出会い系サイトでの不倫|パートナーがマッチングアプリを使っていたときの対処法&慰謝料請求の方法

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  • 「パートナーが出会い系サイトで不倫しているかも…」
  • 「マッチングアプリがきっかけの不倫で慰謝料請求できる?」

夫や妻が出会い系サイト・マッチングアプリを使っていると知ったとき、真っ先に疑うのは不倫です。ではそのようなサイトを使っていたパートナーに対して、どのような対処をしていけばいいのでしょうか?こちらの記事では、出会い系サイト・マッチングアプリを使った不倫の実態と、その後の対処法について詳しく解説。

さらには慰謝料請求の方法や、離婚を検討すべきかについても紹介していきます。このような出会いによる不倫は、増加傾向にあります。しっかりと対処法を知った上で、いざという時の備えにしましょう。

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目次

出会い系サイト・マッチングアプリを使った不倫の実態

いま、出会い系サイトやマッチングアプリを使った不倫はどのような状況にあるのでしょうか。まずは出会い系サイト不倫の実態について見ていきましょう。

コロナ過を経て増加傾向

既婚者向け出会い系サイトやマッチングアプリは、ここ数年で急激に普及しています。というのも2019年頃から流行し始めた新型コロナウイルス感染症により、リモートワーク・テレワークが急拡大。家にいることが増えたことで夫婦仲が悪化し、既婚者向けマッチングアプリに癒しを求めたりストレス解消の道具にする人が増えたといいます。

出会い系サイトの数も増えて累計の利用者は150万人超え、市場規模は100億円ほどという数字も。これに比例して出会い系サイトがきっかけの不倫も増えていることは容易に想像できます。

交際の様態は人それぞれ

とはいえ、出会い系サイトを使った交際の様態は人それぞれです。性的関係を目的とした出会いもあるものの、プラトニックな関係を前提としたいわゆる「セカンドパートナー」を求めている人もいます。サイトによっては「不適切な交際・性的関係は禁止」というルールを設けていて、出会い系サイトを利用しているからといえ、全員が不倫しているという訳でもないようです。

参考:「既婚者マチアプ」が活況 会員数は150万人、市場規模は約100億円…「不適切な交際・肉体関係は禁止」で求める“セカンドパートナー”の正体|YAHOO!ニュース

出会い系サイトに関するアンケート結果

こちらでは株式会社クラウドワークスが行った、既婚者向けマッチングアプリのアンケートについて解説してきます。ここから利用している人についての詳細が明らかになります。まずは利用者の年代について、96人が回答した詳細はこちらです。

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代以上
0.00% 20.83% 44.78% 25.00% 7.29% 2.08% 0.00%

利用年代を見ると、20代~60代までの幅広い層で利用していることが分かります。最も多く利用しているのは30代の44.7%で、続いて40代の25.0%、20代の20.83%となっています。

では利用の目的はどのようなことなのでしょうか。

婚外恋愛(肉体関係なし) 25.00%
不倫(継続的・肉体関係あり) 29.17%
ワンナイト(継続性なし) 13.54%
援助交際 1.04%
友達作り 29.17%
その他 2.08%

最も多いのは同率で「継続的な肉体関係ありの不倫」と、「友達作り」と回答した29.17%です。続いて「肉体関係なしの婚外恋愛」の25.0%となっています。「継続性なしのワンナイト不倫」を加えても、肉体関係ありの不倫が目的という人よりは、友達や肉体関係なしの婚外恋愛が目的という人の方が多いことが分かります。

では既婚者向けマッチングアプリを利用したきっかけはどのようなことなのでしょうか。

  • パートナーが冷たくなった
  • パートナーに魅力を感じなくなった
  • パートナーが不倫した
  • パートナー以外と肉体関係を持ちたくなった
  • セックスレス
  • 単身赴任中
  • 癒されたかった
  • ときめきが欲しかった
  • 刺激が欲しかった
  • 誰かに必要とされたかった
  • 友達が欲しかった
  • 悩みを相談したかった

