- 「社内不倫がバレたら会社をクビになる?」
- 「社内不倫した人の行く末が知りたい」
一般的に職場にいる時間は1日の中でも長いため、人間関係が密になりやすく恋愛関係に発展しやすいといわれています。中には不倫関係に陥っている場合も少なくありません。では社内不倫がバレたらどうなるのでしょうか?こちらでは、社内不倫が家族や社内でバレたときの顛末について、詳しく解説していきます。
さらに社内不倫がバレるきっかけや理由、バレた場合の対処法についても紹介。社内不倫がバレていないと思っているのは、実は当事者の二人だけかもしれません。社内不倫のリスクを知って、本当に関係を始めるべきか・続けるべきか考えていきましょう。
社内不倫の実態
こちらでは社内不倫の実態について解説していきます。
社内不倫とは
社内不倫とは、職場内で不倫関係になることを指すのが一般的です。既婚者である職場の人と性的関係があれば、それが会社の敷地外で行われることであっても、仕事時間外の関係であっても社内不倫と呼ばれるでしょう。不倫関係の片方が既婚者の場合も、両方が既婚者の場合もあります。
社内不倫の割合
社内不倫の割合は、実は意外と多いのをご存じですか?冒頭で説明した通り、家で寝ている時間を除き、会社勤めをしている多くの人は職場にいる時間が1日の中で最も長くなります。そのため人間関係も密接になりやすく、恋愛関係に発展しやすいのが特徴。
相模ゴム工業株式会社の調査では、不倫相手とどこで知り合ったかというアンケートで、同じ会社と回答した割合が22.9%と全体のトップを占めています。同じ会社で知り合った割合を年代別にみると、以下の通りです。
20代 | 17.8% |
30代 | 24.5% |
40代 | 24.9% |
50代 | 24.2% |
60代 | 22.7% |
トータル | 22.9% |
参考:パートナー・セックスの回数・浮気 etc|相模ゴム工業株式会社
不倫に限定しない場合でも、10代~40代の社会人を対象とした調査によると、全体の30.4%が職場恋愛の経験ありと回答しています。このような調査からも、職場の人とは恋愛関係に発展しやすいことが分かります。
参考:30.4%が社内恋愛の経験あり、若い人ほど職場に出会いを期待している結果に(出会いコンパス)|ナイル株式会社
相手との関係
では社内不倫の相手は、どのような人になるのでしょうか。多くは「上司と部下」「先輩と後輩」「同僚同士」「社長と社員」といった関係です。やはり関わる機会が多い同僚同士や、部署が同じ上司と部下といった関係が社内不倫に陥りやすいといえます。
婚外恋愛と不倫の違い、リスクについてはこちらの記事を参考にしてください。
「婚外恋愛と不倫との違い|婚外恋愛のリスクや影響を認識しトラブルを防ぐ対処法を知ろう」
社内不倫がバレたらどうなる?
では社内不倫が社内や家庭でバレたら、一体どうなるのでしょうか?こちらでは、社内不倫がバレたときに起こることについて詳しく紹介していきます。
社内での信頼を失う
会社内で不倫のことがバレた場合、社内の人からの信頼を失う恐れがあります。上司との関係がバレた場合、あなたの仕事の成果や能力は上司との関係によって得られたものだと誤解される可能性が。たとえあなた自身の努力や頑張りだったとしても、職場での信頼を失いことは避けられません。
また社内不倫を知られたことで、他の社員とのコミュニケーションが取れなくなるばかりか、周囲からの冷たい視線にさらされ社内で孤立してしまう恐れもあるでしょう。モラルに厳格な仲間であれば、業務上での態度が厳しくなり、信頼を回復するのに時間がかかることも。
キャリアに支障をきたす
社内恋愛がバレると、社内での信頼を失うことでキャリアに支障をきたす可能性があります。社内不倫が明らかになったときの社内規定は会社によって異なるものの、「社内の秩序や風紀を乱した」として、次のような対応を取られる恐れがあります。
配置転換
社内不倫をしたどちらかもしくはその両方が、別の部署への異動や配置転換の命令受けることがあります。不倫自体はプライベートなことですが、同じ部署に当事者がそのまま居続けると、周囲の雰囲気が微妙なものになりやすく仕事がしにくくなるため。社内規定に明記されていない場合でも、不倫を知った上司に部署異動を促されるケースもあるでしょう。
