行動を振り返ってみて「そういえばこんなことがあった」というときには、事前に家出の兆候を見極めて、再び家出をさせないためにも適切な対処をしていきましょう。次のような兆候が現れたら、家出のサインかもしれません。
- 家に帰る時間が惜しくなった
- 家族との会話が少なくなる
- 夫婦の会話がなくなる・子どもを通じて返事が返ってくる
- 話しかけても一言、二言だけの返事
- いつもイライラした態度をしている
- 感情を表さなくなった・無感情
- 寝室を分けたいと言い出す
- 夫婦生活が一年以上ない
家出の理由を探る
家出を繰り返させないためには、旦那が家出する理由を探り、旦那の気持ちに共感したり問題解決に向けて協力する姿勢が必要です。夫婦関係が最近ギクシャクしていた、仕事関係で悩んでいたみたい、他に好きな人ができたのかもなど、理由はいろいろ考えられます。
また喧嘩の度に家出するのは現実逃避だったり、自分の感情を抑えきれずに衝動的なった結果かもしれません。どのような理由や心理からだとしても、単に家出したことを責めるだけでは問題解決になりません。旦那の気持ちに共感し理解を示す姿勢が、家出の再発防止はもちろん夫婦関係の改善に役立ちます。
冷静な対応を心がける
家出してしまった旦那に対して、感情的になったり怒りをぶつけていてはいけません。また無理に連れ戻そうとしたり、帰ってきて欲しいからとメールを連投したりひっきりなしに電話をかけ続けるのもNGです。家出した旦那に対しては冷静な対応を心がけ、相手からの連絡を待ちましょう。
連絡があったら相手の言葉に耳を傾け、旦那の立場や心情を理解しようと努めてください。逆に旦那からの連絡を無視したり、関りを拒否することも逆効果です。
旦那の安全を確認する
家出前の旦那の様子からうつ病や適応障害が疑われるようなときには、まずは身の安全を確認してください。精神疾患から正常な判断力を失って、衝動的に行動している可能性があるためです。今旦那がどこでどのようにしているか確認し、友人宅や実家など心身共に安全な場所にいるときは帰ってくるまで待つようにしましょう。
1週間以上連絡がないときは警察に相談
1週間以上旦那からの連絡がないときには、警察に相談することも検討してください。本人の意思で家出をした場合はそこまで心配しなくてもいいのかもしれませんが、予想外の事件や事故に巻き込まれている可能性もゼロではありません。家出する理由が見当たらない、家出の兆候が見られない、家出後旦那と連絡が取れないというときには、最寄りの警察署で捜索願を届け出ることをおすすめします。
家出中の旦那と仲直りする方法
頻繁な家出や夫婦喧嘩は子どもに悪影響があります。また夫婦仲の悪化により、結婚生活を続けるのが窮屈に感じられ、離婚を考えるようになるかもしれません。家出中の旦那と仲直りしたい、夫婦関係を改善したいというときには、次のような方法を実践していきましょう。
24時間は静観する
夫婦喧嘩や言い争いの末に家出をした旦那に対しては、24時間は連絡を取らず静観するようにしましょう。旦那から連絡が来たときは「分かった」など短い文言を送るにとどめ、連絡を求めすぎたりメッセージを追送するのは控えてください。こちらから連絡を試みたものの旦那に拒否されたときには、しばらく放置するのも一つの手です。
男性には自分の気持ちを整理する時間や場所が必要になるときがあります。あえて逃げ場を与えることで、冷静になって問題解決のために前向きになるチャンスを与えられるはずです。
はじめは手紙やLINEで
家出中の旦那との話し合いでは、初めは手紙やLINEを使って文字で伝えるのがポイント。自分の気持ちや感情を言葉にすることで、頭の中が整理されて客観しできるようになります。また受け取る側も、視覚的に文字を見ることによって、言葉が頭に入りやすく素直に理解できるようになるというメリットも。
自分が思っていることや謝罪の言葉、今後の改善点などを文章にしてみてください。とくに衝動的に行動してしまった旦那に対しては「○日までには帰ってきてね」「心配なので連絡してください」などと家に戻る道筋をつけてあげるといいでしょう。
周囲に相談する