上のきっかけを見ると、何かしらパートナーに不満がある人が多いのが分かります。また「癒されたい」「ときめきが欲しい」「刺激が欲しい」など、現在の夫婦関係で満たされていない気持ちを求めている人もいます。

こちらは既婚者向けマッチングアプリを使って、実際に会った人数のアンケート結果です。

0人 1人 2人 3人 4人 5人 6-10人 11-20人
9.38% 26.04% 18.75% 23.96% 6.25% 7.29% 6.25% 2.08%

マッチした人数は1人から50人と幅があるものの、マッチした後で実際に会った人数は1人~3人という結果が全体の68.75%あります。

参考:既婚者マッチングアプリ利用者のアンケート調査について|株式会社クラウドワークス

不倫のきっかけになりやすい

不倫した既婚男性を対象にしたアンケートによると、およそ半数の49%がマッチングアプリで不倫相手と会っていることが分かります。また不倫の有無に関係なく、既婚男性の38%が結婚期間中に何かしらのマッチングアプリを利用したことがあるという結果も。

既婚者が出会い系サイトやマッチングアプリを利用する目的は必ずしも不倫という訳ではないものの、不倫したいと思っている既婚男性の約半数がマッチングアプリを使って相手を探しているといえるかもしれません。

参考:既婚男性の不倫、49%が「マッチングアプリ経由」。約3割は既婚者であることを伝えず|Sports navi

パートナーが出会い系サイトを使っているかも?と思ったら

ではパートナーが出会い系サイトをしているかも?と思ったとき、そのまま放置していると気軽な気持ちで相手と会い、そのまま不倫の泥沼にはまってしまう恐れもあります。ではどのような対処をしていけばいいのでしょうか。

相手のスマホをチェック

可能であれば相手のスマホやPCをチェックして、どのようなアプリをダウンロードしているのか確認しましょう。一部アプリ化されていない出会い系サービスもある者の、多くのアプリはスマホやPCにダウンロードして使います。ダウンロードしているアプリの種類をチェックして、どのような目的で使っているか確認しましょう。

友達として健全な出会いを求めているアプリも多くありますが、中には既婚者限定、もしくは既婚者もOKというアプリもあります。しかしそのような種類のアプリであっても、既婚者には出会いを求める必要はないはず。パートナーのスマホにアプリが入っているのは、不倫相手を探している場合が少なくありません。

パートナーのスマホを見てしまう心理と対処法については、こちらの記事を参考にしてください。

「パートナーのスマホを見てしまった…後悔の理由と見てしまう心理、見たくなったときの対処法とは」

主な出会い系サイトの種類

スマホにダウンロードできる出会い系サイトのアプリには、様々な種類があります。アプリ名やアイコンのデザインを頭に入れておいて、素早くチェックできるようにしましょう。こちらは利用者が多い出会い系サイト・マッチングアプリの種類です。

  • カドル
  • 既婚者クラブ
  • ヒールメイト
  • マリッドサークル
  • Sepa(セパ)
  • マリーゴー
  • (アフターヌーン)
  • OVENS(オーブンズ)
  • ハッピーソウル
  • Meet
  • ティンダー
  • タップル
  • ペアーズ
  • ダイン
  • 東カレデート

アプリストアで「出会い系」「マッチングアプリ」などと検索すると、アイコン込みでチェックできるのでおすすめです。

過去の利用履歴を調べる方法

パートナーがすでにアプリ経由で出会っていて、今はLINEなどでやり取りしている場合、すでにアプリをスマホから削除している可能性があります。しかし次のような方法で調べてみると、過去にダウンロードしたアプリの履歴を見られます。

【android】GooglePlayストア→アカウント(アイコン)→アプリとデバイスの管理→管理→未インストール

【iPhone】App Store→アカウント(アイコン)→アプリ→このiPhone上にない

iPhoneユーザーの場合、ダウンロードした日付けも表示されるので、結婚後にダウンロードしていれば不倫を目的だった可能性があります。(GooglePlayストアでは日付表示なし)

メッセージのやり取りをチェック

パートナーが出会い系サイトやマッチングアプリを使っていることが分かったら、どのようなやり取りをしているかメッセージをチェックしてください。まずはアプリ内のメッセージを確認して、特定の異性とマッチしているかや実際に会っているかなどを確認します。