また社内不倫が周囲にバレていない段階なのに、急に異動や配置転換の打診を受けることがあります。これは社内不倫を会社が把握していると考えていいでしょう。引き続き会社で働き続けたいと希望する場合、よほど厳しい降格や減給を伴うものでない限り、配置転換や異動を受け入れるケースがあります。
降格処分
社内不倫が発覚すると、降格処分を受ける可能性があります。配置転換と同じタイミングで行われる場合もあり、降格によって給与が下がるということも大いに考えられます。社内不倫が就業規則の懲戒事項に該当する場合は、そのことを理由に降格処分を受けることがあるという訳です。
出勤停止
社内不倫がバレると、一定期間の出勤停止処分を受ける可能性があります。この期間は無給になるのは当然ですが、他の処分と比べると比較的軽い処罰といえます。ただしいきなり社内の2人が出勤停止になったということで、社内不倫について知らなかった社員にも、社内不倫のことがバレる可能性が高いでしょう。
当事者としてはそれほど厳しくない処分といえますが、辛いのは出勤停止明けの最初の出勤日です。社内不倫が多くの人に知られてしまったために、上司や部下からの信頼は地に落ち、冷たい目で見られるのは間違いないでしょう。
減給
社内不倫の処分として、減給処分が考えられます。減給処分は労働基準法では、給与の10%が上限と規定されています。原則としてそれ以上減給される心配はないでしょう。それ以上の減給があった場合には、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。引き続き勤務を続けていれば、減給処分は3カ月ほどで解除されるのが通常です。
口頭注意(戒告)
会社に与えた影響が小さい場合、社内不倫の処分の中でも最も軽くい口頭注意(戒告)という処分になる可能性があります。これまでの社内での態度に問題がなく、初めて不倫した場合であれば口頭注意で終わるケースも多いでしょう。
ただし口頭注意があったということは社内の記録に残ります。社内不倫をしたという事実は消えないため、自主的に反省文などを提出し、同じ過ちを繰り返さないということを会社に誓う必要があるでしょう。
けん責処分
社内不倫の程度がひどかったり、会社に与えた影響が大きい場合、けん責処分を受ける可能性があります。けん責処分とは、始末書を提出した上で自ら退職することを推奨する処分のこと。実質的な解雇処分と考えていいでしょう。
今後不倫をしないなどの誓約書の提出によって解雇を免れる場合もありますが、ここまで重い処分を出された人が今後も同じ会社で働き続けるのは容易ではありません。素直に処分を受け入れ、次の仕事を探すのも一つの方法です。
仕事そのものを失う
最悪の場合、仕事そのものを失うリスクがあります。過去の判例を見ると社内不倫のみで会社を解雇されるというケースは違法とされていますが、社内不倫により会社に多大な損失や迷惑をかけた場合は「懲戒解雇」の処分が下される場合も。具体的には次のようなケースが考えられます。
- 社内不倫をマスコミに大きく取り上げられた
- 不倫相手とのデートで会社のお金を着服した
- 不倫により重大なパワハラやセクハラが発生した
- 当事者が不倫の常習犯だった
- 会社の名誉や信用を侵害した
- 社内の内部通報制度で報告が上がった
- 社内の風紀や人間関係を大きく乱した
懲戒解雇処分を受けていない場合でも、会社に居づらくなったり気持ちにけりを付けるために会社を辞めるというケースも少なくありません。とくに社内不倫から離婚や再婚に至った場合は、どちらか一方が会社を辞めるという場合が多くあります。
同じ職場で働きにくくなる
上記のような処分を受けない場合でも、心理的に同じ職場で働きにくくなるでしょう。社内不倫がバレてしまったら、これまでのような関係を続けるのは難しいはず。関係解消後も、仕事上で顔を合わせるのは避けられず、同じ業務を担当することもあるはずです。
不倫のことが周囲にバレてしまえば、周りからの視線もあります。同じ職場で働くことに耐えられず、退職するなどということもよくあります。
不倫相手にパワハラ・セクハラで訴えられる
