妻に興味がない夫と離婚すべき?やりがち行動とその原因、妻が取れる対処方法とは?

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  • 「夫が私に興味がないみたい…愛情がなくなった?
  • 「夫に興味がないから離婚したいといわれたときの対処法が知りたい」

最近夫の態度がそっけない…もしかして私に興味がなくなった?とお悩みの方はいませんか?夫婦として過ごす時間が長くなるにつれ、妻に興味を示さない夫が増えてきます。そのようなときにやりがちな夫の行動や原因、夫の心理とはどのようなものなのでしょうか。

こちらの記事では、妻に興味を示さなくなった夫への対処法や、夫から離婚を切り出されたときに取るべき行動についても解説していきます。夫からの愛情が感じられなくなったら、その原因をしっかりと把握し、自分の気持ちを見つめ直したうえで、取れる対策を取っていきましょう。

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目次

妻に興味がない夫がやりがちな行動

妻に興味が亡くなった夫は、どのような態度を取りがちなのでしょうか。

妻に話しかけない・会話しようとしない

妻に興味がなくなると話しかけようとしなくなり、積極的に会話しようとしなくなります。会話によるコミュニケーションは、人兼関係を築く上での基本。とくに家族であれば様々な話題について会話することで、今の互いの状況や悩み、気持ちなどを共有できます。

しかし妻に興味がなくなった夫は、夫婦間のコミュニケーションに消極的になるケースが多いようです。明らかに夫から話しかけてこなくなった、会話が減ったと感じたときは、夫の気持ちが離れた合図なのかもしれません。

そっけない態度を取る

妻からコミュニケーションを取ろうとしても、次のようなそっけない態度を取るときには、妻への興味や愛情が薄れている可能性が高いです。

  • 目を見て話してくれない
  • 話を聞いていない様子で相槌が適当
  • 話しかけようとすると不機嫌になる
  • こちらの連絡に返信してくれない
  • 名前で呼んでくれていたのに「なあ」「お前」などと呼ぶようになる

元々あまり感情を表に出さない人もいますが、子どもや親など妻以外の人と話すときは笑顔なのに、妻にだけは笑顔を見せないなど、明らかに態度が異なるときには要注意です。

自分の予定を妻に知らせない

妻に興味がなくなった夫は、自分の予定を妻に知らせなくなるケースが多いです。妻への思いやりの気持ちがなくなり、自分の言動がどのように妻に影響するかまで意識が及ばなくなるため。妻への気持ちがある夫なら、あらかじめ残業があることや仕事の後に飲み会があることなどを知らせるでしょう。

しかしそうでない夫は、妻に自分の予定を知らせないまま飲み会に出かけたりします。妻はそんなことを知らずにいつも通りに夫の夕食を準備します。夫は自分の予定を伝えなかったことで妻が困っていることにも気が付かず、気が付いたとしてもそれを気にしないでしょう。

休日は一人で行動しがち

仕事が休みの日は一人で行動するようになるのも、妻に興味がなくなった夫がしがちな態度です。以前は妻や子どもと一緒に休日の時間を過ごしていたのに、いつの間にか一人でどこかに出かけてしまうような夫の行動は、妻のみならず家族に愛情がなくなった夫が取りがち。

「行く場所や帰り時間を知らせたがらない」「用事もないのに一人で外出する」「妻に知らせずにいつの間にか出かけてしまう」といった行動が目立つような場合は、妻への興味や愛情がなくなってきている可能性が高いです。

記念日や妻の誕生日を祝わない

妻に興味がなくなった夫は、結婚記念日や妻の誕生日を祝わなくなります。女性に比べて男性は記念日やお祝い事などを重要視していない人が多いので、悪気なく大切な日を忘れてしまう人もいるでしょう。しかし新婚当初は毎年のように祝ってくれていたのに、あるときを境に急に祝わなくなったり、興味がなさそうな態度を取るときには、妻を大切に思う気持ちがなくなっているのかもしれません。