次にLINEやSNSのDMでやり取りをしていないかもチェックしましょう。最近では不倫相手との連絡のために次のようなアプリを使うケースもあります。

秘匿性の高いアプリ
  • Telegram
  • Signal
  • Viber
仕事を装って使えるアプリ
  • Slac
  • Chatwork
  • Discord
  • Gmail
  • Googleドキュメント
連絡機能が付いていて盲点になりやすいアプリ
  • PayPay
  • Time Tree
  • カカオトーク

最近ではPayPayなどバーコード決済アプリの送金機能に付いているチャットを、不倫相手の連絡用に使っているケースもあります。できればパートナーのスマホを隅から隅までチェックして、アプリ外でやり取りしていないか確認しましょう。

LINEで浮気の証拠を見つける方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「LINEで浮気の証拠を見つける13の方法|見つけた後にすべきことや注意点とは?」

自分や知り合いが登録して確認

パートナーが利用している出会い系サイトが分かったら、自分や知り合いが登録してアプリ上のパートナーを探す方法があります。多くのアプリは登録だけなら無料で利用できます。位置情報や居住地、年齢や趣味などのデータから検索をかけて、パートナーを探してください。

もしパートナーを見つけることができたら、プロフィール画面をスクリーンショットするなどして証拠として保管してください。場合によっては直接やり取りをして、実際に会って問い詰めるという方法もあります。とはいえパートナーも名前や顔を隠して利用している場合があります。利用していれば必ず見つかるという訳ではない点に注意してください。

出会い系サイト不倫が発覚した後の対処法

パートナーが出会い系サイトを使って不倫をしていたことが分かった場合、次のような対処をしていきましょう。

パートナーと話し合う

まずはパートナーと話し合って、不倫を認めてもらうことから始めます。前提として、証拠を持たずに「不倫しているのは知っている」と問い詰めても、ごまかされて事実を白状しない可能性が高いです。そのため、言い逃れできないような証拠を確保したうえで、話し合いを始めるのがポイント。

不倫の証拠についての詳細は、後述するので参考にしてください。

サイト使用や不倫を止めさせる

不倫をやめてくれることを条件に離婚を希望しないのであれば、出会い系サイトの使用や不倫そのものを止めるように伝えてください。アプリは目の前で削除してもらうといいでしょう。後日こっそりダウンロードしてまた使い始める可能性があるので、不定期にスマホをチェックさせてもらう約束を取り付けるといいでしょう。

すでに不倫関係が始まっているなら、不倫を辞めさせるのは再構築に必須です。二度と不倫相手と会わない・連絡しないと約束した上で、早急に相手と別れてもらってください。場合によっては不倫相手を呼び出して3人で話し合いをする方法もあります。

慰謝料を請求する

不倫相手がすんなり別れてくれない、別れたけど再発の可能性があるという場合には、きっちり慰謝料を請求して不倫の代償を払ってもらいましょう。不倫が明らかになったときには、不倫したパートナーとその不倫相手の両方に慰謝料を請求できます。

慰謝料を請求することで不倫に夢中になっていた当事者の目を覚まさせ、二度と不倫する気を起こさせなくする効果が期待できます。請求できる慰謝料の金額は、様々な要素や不倫の回数、既婚者だと知って関係を持ったかなどで変わります。詳しい慰謝料請求の方法は、次項を参考にしてください。

慰謝料請求しない方がいいケースとその理由については、こちらの記事を参考にしてください。

「慰謝料請求しない方がいい? 控えた方がいい11のケースと【離婚理由別】取るべき対策とは」

離婚を検討する

不倫したパートナーを許せないのであれば、離婚を検討することになります。不倫は法的にいうと「不貞行為」といい、裁判で離婚が認められる「法定離婚事由」の一番目です。出会い系サイトで不倫した場合でも、不貞行為の証拠があれば裁判で離婚が認められます。

