- 「夫婦喧嘩に疲れてしまった…」
- 「これ以上夫婦喧嘩をしないコツはある?」
結婚している人のほとんどが夫婦喧嘩を経験していると思いますが、疲れるほど頻繁に夫婦喧嘩があると、何かしらの対応が求められます。こちらの記事では夫婦喧嘩後の仲直り方法について手順を踏まえて紹介するとともに、再び夫婦喧嘩を起こさないようにする方法も解説。夫婦喧嘩中の方は早めに仲直りをして、これ以上夫婦喧嘩をしない努力をすべきです。
夫婦仲に決定的な亀裂を生じさせないためには、夫婦喧嘩のルールを守るのがポイント。それでも夫婦喧嘩に疲れてしまった方は、別の方法を模索する必要があります。最悪の事態を回避するためにできることは取り入れ、夫婦関係改善のために自分の言動を見直すきっかけにしていきましょう。
夫婦喧嘩後に仲直りするための手順
夫婦喧嘩自体は悪いことではありませんが、夫婦喧嘩が長引いたり後を引いてしまうと、普段の生活に支障が出ることも。こちらでは夫婦喧嘩後なるべくスピーディに仲直りするための方法を紹介します。
①一旦冷静になる
夫婦喧嘩の言い合いで熱くなってしまったら、一旦その場から離れるなどして冷静になるよう努めましょう。相手の顔が見える状態だと、いつまで経ってもお互い冷静になれず、話をすればするほど感情的になってしまうからです。無理に喧嘩を収めようとせず、2~3時間は別の部屋で過ごすなど、一人になって考える時間を持ちましょう。
②自分から謝罪する
夫婦喧嘩を長引かせないためには、自分が悪かったところを先に謝るようにしましょう。夫婦喧嘩が起きるのはどちらも「自分の方が正しい」と思っているから。自分から謝ることで、相手の興奮はひとまず落ち着きます。とくに男性は自分が悪いと思っていてもなかなか自分から謝ることができません。こちらが大人になって謝ると、夫婦喧嘩が落ち着くはずです。
「自分が悪くないのに謝れない」と思う方がいるかもしれませんが、まずは「ごめんなさい」という言葉を発するだけでOK。謝ることに抵抗がなくなると、そこに気持ちを込めることにも抵抗感がなくなります。
③お互い言いたいことを言う
お互い冷静になり落ち着いたら、感情的にならず何が不満だったのか、これからどうしてほしいかを話し合いましょう。ここで言いたいことを言わないままだと、また同じ原因で夫婦喧嘩が起こってしまうからです。だからといって相手の話をさえぎってまで自分の意見を主張してはいけません。まずは相手に話をさせ、そのあとで自分の意見を言うようにしましょう。
割合でいうと相手9割、自分1割話すイメージです。相手の話を聞いていくうちに、隠れていた相手の本心が見えてくる場合も。また真剣に自分の話を聞いてほしいだけだった相手なら、キチンと耳を傾けることで怒りが収まって仲直りにつながる可能性があります。
④再発防止のための対策を考える
自分や相手に原因があっての夫婦喧嘩の場合は、再発防止策を考えることをおすすめします。こちらも、今後同じ理由で夫婦喧嘩を起こさないめです。話し合うときは必ず、相手の状況や気持ちを理解するようにしましょう。自分なりに考えた再発防止策をメールや手紙にして渡す方法もあります。文字として保存できるので再発防止に役立ち、問題の原因をお互いに共有できるのもメリットです。
⑤堂々巡りになったら言い合いをストップ
話し合いが堂々巡りになったら、一旦ストップしましょう。お互いに同じ発言を繰り返すようになったら、言いたいことがなくなった証拠です。夫婦喧嘩の本来の目的は、お互いの本音を共有すること。同じことを繰り返すということは夫婦喧嘩の目的は達成されたと考えられます。これ以上ヒートアップしないために、できるだけ早く話し合いをやめましょう。
ここで無理に結論を出そうとすると、一層喧嘩がこじれます。夫婦間ではあえて結論を出さなくても構わないということを覚えておきましょう。
⑥仲直りが済んだら蒸し返さない
言いたいことをお互いに言ったら、そこで夫婦喧嘩はおしまいにしてください。蒸し返してしまうと、いつまで経っても夫婦喧嘩が終わりません。内心まだ穏やかでなくても、握手やハグをして仲直りしましょう。まず自分から行動することで、相手を許す気持ちは後からついてきます。
夫婦喧嘩を減らす7の方法
夫婦喧嘩に疲れた…とならないためには、なるべく喧嘩を減らす必要があります。前提として本当に夫婦関係を改善したいなら、まずは自分自身から変えていきましょう。なぜならこの記事を読んでいるあなただけが、喧嘩が多いことで「夫婦の将来にとって良くない」と気が付いているから。
こちらで紹介する夫婦喧嘩を減らす7つの方法を参考にして、自分の言動から変えていくことで、よりよい夫婦関係を構築できるはずです。
不満をため込まない