無責任に家出をする旦那がいる方は、周囲の人の目や環境を利用するという方法があります。とくに妻からの働きかけでは家出が改善されないというケースに有効です。具体的には共通の友人や義両親に対して「家出した旦那を心配している妻」を装って連絡してみましょう。
旦那の外堀を埋めることで「妻はこんなに心配していたんだ」「自分のせいで周りに迷惑をかけている」と気づく可能性があります。自分の無責任な行動を知られたくない相手にあえて伝えることで、家出の再発や家出癖を減らせるかもしれません。
再び家出させないための話し合いをする
旦那が家出から帰ってきたら、家出を再発させないための話し合いをしてください。まずはどちらが悪いか悪くないかはさておいて、喧嘩をしてしまったことへの謝罪をしてください。そのうえで衝動的に家を出ていくのはルール違反という認識を持たせるようにしましょう。
夫婦は一緒に住み協力して支え合って生きていくのが義務です。一時の感情でその支え合いを投げ出してはいけません。自分も家出はしないことを伝えたうえで、冷静に話し合ってください。
家出についてのルールを決める
話し合いの場では、家出についてのルールを決めておくのも有効です。再び家出しない・させないのは原則ですが、旦那のストレスのはけ口がない限りは家出を繰り返してしまう恐れがあります。旦那が家出したくなる気持ちを否定せず、衝動的な家出は家族として無責任に思えることを説明して理解してもらってください。
- 妻からの連絡は無視しない
- 行先をあらかじめ伝えておく
- 家出の期間を決める
- 緊急時に連絡が取れるようにする
- ○時までには帰宅する
- 家事や育児が大変なときは落ち着いてからにする
家出のルール作りは、家庭に影響が出ない範囲で冷却期間を設ける意味でも、深刻な家出を防ぐためにもおすすめです。このように事前にルールを決めておくことで、妻が焦って警察に駆け込んだり、ふらふらと出歩いて事故に巻き込まれる事態を防げます。
第三者を交えて話し合いをする
夫婦2人だけで話し合いが難しいときには、第三者を交えた話し合いが有効です。双方が信頼できる知人や親族でもいいのですが、どちらの立場にも立たない中立な立場の人を選ぶのがポイント。他にも夫婦カウンセリングを専門とするカウンセラーや臨床心理士などの専門家もおすすめです。
事前に話し合うテーマを一つか二つに絞り、それについて集中して話し合うといいでしょう。話し合いでは「あなたが(きみが)○○したから」ではなく、「○○されて悲しかった」など自分の感情を中心に話すといいでしょう。第三者の手を借りることで、今まで分からなかった相手の本音やトラブルの本質が明らかになるかもしれません。
話し合いができないほど険悪なときは…別居を検討
話し合いが不可能なほど夫婦仲が険悪だったり、共同生活が難しいときには、別居を検討してください。別居期間中は「自分は何を望んでいるのか」や「旦那との関係を改善したいのか」を考えていきましょう。別居期間は2週間から長くても1カ月程度が望ましいです。
これより短すぎると冷静になれず、自分の感情が整理できません。逆に長すぎると旦那との関係が疎遠になってしまうリスクが生じます。何らかの理由で別居できない場合でも、一定期間は別室で過ごすことで、双方が考える時間を確保できます。
別居が長期化するリスクや交渉のポイントは、こちらの記事を参考にしましょう。
「別居を解消したい…長期化のリスクと交渉のポイントを踏まえて、早期の別居解消を実現しよう!」
逃げ続ける旦那に対しては離婚を検討する
夫婦の問題や家族としての義務から逃げ続ける旦那に対しては、離婚を視野に入れて検討する必要があります。「これ以上無責任に家出する旦那とは、家族としてやっていけない」と考えた場合です。話し合いからも逃げ続ける旦那では、この先の問題からも逃げ続ける可能性が高いです。
離婚したいと思ってからやることについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚したいと思ってからやること6選&離婚準備の注意点とは?適切な準備期間でスムーズな離婚を」
家出する旦那と離婚を決意したときは…
家出を繰り返す夫との離婚を決意した場合、離婚が認められるかや慰謝料を請求できるかなど、様々な不安・疑問が出てくるでしょう。こちらでは家出する旦那と離婚する方法について詳しく解説していきます。
家出が理由で離婚できる?