より有利な条件で離婚するには、不倫の回数や期間、様態の悪質度合いなどの詳細が分かる証拠を把握できるかがポイント。そのため少しでも多くの証拠を集めておくといいでしょう。同時に、不倫が分かった時点で離婚問題に詳しい弁護士に相談するといいでしょう。

離婚の仕方や手続き方法について詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚の仕方と手続き方法|後悔しないための離婚条件とを切り出す前にすべき離婚準備を徹底解説」

出会い系サイト不倫で慰謝料を請求する方法

出会い系サイトによる不倫で慰謝料を請求するには、次に紹介する方法で行います。

慰謝料請求ができる要件

まずは慰謝料が請求できる要件を満たしているかチェックしましょう。

不貞行為があったか

不倫で慰謝料請求ができるのは、不貞行為があったときです。不貞行為とは「配偶者以外の人と自由な意思の元で性的関係を持つこと」をいいます。それぞれの言葉の意味は以下の通りです。

配偶者以外の人 自分の妻や夫以外の人をいう

婚約者や事実婚(内縁関係)のパートナーは法律上の配偶者ではないが、同様の貞操義務を負うため不貞行為ととみなされる可能性が高い

配偶者以外であれば異性・同性は問わない

自由な意思の元 他者から強制されたり外部要因による決定を受けず、自分の自発的な意思や判断に基づいて選択し行動する状態

脅されて無理やり、暴力や暴行により強制的にされた場合を除く

性的関係を持つこと 挿入を伴う性交渉のほか、性交類似行為(オーラルセックス・手淫・肛門性交・裸や裸に近い格好で抱き合う・愛撫など)も含まれる

キスや手つなぎ、抱き合うや腕組みなどは不貞行為に当たらない

キスだけの関係で不倫になるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「キスだけで『不倫』になるか?慰謝料請求が認められる要件と関係を継続する6つのリスク」

不倫相手が既婚者だと認識していたか

不倫相手に慰謝料を請求するためには、不倫相手があなたのパートナーのことを既婚者だと認識していたかがポイントになります。不倫が慰謝料を請求する根拠である「不法行為」となるには、相手に故意や過失が必要です。

(不法行為による損害賠償)

第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用:民法|e-GOV法令検索

ここで言う故意とは、「相手(パートナー)が既婚者だと知っていた」ことを指します。そして過失とは「相手が既婚者だと気が付ける状態にもかかわらず不注意で気づけなかった」ことです。既婚者向けサイトを利用して不倫していた場合は、もちろん相手も既婚者だと認識していたはずですから、慰謝料を請求できます。

しかしあなたのパートナーが独身だと偽ってサイトに登録し、書類を偽造したりアリバイ工作をしたりして徹底的に偽装していた場合には、故意や過失がないと判断されて慰謝料請求が認められない可能性があります。

発覚前は婚姻生活が破綻していなかった

不倫による慰謝料請求をするには、不倫発覚前は婚姻関係(夫婦関係)が破綻していないことが条件となります。そもそも不倫慰謝料は、不倫によって夫婦の平穏が破壊されたことによる精神的苦痛を慰謝する目的で支払われるものだからです。

不倫発覚以前からすでに夫婦関係が破綻していたとすると、不倫によって平穏な夫婦生活を壊したことになりません。そのため慰謝料の支払い義務は生じないことになります。夫婦関係破綻の有無は個々の事情によって判断されますが、次のような事情があるとすでに破綻していたと認められやすいでしょう。

  • 長期間別居している
  • 離婚協議中である
  • 家庭内別居が続いている

慰謝料を請求する相手

上で少し触れましたが、慰謝料を請求できるのは不倫したパートナーとその不倫相手の双方です。離婚する場合は両者に慰謝料を請求できますが、離婚しない場合には不倫相手にのみ慰謝料を請求し、パートナーには請求しないケースが多いです。

それは、パートナーに慰謝料を請求しても夫婦間で金銭が移動しただけで、実質的なメリットがないため。離婚する・しないでも慰謝料の金額が変わってくるため、夫婦の今後をどうするか決めたうえで、慰謝料請求を検討しましょう。

浮気相手に制裁したいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「浮気相手に制裁したい!された側ができる事とNG行為を知って納得できる合法的な制裁を」