不倫相手に、パワハラやセクハラで訴えられる可能性があります。社内不倫が怖いのは、相手との関係解消に失敗した場合です。とくに相手が部下だった場合、関係がこじれた相手が腹いせに「優越的な地位を利用して関係を迫ってきた」として、あなたをパワハラやセクハラで訴える可能性があります。
相手から慰謝料を請求されれば、社内不倫の事実があった以上、はねつけるのは難しいでしょう。不倫に限らず、社内恋愛では関係の清算をきれいにするのが鉄則。なおあなたの方から不倫関係や相手の秘密をばらしたりすると、名誉棄損で訴えられる恐れがあります。
離婚を突き付けられる
社内不倫していることが自分の配偶者にバレてしまうと、配偶者からの愛情や信頼を失い、最終的には離婚問題に発展します。たとえあなたが離婚したくないといっても、裁判で離婚が認められる可能性が高いです。というのも不倫などの不貞行為は、民法上の離婚事由(離婚が認められる理由)になっているため。
そのため社内不倫をしている方は、いずれ離婚を請求されて家庭を捨てる羽目になるということを覚えておきましょう。離婚を避けるには、相手と二度と会わないなどの誓約書を書くなどして、配偶者の信頼を回復する必要があります。
何とか離婚だけは回避したいと思っている方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚を回避したい…【ケース別】離婚を切り出されたときにすべきことと状況別対処法とは?」
慰謝料を請求される
あなたが独身で相手が既婚者の場合、相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。またあなたが既婚者の場合は、あなたの夫や妻から慰謝料を請求される場合も。
たとえ相手が既婚者だと知らなくても、既婚者かどうかは周りに聞けばわかること。調べようという努力もなしに「既婚者だと知らなかった」と主張しても、あなたに落ち度があるとみなされる可能性が高いでしょう。
慰謝料相場
不倫慰謝料には一般的な相場があります。通常性的関係の有無やその後の夫婦関係、婚姻期間に応じて、次のような相場となっています。
性的関係がない | 0~50万円 | ||
性的関係がある | 婚姻関係が継続 | 婚姻期間:~3年 | 30万~50万円 |
婚姻期間:3~15年 | 50万~80万円 | ||
婚姻期間:15年~ | 80万~100万円 | ||
別居した | 婚姻期間:~3年 | 50万~100万円 | |
婚姻期間:3~15年 | 100万~150万円 | ||
婚姻期間:15年~ | 150万~200万円 | ||
離婚した | 婚姻期間:~3年 | 150万~200万円 | |
婚姻期間:3~15年 | 200万~250万円 | ||
婚姻期間:15年~ | 250万~300万円 |
性的関係は不貞行為とイコールで、挿入を伴う性交渉やそれに類似する行為(前戯・口淫など)が該当します。ハグしただけやキスだけの関係では、性的関係がないとみなされて慰謝料相場は低額になります。慰謝料の金額は受けた精神苦痛に比例するため、不倫後に離婚しなかった場合よりも別居や離婚に至った場合の方が、慰謝料の金額も高額になりやすいです。
プラトニック不倫で慰謝料は発生するかについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
「プラトニック不倫で慰謝料は発生する?不貞行為との違いと慰謝料相場、請求する・されたときの対処法」
慰謝料金額が変動する要素
婚姻期間やその後の婚姻関係以外にも、次のような要素によって慰謝料の金額が変動します。
- 不倫の回数や期間
- 主導者がどちらか
- 不倫が発覚するまでの夫婦関係
- 謝罪の有無
- 不倫の悪質度合い
- 子どもの有無と年齢
- 不倫相手が妊娠・出産した
- 不倫をした側の収入や資産
不倫が発覚するまでの夫婦関係が良好であればある程、精神的苦痛の度合いが高いとして慰謝料金額は高額になります。また慰謝料を支払う側の収入や資産によっても金額が変動します。
不倫慰謝料の相場や、金額が変動する要素については、こちらの記事を参考にしてください。
「不倫がバレたらどうなる?トラブルを防ぐ対処法や慰謝料の相場・変動する要素を解説」
ダブル不倫の場合