スキンシップを避ける

夫がスキンシップを避けるようになったと感じたら、あなたへの興味が薄れたサインかもしれません。セックスはもちろんのこと、キスやハグなどのスキンシップは、良好な夫婦関係を構築するために非常に大切です。新婚当初のようなときめきがなくなったとしても、適度なスキンシップは互いへの愛情を確かめ合うために必要です。

しかし妻に愛情が持てなくなると、あからさまに妻からのスキンシップを避けるようになります。触れようとした手をサッと振り払う、キスしようとすると顔を背けるなどの行動が見られたときには、妻に対する気持ちが薄れている証拠かもしれません。

スキンシップが全くない夫婦の離婚については、こちらの記事を参考にしましょう。

「スキンシップゼロ夫婦の離婚|離婚の可否と離婚を回避する7つの方法を知り、離婚すべきか考えよう」

セックスを拒否する

妻に興味が持てなくなると、セックスを拒否する人もいます。当然夫婦生活が長くなると、自然にセックスレスになることも少なくありません。そしてスキンシップやセックスの頻度は人それぞれです。セックスが少ないことだけで妻への愛情がなくなったと決めつけるべきではありませんが、以前に比べて明らかに頻度が減ったというときには、妻への気持ちに変化が生じた可能性が高いです。

自分だけの世界に閉じこもる

妻への興味や愛情が亡くなった夫は、家にいても自分だけの世界に閉じこもりがちです。食事中や食事後など、家族とのコミュニケーションの時間を持たずに自分の部屋に戻ったり、個人の部屋がない場合でもイヤホンやヘッドホンを付けて周りからの音を遮断して自分だけの世界に入るようなケースです。

妻への愛情がなくなると妻と同じ空間にいたくないと感じるようになります。そしてなるべく妻と会話をせずに済ませたいと感じるようになるためです。声をかけても部屋から出てこない、返事すらしないという場合もあります。

妻の言動や体調を気遣わない

妻に興味がなくなった夫は、妻の言動に注意を払ったり妻の体調を気遣ったりしなくなります。本来なら愛する妻の体調が悪ければ、夫は心配し、優しく接したり看病したりするもの。しかし妻への興味がなくなった夫は、妻を大切に思う気持ちがないため、妻の体調を気遣うことがなくなります。

そればかりか自分のことの方が大切で、妻が体調不良を訴えても自分の食事がどうなるかや自分に感染しないかを心配します。妻に興味がなくなると、妻の変化に気が付かないだけでなく、気が付いたとしても何か反応を示すことに抵抗を持つようになります。

生活費を家に入れない

妻への愛情が持てなくなった夫の中には、生活費を家に入れなくなる人もいます。自分が働いて稼いだお金を妻が使うことに不満を感じ、生活費を削ろうとしたり、全く家にお金を入れなくなるケースも。中には会社から持ち帰っていた給与明細を見せてくれなくなる、自分の給料を妻に預けようとしなくなる場合もあります。

家事や育児を手伝わない

妻に興味を持てなくなった結果、今まで分担していた家事や育児を手伝わなくなる夫もいます。妻への愛情がなければ、協力して家庭を運営しようとする気持ちや、妻の負担を軽減させてあげたいという気持ちがなくなるため。むしろ自分の負担を減らしたいという方向に向くので、かつては手伝っていた家事や育児を手伝わなくなります。

感謝の言葉がない

妻に興味や愛情がない夫の中には、妻が身の回りの世話をしてくれるのが当然のように考えてしまっている人もいます。そのような夫は、妻を家政婦のように感じているので、妻に感謝の言葉を伝えない人が多いです。一方で夫婦の関係性が変わり、妻を自分の母親のように感じ、夫が甘えてしまっていることもあります。