離婚せず相手にだけ請求する場合

離婚せず不倫相手にだけ慰謝料を請求する場合は、「求償権」に注意してください。求償権とは、不倫慰謝料を支払った側が、その金額の一部をもう一方に負担するように求められる権利のこと。不倫はパートナーと不倫相手の「共同不法行為」なので、不倫相手にのみ慰謝料を請求した場合、不倫相手はあなたのパートナーに対して多く支払った分を請求できます。

離婚せず結婚生活を継続するなら、不倫相手からの求償権の行使によって、家計から支払わなければならないことも。離婚しないまま慰謝料を支払って欲しいのなら「減額するから求償権を放棄して欲しい」と不倫相手に交渉するのも一つの手です。

慰謝料の相場

不倫慰謝料の相場は、50万~300万円程度です。離婚せず同居継続の場合は50万~100万円、離婚せず別居した場合は50万~200万円、離婚する場合は100万~300万円が相場です。その他にも次のような要素によって金額が変動します。

  • 婚姻期間の長さ
  • 愛人関係の期間や回数
  • 発覚以前の夫婦関係
  • 子どもの有無・人数・年齢
  • 子どもへの影響の大きさ
  • 夫婦の年齢
  • 請求相手の収入・社会的地位
  • どちらがより主導的・積極的だったか
  • 不貞行為の悪質度合い
  • 愛人の妊娠・出産・堕胎の有無
  • 被害者の精神的苦痛の度合い

出会い系サイト不倫の場合、一度きりの関係や継続的な不倫でないこと、知り合って間もないこともあるかもしれません。このような事情次第では、慰謝料金額は相場よりも低額になる可能性があります。

不倫慰謝料の減額交渉の可否については、こちらの記事を参考にしてください。

「不倫慰謝料の減額交渉は可能?交渉の方法、スムーズに交渉するポイントと減額できる15のケース」

必要な証拠

不倫慰謝料を請求する場合、客観的に不貞行為と推認できる証拠の確保が必須です。具体的には次のような証拠を確保したうえで、パートナーや不倫相手に慰謝料を請求してください。

証拠の種類 内容
サイト内・LINE・メール・SNSのDMでのやり取り 性的関係があると推認できる内容
写真・動画・音声
  • 性的関係にあると推認できるもの
  • 性交渉中や裸で抱き合っているもの
  • ラブホテル内と推認できる場所でのツーショット
  • ラブホテルに出入りしているもの
  • 2人で旅行や宿泊していることが分かるもの
  • 写っている人物が誰なのか判明できるもの
不倫を認めた音声・書面
  • 誰といつどこで性的関係を持ったか
  • 不倫の回数・期間
  • 不倫のきっかけ
  • 相手が既婚者だと知っていたか
  • 音声の録音日・書面の作成日
領収書・クレジットカードの利用明細・ポイントカード
  • ラブホテル名が記載されたポイントカード
  • ラブホテルや旅行で泊まった旅館の利用履歴
  • 避妊具や性交渉で使う道具を購入した履歴
GPS・ドライブレコーダー・カーナビ 相手の家やラブホテルに行ったことが分かる履歴
避妊具や性交渉で使う道具の現物 セックスレスなど夫婦間で使わないにもかかわらず、財布やカバン、車内などに所有している場合
プレゼント・手紙
  • 装身具やアクセサリーなど高額なプレゼント
  • 親密な仲や性的関係があると分かる内容の手紙
日記やメモ
  • 怪しいと思ったパートナーの言動
  • 掴んだ証拠の詳細
  • 不倫によって受けた精神的苦痛
第三者の証言 ラブホテルに出入りていたのを目撃したなどの内容
調査報告書 探偵事務所や興信所が作成した不倫調査の結果

不倫があったという確実な証拠がない場合でも、ホテルの領収書やメッセージの内容などから、不貞行為を立証できる可能性があります。証拠はできるだけ多く集めておくようにしましょう。

車にGPSを付ける調査は合法か知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「車にGPSを付ける浮気調査は違法?合法?使用時の注意点と自分で証拠が取れない場合の対処法」