社内不倫がダブル不倫という場合もあるでしょう。ダブル不倫の場合は慰謝料請求が少し複雑になります。というのも夫婦の片方がそれぞれ不倫していたということで、それぞれの夫婦の離婚後の婚姻関係によって、請求の目安になる慰謝料の金額が変わってくるため。
というのも両方の夫婦が離婚しない場合は、それぞれの夫婦の間でお金が行ったり来たりするだけで、慰謝料を請求することにあまり意味がありません。二組の夫婦のうち一方だけが離婚する場合は、さらに複雑に。また不倫の事実がそれぞれの配偶者にバレているかどうかも問題になります。
ダブル不倫で離婚をお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「ダブル不倫で離婚したい!離婚の方法や気になる慰謝料請求について解説」
慰謝料請求が認められないケース
社内不倫が配偶者にバレても、慰謝料請求が認めらないことがあります。主に次のようなケースでは、請求された慰謝料を拒否できるかもしれません。
- 不貞行為がなかった
- 既婚者だと知らなかった
- 婚姻関係が破たんしていた
- 不倫の証拠が不十分
- 時効が成立している
社内不倫では既婚者だと知らなかったといい訳するのが難しいですが、取引先や業務上偶然知り合った相手であれば「既婚者だと知らなかった」という主張が認められて慰謝料の支払いを回避できる可能性があります。
また慰謝料請求には時効があり、自分や相手の配偶者が不倫の事実を知ってから3年以上経過すると、慰謝料請求は時効になります。同時に、不倫の事実があったときから20年経過した場合も時効となります。
略奪婚で慰謝料を請求されるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「略奪婚で慰謝料を請求される?略奪婚を考えている人が知っておきたいリスクや法的知識」
社内不倫がバレやすい理由
社内不倫がバレていないと思っているのは当人たちだけで、実は社内では知らない人がいないという状況になっていることも珍しくありません。こちらでは社内不倫がバレやすい理由について、解説していきます。
親密そうな雰囲気
社内不倫がバレるきっかけは、本人たちが醸し出す親密そうな雰囲気です。上司と部下、同僚同士との関係ではありえない距離感や親密さを感じると、他の人のうわさになったり不倫を疑われるリスクが高まります。あえて親密さを出さないようにしている場合でも、ちょっとした目線の動きや態度の違和感、距離感などでバレる可能性も。
とくに女性は言語外の雰囲気の違いを敏感に感じ取ります。よくよく気を付けていない限り、周囲に不倫のことがバレるのは時間の問題だと考えていいでしょう。
同じ日に休みを取っている
社内不倫がバレるきっかけの一つに、同じ日に休みを取っているというケースがあります。これは会社の仲間や上司から不自然に思われる原因になるでしょう。このようなことが何度も続くと、周囲の人に「不倫しているのでは」と認識される可能性があります。
社内メールやチャット
不倫相手と社内メールやチャットでやり取りをしている場合、不倫がバレる可能性があります。というのもこのような社内ツールは、人事担当やシステム担当がチェックしている場合があるため。会社によっては、不倫のペナルティを課す可能性があるので気を付けましょう。
SNSの匂わせ
SNSの匂わせもまた、社内不倫がバレるきっかけです。社内の人のインスタやフェイスブック、X(旧Twitter)に、不倫や2人の関係を匂わせるような投稿をすると、社内不倫がバレる恐れがあります。また故意でなくても個人が特定できる小物類や不倫相手の姿が投稿した写真に写っていたりすると、2人の関係がバレる可能性があります。
会社の人への相談
不倫関係について会社の人に相談するのは絶対に止めましょう。いくら「内緒にして」といっても、人の口には戸は立てられぬものです。あっという間に社内中に噂が広がってしまう可能性があります。社内不倫がバレたくないと思ったら、いくら信頼している人でも不倫の相談はしないようにしましょう。
LINEやメールの誤送信
LINEやメールの誤送信でも、社内不倫がバレる可能性があります。例えば不倫相手にデートの約束をするときや、早く会いたいなどのメッセージを間違って他の人に誤送信してしまうと、それがきっかけで不倫が知られる恐れがあります。