妻に興味がない夫の心理や原因

妻に興味がない夫は、どのような理由や心理から上記のような行動を取ってしまうのでしょうか。

元々の夫の性格

上記のような態度を取るのは、元々の夫の性格という可能性があります。妻に対してだけでなく、他人に対してそもそも興味がないという人です。結婚前は穏やかな性格だと思っていたのに、いざ実際に暮らしてみたら何事に対しても興味がないだけだったという場合も。

このような夫の場合、性格を治すのは難しいものの、妻への愛情がなくなった訳ではないでしょう。

興味がないように見えるだけのことも

実際はそうでないのに、単に妻に興味が無いように見えるだけのことも少なくありません。妻が自分のそばにいるのが当たり前と感じ、妻を信頼しきった状態になると、妻が何をしていてもあまり気にしなくなります。これが妻に興味がなくなったと見えてしまう理由です。

普段人間が空気や水をありがたいと感じないのと同じ感覚かもしれません。いつもは妻に興味がないように見えても、心の中では妻を愛して大切に思っている夫もいます。

異性としての感情がなくなった

妻に異性としての感情がなくなると、上記のような態度になる夫もいます。長年一緒に暮らしていると、どうしても付き合いたてや新婚当初のときめきがなくなります。夫婦として穏やかな関係を継続させていれば、異性としてのドキドキ感を失うのはある意味当然のこと。

とはいえ妻への愛情がなくなったり、離婚したいと考えているわけではありません。異性としての間所がなくなっても家族としての愛情はあります。恋愛感情から家族愛へと変化したともいえます。

信頼関係がなくなった・不満がある

妻を人として信頼できなくなった、妻に対して不満があると感じると、妻に興味がないような態度になります。いくら夫婦といえども親子のように血がつながっている訳でないので、一番近い他人として最低限の信頼関係が必要です。

しかし妻に嘘をつかれたり隠し事をされたりすると、夫は妻のことを信じられなくなります。また長い結婚生活の間に、妻への不満がたまっている可能性もあります。不満の原因は価値観の違いや日ごろの妻の言動など様々ですが、夫はイライラしないようにあえて妻との接触を避けている場合もあるでしょう。

妻に愛されていないと感じている

妻に愛されていないと感じると、夫も妻に対して愛情を感じなくなります。家族のために仕事を頑張り、疲れて帰ってきたのに「おかえりなさい」の言葉もなくないがしろにされていると感じると、「妻はもう自分のことを愛していない」と考えてしまいます。妻に愛されていないと感じると、妻を愛することも諦めてしまってもおかしくありません。

結婚生活は互いの思いやりの気持ちが大切です。妻が家庭を顧みずに自分中心の生活を送っていたら、夫は妻に対しての愛情を感じなくなるでしょう。

家に居場所が無い

夫が家に自分の居場所が無いと感じると、妻に対して無関心になる可能性があります。例えば夫をのけ者のように扱う、家事や育児に対して提案すると「余計な口出ししないで」といわれると、夫は徐々に口を閉ざしてしまうでしょう。また妻から「何も家のこと手伝ってくれない」と責められると、夫は家に居場所が無いと感じて、妻と共に過ごす空間を避けるようになります。

家庭の外にストレスがあり余裕がない

家庭の外に強いストレスを抱えて余裕がない夫は、妻に対して興味がないような態度を取ってしまう場合があります。例えば仕事が忙しくてストレスをためていたり家庭の外のことで悩みがあったりすると、妻の話を真剣に聞けずにそっけない態度を取ってしまうこともあるでしょ。

とくに男性は、複数の物事を同時進行で進めていくのが難しいという傾向があります。抱えている仕事の量が増えたり、職場での立場が上がったりすると、家庭内のことまで気が回らなくなる人がいます。

男性が離婚したくなる理由や注意点は、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚したい男性必見!男性が離婚したい理由と離婚時にすべきこと、注意点とは?」