大きな夫婦喧嘩になる前に、お互い不満をため込まないようにしましょう。不満を無理にため込んでしまうと、何かのきっかけで大爆発してしまいます。相手に対する不満やネガティブな気持ちは小出しにして、大きな夫婦喧嘩になる前に処理するのが秘訣です。
相手が感情的になっていたら、言いたいことを全部吐き出させることが有効です。あなたは聞いているふりをしていれば、内容が頭に入ってなくても構いません。逆に相手への不満や疑問がある場合は、上手に伝えることも重要。とくに自分の気持ちを伝えるのが苦手な人は、不満をため込んでしまいがち。爆発する前に相手に伝えられると、無駄な夫婦喧嘩を避けられます。
夫婦仲が険悪な状態のときは無理に相手に伝えようとせず、話を聞いてくれる友達や知人に相談してみましょう。愚痴をこぼすだけでも気分がスッキリし、良いアドバイスがもらえる可能性があります。
挨拶や感謝の言葉を欠かさない
毎日の挨拶や感謝の言葉を欠かさないのも、夫婦喧嘩を減らす秘訣です。夫婦喧嘩が増える原因の一つに、相手への気遣いが不足していることが挙げられます。夫婦仲が悪いと相手の欠点ばかり目に付いて、相手がしてくれたことは当たり前に感じ、してくれなかったことは不満に思えてきます。
たとえしてくれたことが些細なことでも、素直に感謝の言葉を伝えてみましょう。夫婦は合わせ鏡とよく言われますが、傍若無人な態度で接すると相手も同じような態度になります。逆に感謝の気持ちを持って優しく接すれば、相手にも優しくしてもらえるはず。相手への態度は自分に返ってくると考え、挨拶や感謝の言葉は伝えるよう努力してください。
言い争いを避け揚げ足を取らない
言い争いや言葉の揚げ足を取らないのも、夫婦喧嘩を減らすコツです。些細な言い争いから夫婦喧嘩につながることも多く、言い負かされないように言葉の揚げ足を取ると、相手はもっと感情的になってしまいます。とくに「でも・だって・どうせ」から始まる言い合いは、離婚につながる夫婦喧嘩に発展することも。
言い争いや揚げ足取りは止めて、相手の言いたいことに耳を傾けましょう。こちらの主張を認めようとしたり相手を言葉で言い負かそうとしても、根本的な解決になりません。またすぐに夫婦喧嘩に発展してしまうので、自分の意見を聞いてもらいたいなら相手の話をしっかり聞くことが重要です。
考えが違う他人だと理解し期待しすぎない
夫婦は考えが異なる他人だということを理解して、相手に期待しすぎないのも夫婦関係を維持するためには重要です。結婚したからといえ、元々は別々に生活していた二人が一緒に生活している訳なので、生活習慣や金銭感覚が違うのは当然です。またそもそもが他人なので「言わなくても分かるはず」という決めつけは止めましょう。
「どうしてやってくれないの」と思うことがあるかもしれませんが、夫婦は他人なので期待通りに動かないのは当たり前。期待しすぎるとその期待を裏切られたときに腹が立つわけで、「信頼するけど期待しすぎない」という姿勢が、夫婦喧嘩を減らすのに重要です。
なるべく自分から謝る
夫婦喧嘩を減らすには、なるべく自分から謝るのも有効です。とりあえず謝ってしまえば、相手の興奮は収まり、喧嘩の拡大を防げるからです。「先に謝ったほうが勝ち」と考え、言い争いになる前に謝るのが鉄則です。ただし喧嘩中に謝るのは逆効果になることも。時間を置いてお互い冷静になってから「さっきはごめんなさい」と伝えるようにしましょう。
愛情表現を怠らない
夫婦喧嘩を減らすためには、愛情表現を怠らない努力も必要です。夫婦になって長いと、どうしても愛情表現を示す頻度は減ってしまいます。新婚のときのような甘い雰囲気を作る必要はありませんが、次のようなことを愛情表現として示してみましょう。
- 二人っきりでデートする
- スキンシップを増やす
- 二人でゆっくりする時間を作る
- 心を込めた手料理をふるまう
とくに長年夫婦をしていると、どうしてもスキンシップが減ってしまいます。スキンシップが恥ずかしくならないうちに、さりげなくこちらから手をつないでみたり、相手からのスキンシップを拒否しないことが大切です。
楽観的に毎日を過ごす
笑顔を忘れず毎日を楽観的に過ごすと、夫婦喧嘩を減らせるでしょう。生活にゆとりがなかったり悩み事が多いと、人はどうしても悲観的になりがちです。夫婦の片方がイライラしたり暗い雰囲気でいると、相手にもそれが伝染します。つい悲観的になってしまったときは、「どうにかなるだろう」と意識して楽観的でいるようにしましょう。
過去のことは変えられず、起こるか分からない未来のことは悩んでも仕方ありません。笑顔で相手に接していれば家庭が明るくなり、相手も笑顔になってくれるはずです。
夫婦喧嘩でもこれはNG!