メールだけの浮気で慰謝料が発生するかについては、こちらの記事を参考にしてください。
「メールだけの浮気で慰謝料請求できる?できるケースとできないケース、注意点を解説」
一緒に居るところを目撃された
不倫相手と休日にデートしているところや仕事終わりに一緒に居るところを目撃され、社内不倫がバレる可能性があります。これは不倫の証拠としては明らかで、言い逃れするのが難しいでしょう。とくに社内不倫の場合は共通の知り合いが多いため、2人の関係を疑われるのは明らかです。
バレたくなかったら、極力二人で一緒に外出するのは控え、外出するときは人目につかないように気を付けるべきでしょう。
裁判所などからの書類が会社に届く
裁判所や弁護士事務所からの書類が会社に届き、不倫がバレる可能性があります。裁判所や弁護士事務所からあなた宛ての内容証明郵便や親展の郵便物が会社に届き、間違って中を見られてしまうと「慰謝料を請求する旨」や「不倫の様相」「不倫相手との接触を禁じる旨」などの内容から、バレる可能性が高いです。
また中身を見られないまでも、差出人は分かってしまうので、何かトラブルを抱えていると分かってしまうことは避けられません。多くの場合は嫌がらせのような形で行われますが、どうしても会社に郵送して欲しくないときには、あらかじめ相手方に自宅住所を教えるなどの対策が必要です。
離婚に関する内容証明郵便が届いたときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚に関する内容証明が届いた…適切な対処法とNG行為とは?弁護士に依頼するメリットも紹介」
不倫相手の配偶者が会社に来る
不倫相手の配偶者が会社に来て、あなたや責任者に会わせるように求めてくる場合があります。会社としても業務に支障が生じる恐れがあり、多くの人の目に留まることで社内不倫の事実がバレる可能性が高まります。また感情的になっている相手の配偶者と顔を合わせることで、あなたの身に危険が生じる恐れも。
相手の配偶者が会社に押し掛けたことで、業務に支障が出てしまった場合には、懲戒処分を受ける可能性もあるでしょう。
不倫相手にバラされる
不倫相手との関係解消にこじれて、2人の関係を会社にバラされる可能性があります。相手が別れに納得していなかったりすると、恨みを買って不倫関係をバラされるなどということも。そればかりか逆上して、パワハラやセクハラで訴えると言われる恐れもあるでしょう。
不倫の制裁をしたいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「不倫の制裁をしたい!相手にダメージを与える方法とは?合法・違法なやり方と確実に制裁するためのポイント」
配偶者にバレる理由
社内不倫していることが会社でバレるだけでなく、自分の配偶者にバレてしまうかもしれません。次のような理由から、不倫していることやその相手が社内にいることがバレる可能性があります。
- 残業や休日出勤が増える
- 飲み会や出張が増える
- スマホを肌身離さず持ち歩く
- いつもスマホの画面を気にしている
- 急に態度が冷たくなる・優しくなる
- お金の使い方が変わる
- 車の使い方が変わる
- 趣味や好みのファッションが急に変わった
- 配偶者の予定を気にするようになった
- 家で会社や仕事のことを話さなくなった
- 仕事中以外に連絡がつかない時間が増えた
いずれも「不倫あるある」な理由ですが、本気でバレたくないと思ったら、これらのことに十分に気を付ける必要があるでしょう。
浮気と不倫の違い、法律上の不貞行為の定義については、こちらの記事を参考にしましょう。
「浮気と不倫の違いはある?法律上の不貞行為の定義や『不倫しているかも』と思ったときの対処法」
社内不倫がバレる前にすべきこと
社内不倫が周囲にバレる前には、その後のトラブルを防ぐために、次のようなことをすべきでしょう。
関係を終わらせる
まずは社内不倫の関係をすぐに終わらせましょう。あなたのしている行為は、犯罪行為ではないものの民法上の不法行為です。相手の配偶者から慰謝料を請求されたり、会社にバレたときには相手もろとも厳しい処分を下される恐れがあります。そればかりか仕事まで失いかねません。