他に好きな人ができた

他に好きな人ができると、妻に愛情を持てなくなります。結婚している以上、妻以外の人を好きになってしまうのは許されるものではありません、しかし人の心は、いくら配偶者であっても縛ることはできません。妻以外に好きな人ができた結果、妻への愛情がなくなり冷たい態度を取ってしまうケースも考えられます。

前出の態度の他に次のような行動が見られたら、夫に他に好きな人ができた可能性があります。

  • スマホを肌身離さず持ち歩くようになった
  • 急に服装の好みが変わった
  • 身体や身だしなみに気を遣うようになった
  • 妻の目を見て話さなくなる
  • 仕事を理由に外泊や休日出勤が増えた
  • 車の使い方が変わった
  • 見慣れない小物やアクセサリーを持つようになった

離婚したいと考えている

最悪のケースでは、夫が離婚を考えている場合があります。異性としての興味が持てなくなったばかりではなく、家族としての愛情も失うと、妻とはできるだけ距離を取ろうとします。また他に好きな人ができたりすでに浮気をしているような場合もまた、妻への興味を失い離婚を考えるようになります。このような場合は、夫の関心を取り戻すのは簡単ではありません。

子持ち男性が離婚を決める理由については、こちらの記事を参考にしてください。

「子持ち男が離婚を決めるとき|離婚を決めた後にすべきこと&親権を取るための方法とは?」

夫からの愛情を感じられない妻が取れる対処法

夫からの愛情を感じられなくなった方は、次のような対処法を実践し、夫の愛情を取り戻す努力をしましょう。

感謝の気持ちを伝える

夫からの愛情を取り戻すためには、感謝の気持ちを伝えることから始めましょう。結婚生活が長くなるにつれ、「これくらいやってくれて当然」という感覚に陥りがちです。とくに積み重なる夫への不満を抱えたままでいると、つい感謝の気持ちを口にするのもおろそかになりがちです。

しかし「ありがとう」という感謝の気持ちは、夫の存在や言動を肯定し、愛情を示すことにつながる大切なもの。感謝の言葉はとかく家族間では省略しがちですが、まずは些細なことからでいいので、夫がしてくれたことに対して意識して感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

夫婦のコミュニケーションの時間を増やす

今の夫婦関係を改善するために、日ごろのコミュニケーションを増やすのも重要です。「おはよう」「いってらっしゃい」などの挨拶から始め、ときには日ごろの感謝を伝えてみるのもいいでしょう。コミュニケーションを取れるようになれば、会話をする時間を増やしてみたり夫の趣味に付き合って外出するのも一案です。

また相手の良いところを褒める、「仕事忙しそうだけど大丈夫?」などと相手を思いやる言葉をかけるのも効果的。一緒に外食や旅行に出かけると、経験の共有によって夫婦の距離を縮められるでしょう。

思いやりを持って笑顔で接する

結婚生活が長くなり夫との関係がマンネリ化した結果、互いに笑顔で接する時間が減ってきてはいませんか?相手が同じ空間にいるのが当然になると、互いに遠慮がなくなり、思いやりの気持ちが薄れてきます。

しかし夫婦仲を保つのは、思いやりの気持ちを持って笑顔で接するのがポイントに。こちらの行動を変えれば相手の反応も変わり、条項を変化させるきっかけになるはずです。

夫の話を聞く

夫が話しかけてきたときには、しっかりと話を聞くようにしましょう。「口を開けば仕事の愚痴ばかり」と思う人がいるかもしれませんが、夫が愚痴をこぼすのはあなたを信頼している証でもあります。妻が夫の話を聞くことで、夫は「自分は受け入れられている」と感じられるようになり、信頼関係の修復につながります。

夫が嫌う言動はしない

夫が「しないでほしい」という言動は、極力しないよう心がけましょう。日ごろのあなたの言動が原因で夫婦仲が悪くなってしまっている場合があるからです。気が付かないうちに夫に嫌な思いをさせてしまったということもあるでしょう。