相手が既婚者だと認識していた証拠

不倫相手に慰謝料を請求するには、相手が既婚者だと認識していた証拠や既婚者だと知り得る余地があったことが分かる証拠が必要です。具体的には次のような状況を示す証拠となります。

  • 交際期間が長い
  • 夜は電話できないと言われていた
  • 土日や祝祭日は会えない
  • 宿泊を伴う旅行を壱度もしていない
  • 相手の自宅に行ったことがない
  • デートはいつも自分の家かラブホテルのみ
  • 長期の休みを一緒に過ごしたことがない
  • 左手の薬指に指輪を付けていた
  • 配偶者と思われる人からの連絡が頻繁にあった
  • 配偶者を含む家族での旅行やイベントに行っていた

出会い系サイトでの不倫の場合は「既婚者だと知らなかった」と言い逃れされる可能性があります。そのためまずは利用しているアプリが既婚者限定かどうか確認してください。既婚者限定アプリでなくても、プロフィール欄の既婚・未婚をどのように選択しているか、既婚者かどうかについてのやり取りがないかなどをチェックしてみてください。

既婚者だと知らずに交際していたときの対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「既婚者だと知らずに交際していた…慰謝料請求の可否・その後の対処法&注意点とは」

相手の身元調査が必要

出会い系サイト不倫の場合、相手の身元調査が必要です。というのも名前も住所も知らない相手には、慰謝料請求ができないからです。不倫相手に慰謝料請求を希望する場合は、まずは身元調査した上で、相手の氏名と連絡先、住所を最低限把握しましょう。自分で調査する場合は、次のような方法で確認します。

  • パートナーに聞く
  • パートナーのスマホに登録されている連絡先・通話履歴をチェック
  • 氏名が分かるならSNSやネットで検索する

自分で調査する場合、調査方法によっては法律に違反する可能性があります。事前に弁護士などの専門家に相談するといいでしょう。

愛人に慰謝料請求するときのポイントは、こちらの記事を参考にしてください。

「愛人への慰謝料請求|する側・される側のポイント&対処法とよくあるトラブルとは」

請求の方法

不倫相手に慰謝料を請求するには、当事者同士による交渉の他、弁護士に依頼して代わりに交渉してもらう方法や調停・裁判を利用して請求する方法などがあります。まずは直接相手に連絡を取ったり内容証明郵便を送付して、慰謝料を請求します。

当事者間での交渉がまとまった場合には、後のトラブルを防ぐ意味でも「合意書」や「誓約書」などの書面を作成しておきましょう。不倫を再発させないために、接触禁止の条項や約束を破った場合のペナルティについても記載するといいでしょう。

相手が話し合いに応じない場合は、裁判所に調停を申し立てて調停の中で話し合いを行います。調停での話し合いがまとまらずに不成立となった場合は、最終的に裁判を提起して慰謝料を請求します。裁判では不貞行為があったことや婚姻関係が破綻したこと、故意や過失があったことを示す証拠が必要です。

不倫がバレたらどうなるかや慰謝料の相場については、こちらの記事を参考にしてください。

「不倫がバレたらどうなる?トラブルを防ぐ対処法や慰謝料の相場・変動する要素を解説」

出会い系サイト不倫ならではの慰謝料請求の注意点・ポイント

出会い系サイトの不倫で慰謝料請求する場合、次のような注意点やポイントをおさえるようにしましょう。

相手の素性が分からない可能性

出会い系サイトやマッチングアプリは匿名で利用できるため、相手の素性が分からないというケースが多いです。このようなままだと、慰謝料を請求できない可能性が高いでしょう。

相手の素性が分からないときには、探偵や興信所に調査を依頼して、不貞行為の証拠を確保すると同時に、相手の身元調査も併せて行うといいでしょう。また早い段階で弁護士に依頼できれば、弁護士照会制度を使って身元が分かるかもしれません。弁護士照会制度とは、弁護士会が企業や官公庁などに必要な事項を調査・照会する制度です。この制度を利用すれば、電話番号しか分からない不倫相手の名前や住所を特定できる可能性が高いでしょう。