いくら夫婦喧嘩でカッとなっても、このような言動は絶対に止めましょう。
相手のコンプレックスを刺激する
夫婦喧嘩で負けたくないばかりに、相手のコンプレックスを刺激する発言は止めましょう。とくに男性はプライドが高いため、人格を否定する言葉や「安月給のくせに」といった仕事やお金のことは言わないようにしてください。同様に、体型や頭髪といった容姿についてもNGです。
コンプレックスを刺激する言葉は、相手を傷つけるだけでなく、あなたへの恨みや不信感を与える原因になります。取り返しのつかない事態にならないよう、不用意な発言は控えましょう。
家を飛び出す・追い出す
いくら頭に来たからといって夫婦喧嘩の勢いで家を飛び出したり、家から追い出すことは止めましょう。家に戻るきっかけを失ったり、別居状態になる可能性があるからです。夫婦喧嘩が多いと相手に対して大きなストレスを抱えます。その状態で家を飛び出すと、精神的には楽になりますが、今度は戻ることができなくなってしまうでしょう。
どちらかが謝れば戻ることができますが、そのまま別居状態になって夫婦関係が取り返しのつかないことになる可能性も。同様に追い出された側も「もうあんな家に戻りたくない」と考え、別居に気持ちが傾いてしまいます。たとえ夫婦喧嘩をしたとしても、絶対に家の中だけで事を納め、家を飛び出したり追い出したりしないようにしましょう。
「離婚」を簡単に口にする
夫婦喧嘩の最中に感情的になって「離婚」の言葉を口にするのはNGです。本気で離婚する気がないのに簡単に離婚というセリフを吐いてしまうと、相手に考えてもいなかった離婚について考えるきっかけを与えてしまうからです。夫婦喧嘩したときにいつものように「離婚するしかないね」と言ったところ、「そうだね離婚だね」と相手に言われてしまい慌てることになりかねません。
同様に「結婚しなければよかった」「もう別れたい」というセリフもNGです。相手によっては「簡単に離婚を口にするような相手とこの先やっていけない」という気持ちから離婚に至ることも。「離婚」というセリフは本気で気持ちを決めた場合にのみ使い、いつもの夫婦喧嘩では絶対に口にしないようにしましょう。
勢いで不倫・浮気をする
喧嘩の勢いで不倫や浮気をするのも止めましょう。夫婦喧嘩が長引いたり、毎日のように起こったりすると、相手に対する愛情は冷めてしまいます。そのため他の異性に愛情を求めるあまりに、不倫をしてしまうことが。しかし夫婦喧嘩で関係が悪くなっているうえに、不倫をしてしまえば夫婦関係の修復はさらに困難になるでしょう。
さらに相手に不倫のことを知られると、慰謝料を請求されたり離婚を言い渡される可能性も。不倫した方は「有責配偶者」になるので、離婚時の立場が不利になります。再構築するにせよ離婚するにせよ、不倫をしても何もいいことはありません。夫婦喧嘩に疲れたからといえ、勢いで不倫するのは絶対に止めましょう。
暴力・暴言・無視をする
どんなに喧嘩がヒートアップしても、相手に暴力をふるったり暴言をいうのは止めましょう。夫婦間でも暴力は犯罪行為で、これらの行為が原因になって離婚につながるケースが少なくありません。相手に直接手をあげるのはもちろんですが、物を投げて壊したり壁に穴を開ける行為もDVです。残念ながら離婚になった場合には、DVとして慰謝料を請求される可能性があります。
また夫婦喧嘩の途中から声をかけても返事をしなかったり、相手がいないかのようにふるまう行為も避けるべきです。問題に向き合わない態度がさらに亀裂を生んでしまうでしょう。相手を無視する行為はモラハラやDVの一種で、法的に認められる離婚原因になります。どんなに頭に来ても暴言や暴力、無視などの行為は我慢しましょう。
相手のモラハラや無視で慰謝料請求したいという方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「夫婦や恋人間のモラハラで慰謝料請求できる?相場や方法を知って有効な証拠を確保しよう」