今までの自分の言動を振り返り、夫に注意されたり嫌だと言われたことはしないのが鉄則。そのためには夫の態度が冷たくなった原因を探り、関係回復に努めましょう。

身だしなみに気を遣う

夫に異性としての興味を再び持ってもらうために、家での身だしなみに気を遣うのも大切です。妻に女性としての魅力を再確認できれば、妻への愛情も回復するかもしれません。女性は結婚すると家事や育児、仕事などに追われて自分磨きを後回しにしてしまいがちです。

しかしいつまでも女性として魅力的であってほしいという夫にとっては、残念な変化なのかもしれません。付き合い初めのころを思い出して、髪形を整えたりメイクをしたりするのもおすすめです。妊娠出産を経て体重が増えたという方は、ダイエットを始めてみるのもいいでしょう。

見返りは求めない

夫の愛情を取り戻すために努力をしている間はもちろん、普段でも夫に見返りを求めないようにしましょう。相手にばかり見返りを求めるのは、愛のない夫婦がやること。夫に対して「自分はこんなに頑張っているのに」という感情を抱いている方は、無意識のうちに見返りを求めているのかもしれません。

自分がやったのと同じだけ相手にも返してほしいと不満を持つようになると苦しいだけです。「自分がやりたいからやっている」という気持ちで行動すると、気が楽になります。妻の態度が変われば、夫の中での妻に対する愛情が大きくなるかもしれません。

本音で話し合う

夫婦仲を良好に保つには、何でも話し合うことが大切。相手がどう思っているか分からなければ、対策の仕様がありません。まずは夫と本音で話し合う機会を作りましょう。普段言わない自分への不満を聞けるかもしれないですし、自分とは全く別のことを考えているかもしれません。

お互いの気持ちを共有したうえで、解決策を話し合うことが夫婦関係修復の第一歩。決して感情的になったりせず、落ち着いて相手の話を否定しないことが大切です。誤解や反論があれば、冷静に自分の気持ちを伝えてください。

離婚する夫婦の前兆や夫婦間のサインについては、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚する夫婦の前兆は?離婚の危機に陥りやすい夫婦間のサインと対処法」

過度な束縛や余計な詮索はしない

夫に愛情がないような行動を取られても、過度な束縛や余計な詮索はしないようにしましょう。夫の態度が冷たくなったと感じると「隠し事をしているのでは」「不倫をしているのかも」と疑心暗鬼になりがちです。そうした不安を払拭するために、いつも以上に夫の行動をチェックしたり嘘をついていないか詮索したりするように。

しかしそのような妻の行動は、夫に更なるストレスを与える原因に。妻への愛情をさらに減少させてしまうことになりかねません。まずは夫を信じて過度な束縛や詮索はしないように意識しましょう。行動で夫を信じているというメッセージを伝えることで、夫も徐々にその信頼に応えてくれるようになる可能性があります。

夫の価値観や生活スタイルを尊重する

夫の価値観や生活スタイルを尊重するのもポイントです。夫婦とはいえ、元々は生まれも育ちも違う他人同士です。生活習慣や物事の考え方が違うのは、ある意味当然のこと。夫と違う価値観や生活スタイルがあったとしても、初めから否定したり自分の考えを押し付けるのはNGです。

(家庭内)別居をしてみる

上記のように色々な方法を試してみても夫の態度が変わらないときには、家庭内別居や短期の別居を試すのも一つの手です。別居して距離を置くことで、今まで当然だと思っていた妻の存在に気が付き、再び妻に興味を持ち始めるかもしれません。

しかし別居期間が長くなると、それ自体が離婚裁判で離婚が認められる理由(法定離婚事由)になる場合があります。一般的に離婚事由とみなされる別居期間は、5~10年です。プチ別居を提案するときは、あらかじめ期間を決めておくことをおすすめします。