パートナーが嘘をついている可能性

パートナーが独身だと嘘をついて不倫をしている可能性があります。とくに出会い系サイトがきっかけだと、自分の年齢や職業までも偽るのは簡単だからです。もしパートナーが独身だと嘘をついて不倫相手と会った場合、慰謝料を請求しても「独身だと思っていた」と主張して慰謝料の支払いを拒否するケースも考えられます。

それでも慰謝料の支払いを認めてもらうには、不倫相手が嘘をついてる証拠や既婚者だと感づいていたという証拠が必要です。このような証拠が確保できないと、そもそも慰謝料請求が認められなかったり、認められても金額が相場よりも低額になる可能性があります。

証拠集めのリスク

出会い系サイト不倫の場合、不倫の証拠はパートナーのスマホの中にあることがほとんどのため、証拠集めのリスクがあります。相手のスマホを無断でロック解除したり、不正にアクセスしたりすると「不正アクセス禁止法」違反となります。またパートナーのスマホに無断で浮気調査アプリなどをインストールすると「不正指令電磁的記録供用罪」とみなされることも。

このように不正な手段で証拠を集めた場合「違法収集証拠」となり、裁判で証拠として認められない可能性が高いです。スマホでの証拠収集の他に、次のような行為をすると罪に問われる可能性があるので充分に注意しましょう。

  • 写真の加工やメールの改ざんをする
  • 不倫相手の自宅に侵入する
  • 不倫相手の自宅や車に盗聴器をしかける

浮気相手をSNSで特定する方法については、こちらの記事を参考にしてください。

「浮気相手をSNSで特定する方法|調査時の注意点と慰謝料請求の注意点とは」

証拠集めのポイント

裁判で証拠として提出する場合には、証拠の信用性がポイントになります。とくにメッセージのやり取りに関しては、以下のような点に注意して証拠を集めてください。

送信日時 メッセージの送信日時が明確であること

不貞行為の期間や相手が既婚者だと知った時期の特定に重要

メッセージの完全性・継続性 不倫に関係ない話題でも、不倫期間にやり取りしたすべてのメッセージを証拠として提出する

特定の期間のメッセージのみだと、証拠としての有効性が低くなる

偽造・改ざんの有無 スクリーンショットやデジタルデータに偽造・改ざんの疑いがあるときは、証拠の信用性が否定される

不倫の証拠の残し方について知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「不倫の証拠の残し方|具体例ごとの集め方と残すときのポイント・注意点を知って証拠を効果的に使用しよう」

サイトを使っていただけでは請求できない

パートナーが出会い系サイトやマッチングアプリを使っていただけでは、慰謝料を請求できるとは限りません。不倫慰謝料を請求する場合、性的関係がなければ不貞行為に当たらず、請求の対象にならないため。アプリを使ってやり取りをしていただけ、会って食事を一緒にしただけでは、基本的に慰謝料を請求できません。

婚外恋愛と不倫の違いについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

「婚外恋愛と不倫との違い|婚外恋愛のリスクや影響を認識しトラブルを防ぐ対処法を知ろう」

ワンナイトの場合は金額が低くなる

出会い系サイト不倫の場合、「あったその日に性的関係を持っただけで、その後は連絡を取っていない」というケースも少なくありません。このようなケースだと、慰謝料の金額は相場よりも低額になるか、そもそも慰謝料の請求が認められないでしょう。というのもワンナイトの関係では、それにより夫婦関係が完全に破綻した訳でないと判断されるためです。

1度きりよりは複数回、短期間よりは長期間の不倫の方が、請求できる慰謝料は高額に。とくにワンナイトの場合は証拠の確保や不倫相手の特定が難しいため、慰謝料請求そのものができない可能性があります。

不倫相手が複数人いる可能性

遊び目的で出会い系サイトを利用し、複数の相手と性的関係を持っていたというパートナーもいます。この場合は不倫相手が複数人いることになるので、不倫相手全員に対して慰謝料請求ができます。とはいえ、複数の不倫の証拠を確保したり不倫相手の身元を特定するのは容易ではないため、住所や氏名が分かっているひとりにだけ慰謝料請求をすることも可能です。