子どもに悪口を吹き込む
子どもに相手の悪口を吹き込む行為も止めてください。夫婦は血のつながりがないので離婚をすれば他人になりますが、子どもは親の悪口を言われると必ず傷付きます。悪口を聞かされた子どもは、どちらの味方にもなれず人知れず苦しむ原因に。
さらに子どもは、夫婦仲が悪いと自分のせいだと思いがちです。夫婦喧嘩は親達だけの問題だと心に刻み、相手の悪口を子どもに言う行為は絶対に避けてください。
相手の親の悪口を言う
夫婦喧嘩の原因が相手の親だからといって、親の悪口を言うのはNGです。どんな親でも相手にとっては大切な親に変わりありません。自分の親の悪口を言われたらどんな気持ちになるか、悪口を言う前に少し考えてみましょう。ましてや「自分と親のどちらを取るのか」という態度は相手を冷めさせる原因に。
もしも相手の親のことを伝えたい場合は「あなたの親が…」というのではなく、「(あなたの親の言動で)私は悲しかった・辛かった」と、主語を「I(私)」にして話してみましょう。つい感情的になって相手の親の悪口を言ってしまったばかりに、夫婦関係に亀裂が入ることにならないよう、喧嘩中も言うべきでないことは言わないのが鉄則です。
それでも夫婦喧嘩に疲れたときは?
「自分は夫婦喧嘩をしたくないのに、どうしても喧嘩になってしまう…」という人もいるでしょう。こちらでは度重なる夫婦喧嘩に疲れたときの対処方法を紹介します。
カップルカウンセリングを受ける
夫婦喧嘩に疲れてしまったら、夫婦二人でカップルカウンセリングを受けてみましょう。カップルカウンセリングは夫婦カウンセリングともいい、夫婦関係を今よりも良くする目的で行うカウンセリングです。専門家の力を借りながら、どうして喧嘩になってしまうのか、喧嘩を減らすにはどうしたらいいかアドバイスを受けられます。
カップルカウンセリングは初回無料になっていることが多いです。いきなり二人で行くのは難しいという方は、まずは一人でカウンセリングを受けてみて、カウンセラーとの相性を見るのもおすすめ。カウンセラーによって価格が異なるので、事前に確認しておくと安心でしょう。
円満調停を申し立てる
裁判所に円満調停を申し立てるという方法があります。円満調停とは正式名称を「夫婦関係調整調停」といい、その中に円満調停と離婚調停の二種類があります。どちらも調停委員という第三者を介して話し合いを行います。円満調停では夫婦関係を修復するために、調停員がそれぞれの言い分を聞き、夫婦円満のための提案やアドバイスを受けられます。
調停を申し立てるのは本人たちの住所地がある家庭裁判所で、申立書の他に夫婦の戸籍謄本が必要です。申し立てから調停の開始まではおよそ1カ月程かかるとみておきましょう。夫と妻がそれぞれ交互に調停室に呼ばれ、調停委員の質問に30分程度答える形で行われます。円満調停では、最低でも次のようなことを聞かれるので、あらかじめ答えを準備しておくといいでしょう。
- 夫婦仲が悪くなった理由
- 相手に直してほしい部分
- 夫婦関係を修復するために自分ができること
- 今後夫婦の関係をどうしていきたいか
話し合われた内容でお互い合意したら調停成立となります。決まったことは「調停調書」という書類に記されます。ただし調停内での取り決めはあくまでも約束事。法的拘束力はないので気を付けましょう。
離婚調停の期間や流れについては、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚調停の期間を短く有利にするには?長引く原因や疑問を解決して新たな一歩を」
弁護士に相談する
夫婦喧嘩に疲れて離婚の二文字が頭をよぎったら、離婚問題に詳しい弁護士に相談してください。実際に離婚するときの手続きの進め方や相手にどのような請求ができるか、養育費や親権の問題など離婚時に知っておきたい事柄についてアドバイスが受けられます。また離婚を有利に進めるには、どのような知識や対応方法が必要かについても相談可能。