別居から離婚が成立する期間については、こちらの記事を参考にしましょう。

「別居からの離婚が成立する期間はどれくらい?必要な期間や別居する際の注意点」

夫婦カウンセリングを受ける

夫婦2人だけでの話し合いが難しいときには、夫婦(カップル)カウンセリングを受けるという方法があります。夫婦カウンセリングとは、臨床心理士や夫婦カウンセラーなどの資格を持つ専門家が、夫婦間の問題を解決するために受けるカウンセリングのこと。

夫婦間のコミュニケーション問題や価値観の不一致、セックスレスやその他夫婦間の問題を相談し、客観的な視点でアドバイスを受けながら夫婦関係の改善を目的とします。夫婦2人で受けるカウンセリングと、自分一人での個人カウンセリングがあるので、希望する方法を選べます。

ただしカウンセリングには料金がかかり、数回通った程度で解決しない場合も。また問題が長期化していたり一方がカウンセリングに無関心だと期待した効果が得られません。またすでに片方が離婚を考えているときには、カウンセリングがうまくいかないでしょう。

夫婦カウンセリングに向いている人と向かない人については、こちらの記事を参考にしてください。

「夫婦カウンセリングは意味ない?カウンセリングに向かない人と意味あるものにするためのポイントとは」

夫に「愛情がなくなったから離婚したい」といわれたら…?

こちらの記事を読んでいる方の中には、夫に「愛情がなくなったから離婚したい」と言われたという人がいるかもしれません。そのようなときはどのようなことをしたらいいのでしょうか。

離婚を考えている夫も少なくない

実は妻に愛情がなくなった夫の中には、離婚を考えているケースも少なくありません。40~59歳の既婚者男性1,000人を対象にしたアンケートによると、妻に愛情がないと回答した夫に「妻との離婚を考えているか」という問いに対して、40代の28%、50代の25%で「離婚を考えている」と答えています。

このアンケートから愛情がなくなった妻に対しては、一緒にいる意味が見いだせない夫もいるということが分かります。

参考:【独自調査】夫に愛情のない妻の行動を調査して、夫の気持ちを調査しました!|ノマドマーケティング株式会社

離婚に踏み切るきっかけや後悔しないポイントについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚に踏み切るきっかけとは?統計からみる理由と決め手、後悔しないためのチェックポイントを解説」

夫への愛情があるか確認する

夫との離婚を考える前に、まずは自分がどう思っているか気持ちを確認しましょう。夫に「愛情がない」と言われたことにショックを感じるのであれば、まだ夫に対しての愛情が残っている証拠です。夫婦関係を改善できるように努力を続ければ、夫の気持ちが変わる可能性があります。

原因について話し合う

夫がなぜ自分に対して愛情がなくなったのかを話し合うことも大切です。原因が分かれば、対処のしようがあるからです。改善できるよう努力を続ければ、夫の愛情を取り戻せるかもしれません。また夫と向き合うことで、夫への愛情を相手に伝えるきっかけになります。夫があなたの素直な気持ちを知れば、関係が変わるかもしれません。

離婚を切り出されたときの対処法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚を回避したい…【ケース別】離婚を切り出されたときにすべきことと状況別対処法とは?」

離婚したくないときは拒否する

夫と離婚したくない気持ちが強いときには、必ず拒否してください。こちら側に不貞やDVなどの落ち度がない限り、離婚の申出を拒否できます。離婚を拒否し続ければ最終的に離婚裁判に発展する場合がありますが、離婚裁判で認められるには以下の5つの「法定離婚理由」がなければなりません。

(裁判上の離婚)

第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。

三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。

四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。

五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

引用:民法|e-GOV法令検索

上のいずれか一つでも満たしていれば離婚が認められる可能性がありますが、一つも該当しないというときには離婚の判決が下される心配はありません。もっとも裁判で離婚が認められるかどうかについては、法的な専門知識が必要です。心配なときには弁護士に相談してください。