まずは旦那の家出が理由で離婚できるかについて見ていきます。
「悪意の遺棄」とみなされれば離婚が認められる
旦那の家出が「悪意の遺棄」とみなされれば、離婚裁判でも離婚が認められます。悪意の遺棄とは、正当な理由なく夫婦の義務を履行しないこと。民法では夫婦間に次のような義務があると定めています。
| 同居義務 | やむを得ない事情(仕事・介護など)を除き、夫婦は基本的に同居しなければならない |
| 協力義務 | 生活面において夫婦は協力しなければならない |
| 扶助義務 | 夫婦は経済的な協力や援助を行うことで、互いに支え合わなければならない |
積極的であるか消極的であるかにかかわらず、夫婦はこれらの義務を履行しなければなりません。しかし正当な理由がなく同居を拒否して家出したり、別居中の生活費を負担してくれない場合には、「悪意の遺棄」と判断されて裁判で離婚が認められる可能性があります。
悪意の遺棄で離婚が認められるケースについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「悪意の遺棄での離婚|認められる条件と必要な証拠、スムーズに離婚するためのポイントとは」
法定離婚事由の一つ
上で紹介した「悪意の遺棄」は、民法第770条で定められている裁判上の離婚原因「法定離婚事由」の一つです。法定離婚事由には他にも「不貞行為」「3年以上の生死不明」「強度の精神病」「その他婚姻を継続し難い重大な事由」があります。
旦那の家出が「悪意の遺棄」と認められれば、旦那が離婚を拒否していたとしても裁判で離婚が認められます。そのためまずは旦那の家出が悪意の遺棄に当てはまるか確認してください。
悪意の遺棄とみなされる家出
悪意の遺棄と判断されるかどうかについては、次のような点が考慮されます。
| 正当な理由があるか | 旦那が家出したとしても、妻からの暴力(DV)から逃れるためなどの正当な理由があるときには該当しない
単身赴任や親の介護などの別居も悪意の遺棄とはならない |
| 夫婦間の合意があるか | 夫婦双方の合意の下で家出したり生活費を支払わない場合は悪意の遺棄とはならない |
| 生活費を負担しているか | 収入の多い旦那が別居期間中の生活費を負担していないときには扶助義務違反として悪意の遺棄に該当する |
| 別居期間がどの程度か | 別居期間が長いほど悪意の遺棄と認められる可能性が高い |
悪意の遺棄の具体例は以下の通りです。
- 正当な理由なく家出を繰り返す
- 配偶者を家から追い出す
- 正当な理由なく同居を拒絶する
- 自分の実家に戻り、夫婦の自宅に帰ってこない
- 突然行方不明になる
- 専業主婦が家事を放棄する
- 健康なのに働かない
- 収入がないのに生活費を渡してくれない
- 単身赴任や別居後に生活費をくれなくなった
離婚裁判でこのような事実があったと証明できれば、判決で離婚が認められるだけでなく、悪意の遺棄による慰謝料も請求できるでしょう。
悪意の遺棄を証明する証拠
裁判で悪意の遺棄を証明するには、次のような証拠が必要です。
- 生活費が振り込まれていないことが分かる通帳のコピー
- 相手とのメールやLINEのメッセージのやり取り
- 家出の原因や家出の期間が分かる資料
- 旦那から最後に届いたメッセージの内容
- 相手から無視されたり放置されたことが分かる日記やメモ
- 相手が住民票を異動させたことが分かる住民票の写し
- 相手が無断で別の場所に賃貸を借りたことが分かる契約書
どのような証拠を集めればいいか分からない、自分のケースで悪意の遺棄に該当するか知りたいという方は、離婚問題に強い弁護士に相談してください。