不倫をしてしまう背景には、相手への愛情だけでなく逃避や依存など様々な感情が隠れている場合があります。そして不倫で得られる一時的な快楽は、あなたに本当に幸せをもたらしてくれるものでもありません。自分が求めているものは何なのか、一度冷静になって考える必要があります。
自分の気持ちが決まったら、相手にそれを伝えてください。不倫は2人だけの問題ではありません。周囲の人に影響を及ぼす前に、自分の決断を貫き不倫関係を解消しましょう。
毅然とした態度を心がける
相手に関係解消を告げた後は、毅然とした態度を心がけてください。相手とは仕事の話以外はしないようにし、プライベートな話や感情的になりそうな話は避けるべきでしょう。また二人きりになる可能性のある場面はなるべく避けるようにし、どうしても避けられないときには他の人と一緒に行動するようにして相手と心の距離を取るよう心がけましょう。
他にやりがいを見出す
不倫から抜け出すには、仕事に没頭したり楽しめる趣味を見つけることがおすすめ。新しい恋愛を見つけるのも一つの方法です。不倫は自分の心の満たされない寂しさや欠落感を埋めるために始めるケースが多いです。しかし不倫はしょせん不倫。本当の意味で自分や相手を幸せにすることはできません。
本当の愛がほしいのなら、不倫ではなくきちんとした恋愛をすべきでしょう。
転職する
思い切って転職するのも、不倫関係を解消する方法です。別れを伝えたとはいえ、同じ会社で働いているとまた関係が復活する可能性は避けられません。また気持ちがなくなった場合でも、相手と顔を合わせる機会が多いのはストレスにもなります。
そのようなときには転職をして、相手との関係を強制的に断ち切りましょう。また新しい環境で新しい仕事に打ち込むことで、過去の不倫を忘れられるというメリットも。自分の人生を変えるためにも、転職は一つの手段です。
社内不倫がバレた後の対処法
社内不倫が会社や家族にバレてしまったら、次のような対処が必要です。
円満に関係を清算する
社内不倫がバレた後は、すぐに関係を解消しましょう。それもなるべく円満に終われるようにしてください。社内不倫がバレると、上で解説したようなリスクが生じることから、今までのような関係を続けるのは大変危険です。また慰謝料請求の点では、不倫がバレた後も関係を継続していると慰謝料増額の根拠となり得ます。
一方的に別れを突き付けたり、九に連絡を無視したりすると、相手が逆上する可能性があります。中には「周りにばらしてやる」と逆効果になる可能性も。今後も一緒に働くことになるかもしれないので、関係を解消するときには、双方が納得したうえで別れるようにしましょう。
証拠を残さない
不倫関係を解消した後は、不倫の証拠を残しておかないようにしましょう。不用意に証拠を残してしまうと、慰謝料を請求されるなどのリスクが高まります。メールやLINEのやり取り、写真や相手から貰った物など、不倫相手と関係のあるものはすべて処分してください。
ただし配偶者と離婚すると聞いていた、相手から積極的なアプローチがあったなどの事情があるときには、そのやり取りは安易に削除したりせず、スクリーンショットやプリントアウトするなどして、いざというときの証拠として残しておきましょう。
上司に対応を相談
社内に不倫のうわさが広まっているようなときには、上司に対応を相談すべきです。うわさを放置していると、仕事に支障が生じる可能性が出てくるため。今後の社内での対応や解雇の可能性があるかについて、上司に相談してください。
今まで上司と信頼関係を築けていたなら、あなたを助ける方向に動いてくれるでしょう。会社の処分を軽くできない場合でも、どのような処分になりそうか分かれば、「思い切って転職する」などの方向性が見えてきます。
退職強制は拒否する
会社から社内不倫の責任を追及されて退職を強制された場合でも、はっきりと拒否してください。というのもよっぽどの事情がない限り、社内不倫が理由で会社をクビにすることはできないからです。場合によっては自主的に退職するように働きかけてきたり「自主退職しないならクビにする」などと脅してくる可能性もあります。