夫に離婚したいと言われたときの対処方法は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚したいと言われたら…離婚の可否や直後の対処方法、NG行動を知ろう」

勝手に離婚届を提出されないような対策を取る

夫があなたと離婚従っている場合には、勝手に離婚届を役所に提出されてしまう可能性がゼロではありません。そのようなときにはあらかじめ役所に「離婚届不受理申出書」を提出しておきましょう。離婚届不受理申出書を提出しておけば、その後夫が勝手に離婚届を提出しても受理されません。

この手続きをしないまま夫が勝手に離婚届を提出してしまうと、受理されれば戸籍上に離婚の事実が記載されます。無断で離婚届を提出されたことを主張して無効にすることもできますが、その場合面倒な手続きが必要に。勝手に提出される可能性が少しでもある場合は、そうできないような対策をあらかじめ講じておきましょう。

離婚届が代筆可能かという点や相手の同意なく離婚する方法については、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚届けは代筆できる?有効性や認められる要件を解説!相手の同意なしに離婚する方法とは」

不倫していそうなときは証拠を確保

夫が不倫していそうなときには、不倫の証拠を確保すべきでしょう。離婚しないときには不倫相手に慰謝料を請求できる根拠となり、離婚する場合でも夫に慰謝料を請求したり、離婚条件を有利にするのに役立ちます。また離婚交渉がもつれて裁判になった場合でも、法定離婚事由の「不貞な行為」と認められる可能性が高いです。

具体的には次のようなものが、不倫の証拠になります。

  • ラブホテルに出入りする写真
  • ホテルに宿泊した領収書やクレジット明細
  • 不貞の事実を認める発言の録音や文書
  • 肉体関係があることが分かる内容のメールや手紙
  • 不貞相手の妊娠証明書
  • 探偵や興信所の調査報告書

どのようにして証拠を確保したらいいか分からないという方は、離婚問題に詳しい弁護士に相談しましょう。

夫に不倫の制裁をしたいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「不倫の制裁をしたい!相手にダメージを与える方法とは?合法・違法なやり方と確実に制裁するためのポイント」

弁護士に相談

夫から愛情がないから離婚したいと言われた方で、自分も離婚に前向きな人は、なるべく早い段階で弁護士に相談しましょう。弁護士に依頼すると、なるべく自分に有利な条件で離婚が可能になります。条件面での争いがある場合には調停や裁判での手続きとなりますが、調停委員を説得してこちらの味方に付けられたり、裁判では必要な証拠や資料の集め方についてアドバイスが受けられます。

とくに相手が不倫をしているときには、慰謝料の交渉もすべて弁護士に任せられます。極力時間や労力、費用をかけずに離婚するには、協議での離婚を目指すのがベストです。弁護士に相手との交渉を依頼したうえで、早期の離婚を目指しましょう。

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まとめ

夫が妻に興味や愛情がなくなる原因は、異性としての恋愛感情がなくなった、妻に不満がある、仕事などのストレス、他に好きな人ができたなど様々。興味がなくなると妻と会話しようとしなくなり、スキンシップを拒むように。休みの日に一人で過ごすようになったり、家事や育児を手伝わなくなったります。

妻に興味がない夫に対しては、思いやりの気持ちを持って笑顔でコミュニケーションを取るようにしましょう。夫の話はしっかり聞き、夫の価値観や生活スタイルを認めるのも重要。場合によっては夫婦カウンセリングを受けたり、プチ別居をしてみるのも有効です。

夫から愛情がないから離婚したいと言われたときには、夫に対する自分の気持ちを確かめたうえで、離婚したくないときには拒否してください。また不倫していそうなときには証拠を確保し、離婚届を勝手に出されないような対策も必要。離婚で損しないためには、なるべく早い段階で弁護士に依頼し、相手との交渉や法的手続きを任せましょう。

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