また離婚を考えている場合は、パートナーにのみ慰謝料請求してもいいでしょう。複数人と不倫していたことを証明できれば、パートナーの行為が婚姻関係破綻の原因と認められ、確実に高額な慰謝料を受け取れる可能性が高いでしょう。

パートナーが複数人と不倫していたときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。

「夫や妻が複数人と不倫してた…全員に慰謝料請求できる?請求パターンと有利に離婚する方法を解説」

性的関係がない場合

出会い系サイトで出会った相手と性的関係がない場合、基本的に不倫の慰謝料を請求できません。しかし法律上の不貞行為がなくても、交際の様態によっては夫婦の平穏な婚姻生活を侵害したとみなされれば慰謝料請求が認められる可能性があります。具体的には次のようなケースです。

  • 親密なやり取りがあった
  • 高額なプレゼントを繰り返し贈りあっていた
  • 頻繁に密会していた
  • 2人で旅行に行った
  • キス等の身体的接触があった
  • ラブホテルや自宅に出入りしていた
  • 既婚者だと知りながら不倫相手と同棲している
  • 結婚前提に交際していた
  • 相手夫婦の別居や離婚を繰り返し要求していた

この場合は不貞行為があったときと比較して、慰謝料金額は相場よりも低額になります。

心の浮気のボーダーラインが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「心の浮気はどこから?身体の浮気とは違う対処法と離婚・慰謝料請求の可否を徹底解説」

相手が未成年の場合

出会い系サイトやマッチングアプリでの出会いでは、相手が未成年の場合も少なくありません。未成年と性的関係を持った場合、パートナー方が刑法や都道府県の青少年保護条例に違反する可能性が。相手の年齢や状況によっては、刑事責任を問われる恐れもあります。

そして相手が未成年の場合、不倫慰謝料を相手に請求しても法的な効力が認められない可能性が高いでしょう。そのため慰謝料請求の交渉は法定代理人(相手の親など)と行う必要があるものの、その親に直接慰謝料を請求することは基本的にできません。

家庭環境に問題があったり、親が不倫を黙認していない限りは親の責任を追及できない点に注意してください。そして相手が未成年の場合は、親権者の身元調査も併せて行うようにしてください。

弁護士に相談する

出会い系サイト不倫で慰謝料を請求したいと思ったら、不倫問題に強い弁護士に相談するのがおすすめです。自分なりに集めた証拠を持参すれば、今の証拠で十分慰謝料が請求できるかや、他に集めた方がいい証拠があるかについてのアドバイスを受けられます。

他にも、ストレスがかかる相手との交渉や、法的知識が欠かせない裁判所での手続きを依頼できます。不倫相手を特定できないときには、弁護士照会制度により相手の身元が分かるかもしれません。一人でどうしたらいいか悩んでいる方は、お近くに弁護士事務所で相談してみてください。

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まとめ

コロナ過を経て男女の出会いが多様化する中でも、出会い系サイトやマッチングアプリを使った不倫が増えつつあります。不倫経験がある男性のおよそ半数がこのようなアプリを利用して相手を探しているということから分かる通り、パートナーのスマホに出会い系サイトのアプリが登録されているときは要注意です。

すでにパートナーが出会い系サイトを利用していることが分かっているという方は、メッセージのやり取りをチェックしたり、自分がアプリに登録するなどして不倫の証拠を確保してください。同時に不倫相手の身元調査や、既婚者だと知り得る余地があったことの証拠も探してみましょう。

不倫慰謝料はパートナーと不倫相手の両方に請求できます。自分一人で交渉するのは不安だという方は、不倫問題に強い弁護士に相談したうえで、味方になってもらいましょう。まずは弁護士事務所の無料相談を利用して、慰謝料請求の可否や離婚時のポイントなどのアドバイスを受けましょう。

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  • 離婚したいけど相手が応じてくれない。
  • 離婚後の生活に不安を抱えている。
  • 親権の獲得や養育費をきっちり払ってもらいたい。
男女問題でお困りの方は専門家に相談してご自身の人生を取り戻しましょう。

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