当人同士で話し合いが難しい場合は、弁護士が代理人として相手と交渉することもできます。さらに話し合いだけで合意できなかった場合の、離婚調停や離婚裁判の手続きや書類の作成は、弁護士が代行できます。これからどのように離婚を進めたらいいか分からない方や、なるべく有利に離婚をしたいという方はぜひ弁護士に相談することをおすすめします。
離婚時に依頼したい弁護士の選び方については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚時に依頼したい弁護士の選び方|相談前・相談時のポイントと費用に関する注意点を解説」
離婚のメリットとデメリットを考える
夫婦喧嘩に疲れて離婚を考えたとしても、結論は慎重にすべきです。というのも勢いで離婚してしまうと、後になって「やっぱり離婚すべきじゃなかった…」と後悔してしまうため。結論を出す前にもう一度離婚のメリットとデメリットを考える必要があります。こちらは離婚のメリットとデメリットです。
離婚のメリット | 離婚のデメリット |
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離婚したいという気持ちは誰にも止められませんが、離婚後に後悔しないためには離婚のデメリットについてもじっくり考える必要があります。
別居を検討する
顔を合わせれば喧嘩するような状態なら、別居を検討してみてはいかがでしょうか。一緒に暮らしていると相手の嫌なところにばかり目がいき、いつまでも冷静な考えをすることができません。一度別居という形で距離を置き、相手との結婚生活について考える必要があるのかもしれません。
別居する場合は必ず「一度冷静になって考えたいから別居したい」と別居の理由を相手に伝えましょう。何も言わず喧嘩の後に家を出ると、夫婦の三つの義務のうちの一つ「同居義務」を怠ったとみなされて、離婚時に不利になる可能性があるので気を付けましょう。
夫婦喧嘩の果てに仮面夫婦になりしんどいと感じるようなら、こちらの記事を参考にして対処方法や離婚方法を学びましょう。
「仮面夫婦がしんどいと感じたら…対処方法や離婚方法を知って後悔しない選択を」
離婚の決意は最後の手段
離婚についてよく考え別居もしてみたがやはり離婚しかないという場合は、離婚もやむを得ません。日本では離婚届を役所に提出するだけで離婚できるので、離婚自体はそれほど難しくありません。だからこそ本当に離婚すべきか、もう修復はできないのかよく考えて結論を出しましょう。
離婚を決意したら財産分与や年金分割、親権や養育費など、事前に話し合って決めなければならないことがたくさんあります。財産分与のための財産調査などは相手に知られると財産を隠される恐れがあるので、準備までは気づかれないように動いた方がいいことがあります。
まとめ
夫婦喧嘩が疲れたと感じたら、まず夫婦喧嘩を早く終わらせる仲直りの方法を実践しましょう。次に夫婦喧嘩を減らすために、不満をため込まずあまり相手に期待しすぎず、愛情表現を怠らない努力をするのが大切です、間違っても喧嘩の勢いで暴力をふるったり不倫をする等の行為は止めましょう。
夫婦喧嘩には夫婦関係を再構築できる夫婦喧嘩と、離婚に発展する恐れのある夫婦喧嘩があります。夫婦関係を再構築するためには、まずは自分の言動から変えていきましょう。いくら相手が悪いと思っていても、相手のことを変えるのは困難です。自分から相手の話に耳を傾けたり自分から謝るなどして、譲歩する姿勢を示すと関係に変化が生まれるかもしれません。
それでも夫婦喧嘩が減らないときはカウンセリングや円満調停を利用して、夫婦仲の修復を図りましょう。どうしても相手の顔を見たくないときは別居も有効。それでも離婚しかないと思ったら弁護士に相談してください。相手と関係がこじれる前に相談できると、離婚の方法や有利になる秘訣をアドバイスしてもらえ、スムーズに離婚できるでしょう。