離婚が決まるまでは婚姻費用を請求
家出した旦那との離婚が決まるまでの間は、旦那に別居中の生活費として婚姻費用を請求できます。婚姻費用の金額は夫婦の話し合いで自由に決められますが、話し合いがまとまらないときには夫婦の年収や子どもの人数・年齢に応じて算出できます。詳しい金額は裁判所の「婚姻費用算定表」を参考にしましょう。
相手に請求しても支払ってもらえないようなときには、家庭裁判所に「婚姻費用分担調停」を申し立てて請求できます。調停では算定表をもとにして裁判所で金額を決めてきます。なお調停では旦那とあなたの収入を証明するための資料(給与明細・源泉徴収票など)が必要です。あらかじめ準備しておきましょう。
婚姻費用をもらい続ける方法があるのかについては、こちらの記事を参考にしてください。
「婚姻費用をもらい続ける方法は?損しないための対抗策とよくある質問に答えます!」
悪意の遺棄による慰謝料を請求
悪意の遺棄で離婚する場合、旦那に慰謝料を請求できます。悪意の遺棄のみで慰謝料請求する場合、相場の金額はおよそ50万~300万円です。金額が高額になりやすいのは次のようなケースです。
- 別居期間が長い
- 婚姻費用を全く支払わない期間が長い
- 家出した理由が身勝手なものだった
- 何度も「戻ってきて欲しい」と伝えても無視され続けた
- 残された妻や子どもが困窮して病気になった
旦那の家出の原因が浮気や不倫の場合、不貞行為があったことを証明できればより高額な慰謝料を支払わせることが可能です。不可解な家出の理由のときには、不倫や浮気をしていなかったか調査しましょう。
離婚慰謝料の相場については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚慰謝料の相場が知りたい!離婚理由や婚姻期間による相場・金額をアップさせるポイントを解説」
弁護士に相談
家出する旦那と悪意の遺棄で離婚を決めたときには、離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。悪意の遺棄の証明には「夫婦関係が壊れても仕方ない」という心の中の「悪意」を証明しなければならず、立証が難しいのが実情です。
そのためどのような証拠を確保しなければならないかについては、法律の専門的な知識が必要に。場合によっては「その他婚姻を継続し難い重大な事由」を主張する、もしくは不貞行為などの証拠も併せて提出するなどの方向転換が必要に。
そのような場合でも弁護士に依頼することで、依頼者に有利な結果を獲得できます。離婚では財産分与や子どもの親権といった離婚条件の精査も必要です。弁護士に相談することで不利にならずに希望した離婚条件を勝ち取れるでしょう。
まとめ
家出する旦那は4人に1人の割合でいますが、短いと数時間、長くて3週間ほどで帰宅するのが一般的。家出先はファミレスや実家、車など様々です。家出の原因は家庭の中にあることもあれば家庭外の問題の場合も。いずれにしろ自己防衛本能による逃避行動の可能性があります。
家出した旦那に対しては、冷静な対応をこころがけ、あえて放っておくという姿勢も大切です。家出のサインを見逃さず、話を聞くなどの対応を心がけましょう。また事前に家出のルールを作る、周囲の人に相談するといった対応も有効です。
家出する旦那との離婚を考えている場合には悪意の遺棄が認められるかがポイント。長期の別居をしている方や不倫が家出の原因と見ている方は、それらの証拠も必要です。離婚を考えている方はぜひ弁護士に相談の上、離婚についてのアドバイスを受けましょう。