しかし今まで通り働き続けたいと思ったら、脅しに屈してはいけません。まずは会社に「解雇理由証明書」を請求して、解雇理由を証拠に残すようにしましょう。解雇理由が「勤務態度」や「能力不足」、就業規則の条項しか記されていないときには社内不倫が理由だと書くように求めてください。
次に就業規則と照らし合わせて、懲戒解雇が妥当かを検討する必要があります。就業規則に「社員として不適切な行為」などの条項に含まれるかどうかは、弁護士などの専門家に相談するのが賢明です。少なくとも社内不倫といった軽いトラブルだけでは、懲戒解雇ができないのが原則です。
部署異動や転職を検討
社内不倫に対する社内の処分が出た後、相手と同じ職場で働き続けるのは精神的な負担になります。また周囲からの信用はなくなり、仕事の面で支障が生じる可能性も。そのようなときには部署異動や退職をして環境を一新する方が、双方にとってメリットが大きいこともあるでしょう。
部署異動や転職により相手と物理的な距離を取ることで、自然とあなたの気持ちが整理できるようになるかもしれません。
配偶者・相手の家族に謝る
自分や相手の配偶者に社内不倫のことがバレてしまったら、問い詰められる前に自分から謝るのも一つの方法です。自分の配偶者にはとにかく謝り倒して、二度としないと誓いましょう。「次に同じことをしたら慰謝料を支払って離婚する」といった内容の誓約書を作るのも有効です。
相手の家族に対しては、誠心誠意謝罪しましょう。不倫相手の配偶者は慰謝料請求など、法的手段に出られたときに強い位置にいます。慰謝料相場を左右する要素に謝罪の有無とあるように、心を込めて謝罪すれば慰謝料を減額できる可能性も。
しらを切る
誠意ある対応とは言いにくいですが、相手がよほどの証拠を持っていない限り、しらを切り通すという対応もできます。相手がカマをかけている場合には、言い逃れができるかもしれません。とはいえ、今の過程を守りたいのならバレたタイミングで、きっぱりと関係を清算することをおすすめします。
適正範囲を超える慰謝料は拒否する
相手の配偶者から法外な慰謝料を請求されたときには、相場以上の請求は拒否したり減額できる可能性があります。社内不倫はもちろんいけないことですが、相手から請求された金額そのままを支払う必要はありません。相手夫婦が離婚した場合でも、慰謝料の相場は300万円程度です。
適正金額を大きく超える金額を慰謝料として請求された場合には、弁護士に相談したうえで減額交渉を依頼するのがベストな対応です。
弁護士に相談
不倫が社内や家族にバレてしまったときには、男女問題に詳しい弁護士に相談しるのがおすすめです。また相手から慰謝料を請求されたときも同様です。慰謝料請求は法律的な問題なので、請求された金額は適正か、本当に払う必要があるのかなどについての判断を求めるようにしてください。
相手から慰謝料を請求されたときには、自分の判断で対応するのは避けた方がいいでしょう。相手との感情的な対立が激しくなったりしてトラブルが大きくなるのを防ぐためには、弁護士などの第三者に対応をお願いするのもポイント。相場よりも請求金額が高いときには、弁護士による減額交渉も可能です。
慰謝料金額についての合意ができたら、不倫の口外禁止を含めた合意書を作成し、後のトラブルを防ぐ対策をしましょう。合意書の内容もまた、弁護士にアドバイスを受けるといいでしょう。
まとめ
社内不倫がバレると、会社内での信頼を失い、キャリアにキズが付く可能性があります。最悪の場合には会社にいられなくなり配置転換や転職を余儀なくされることも。家族にバレると家族からの信用を失い、離婚問題に発展してしまうでしょう。相手の配偶者からは慰謝料を請求されるかもしれません。
社内不倫がバレる理由は、2人の親密そうな雰囲気やちょっとしたことからです。また同じ日に休みを取っていりSNSの匂わせ、メッセージの誤送信などからもバレる可能性があります。社内不倫がバレると公私ともに大変なことになるので、バレる前に関係を解消し、社内では毅然とした態度を取ってください。
会社や家族にバレてしまったときには、すぐに関係を解消し、家族には誠心誠意謝る必要があります。会社では信頼できる上司に相談したうえで、甘んじて処分を受ける覚悟を持ちましょう。慰謝料を請求されるなど。トラブルになりそうなときには弁護士に相談するのがおすすめ。相手との交渉や減額交渉、合意書の作成などを任せられます。