マザコン夫と離婚したい方必見!離婚方法や注意点、離婚を迷ったときの考え方とは

マザコン夫と離婚したい方必見!離婚方法や注意点、離婚を迷ったときの考え方とは
マザコン夫と離婚したい方必見!離婚方法や注意点、離婚を迷ったときの考え方とは
  • 「マザコン夫と離婚を考えている」
  • 「マザコン夫との離婚を迷ったときはどうする?」

「夫が家庭のこともすべて自分の母親に判断をゆだねるので困っている」「家事や育児のやり方を姑と比べられる」と悩んでいる方はいませんか?自分を産んで育ててくれた母親のことを大切に思うのはとても素晴らしいことです。しかしそれが度を越してしまうと、結婚生活を続ける上で悪影響になります。

そこでこちらの記事ではマザコン夫との離婚に焦点を当て、夫がマザコンというだけで離婚できるのかについてや、慰謝料請求について詳しく解説。離婚を迷ったときの判断材料となる、考え方についても紹介します。マザコン夫と離婚するときには、いくつかの注意点があります。なるべくスムーズに離婚するための、参考にしましょう。

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マザコン夫と離婚・慰謝料請求できる?

「夫がマザコン過ぎてもうやっていけない」と思ったとき「離婚」の二文字が頭をよぎります。ではマザコン夫と離婚することはできるのでしょうか。また離婚時の慰謝料請求が可能かについても解説していきます。

夫が同意すれば協議離婚が可能

相手が離婚に同意すれば、離婚は可能です。離婚理由が何であっても、極端にいうと特に離婚理由がなくても、双方が離婚に合意し、署名捺印した離婚届けを役所に提出すれば離婚が成立します。このような離婚方法は「協議離婚」といい、日本では約9割がこの方法で離婚しています。

協議離婚の慰謝料相場や減額できる秘訣については、こちらの記事を参考にしましょう。

「協議離婚の慰謝料相場が知りたい!増額・減額できる秘訣や慰謝料の決め方を解説」

離婚調停でも同意が必要

双方の話し合いで合意できなかった場合は「離婚調停」に進みます。離婚調停では家庭裁判所に話し合いの場を移し、調停委員を介して双方の主張をすり合わせていきます。離婚そのものについての他、子どもの親権や養育費、財産分与や慰謝料など、離婚条件についても円満解決できるよう話し合いを進めていきます。

調停委員は離婚について決定権がある訳でなく、ジャッジを下せる立場にないため、あくまでも双方の意見が重要視されます。調停での話し合いの結果、離婚に合意できれば離婚が成立します。

離婚調停にかかる費用や一括で支払えないときの対処法については、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚調停にかかる費用とは?裁判所・弁護士費用の詳細や一括で払えないときの対処法も」

離婚裁判で離婚する方法

離婚調停でも合意できなかった場合は、家庭裁判所に離婚訴訟(裁判)を申し立てることになります。

「法定離婚事由」が必要

離婚裁判を申し立てる場合、民法第770条に定義されている「法定離婚事由」がなければ離婚できません。法定離婚事由は5項目あり、それぞれの詳細はこちらです。

法定離婚事由 内容
不貞行為があったとき 自由意思に基づいて配偶者以外の異性(同性)と性的関係を結ぶこと(いわゆる不倫や浮気)
悪意で遺棄されたとき 正当な理由なく、夫婦間の相互扶助義務を果たしていないケース

  • 理由なく家出を繰り返す
  • 合意がないのに別居を強行した
  • 収入があるのに生活費を渡さない
  • 無収入の配偶者に生活費を渡さない
配偶者の生死が3年以上明らかでないとき 完全に行方不明で、全く生死が分からない状態が3年以上続いたとき
配偶者が回復の見込みがない重度の精神病にかかったとき 統合失調症・偏執病・躁うつ病・初老期精神病など
その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき 上記以外に結婚生活を継続し難い理由がある場合

マザコンというだけでは離婚が認められない

ただし離婚裁判では、夫がマザコンというだけで離婚は認められないでしょう。というのも「マザコン」には明確な法的定義がなく、マザコンのせいで夫婦関係が破綻したという証拠を提出しない限りは離婚が認められません。

とはいえ夫がマザコンの場合、夫婦関係に他にも問題が発生しているケースも多々あります。マザコン以外の他の理由で離婚できないか検討してみましょう。

婚姻を継続し難い重大な事由に当たれば離婚が可能

マザコン以外に、婚姻を継続し難い重大な事由があれば離婚が可能です。婚姻を継続し難い重大な事由は、法定離婚事由の一つに含まれるため。婚姻を継続し難い重大な事由とは、一般的に婚姻関係が破綻して回復の見込みがない状態のこと。具体的には次のようなケースが該当します。

  • 配偶者からの暴力・暴言・侮辱がある
  • 性的異常やセックスレス
  • 親族との不和(嫁姑問題)
  • 過度な宗教活動や信仰上の対立
  • 犯罪行為による服役
  • 浪費やギャンブルなどの金銭問題
  • 長期間の別居

マザコン夫やその親族と、上のようなトラブルがある場合は離婚が認められる可能性が高いでしょう。

理由があれば慰謝料請求が可

マザコン夫との離婚時、離婚理由になり得る不法行為があれば、それを理由にして慰謝料請求ができます。そもそも離婚時の慰謝料とは、不法行為によって受けた精神的苦痛に対する損害賠償金のこと。相手が起こした不法行為によって精神的苦痛が生じたり、離婚の直接の原因となった場合は慰謝料請求が可能になります。

ただしその不法行為の種類によって、慰謝料相場が変動します。具体的な不法行為ごとの、慰謝料相場はこちらです。

離婚理由となった不法行為 慰謝料相場
不貞行為(浮気や不倫) 100万~300万円
悪意の遺棄 80万~100万円
モラルハラスメント 50万~100万円
暴力や暴言 100万~200万円

これらの相場に加えて婚姻期間や子どもの有無、行為の期間や悪質度などによって金額が変動します。

離婚慰謝料の相場や金額アップのポイントについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚慰謝料の相場が知りたい!離婚理由や婚姻期間による相場・金額をアップさせるポイントを解説」

夫のマザコンは治る?離婚に迷ったときの考え方

いくら夫がマザコンだからとはいえ、簡単に離婚に踏み切れる人はごく少数でしょう。離婚は人生の中でも大きな決断。自分や子どもにとっても影響は計り知れません。そこでこちらでは、「夫のマザコンは治るのか?」や「マザコン夫と離婚するか迷っている」という疑問にお答えしていきます。

マザコンは基本的には直らない

結論から申し上げると、残念ながらマザコン夫を直すことは非常に困難です。というのも、夫が生まれてからの母親との関係性に何らかの問題があるため。生まれ変わって育て直ししない限りは、夫のマザコンが直ることはないと考えた方がいいかもしれません。主に次のような原因で、マザコンになると考えられています。

  • 母親の過保護・過干渉
  • 母親からの愛情不足
  • 家庭内で母親しか頼れる人がいなかった

このようなことが原因で母親と息子(夫)が共依存関係になり、互いとの距離感がうまくつかめないのがマザコンになる仕組みです。共依存関係にある母親と息子は、このような関係が当たり前だと思っています。そのためマザコン夫は、自分がマザコンだとは思っていません。

夫に指摘したとしても「母親を大切にすることがどうして悪いんだ」といわれるのが関の山。このような理由から、夫のマザコンを直すのは非常に難しいといわざるをえません。

対応を改善するように話し合う

とはいえ、夫がマザコンのままでは結婚生活を続けられないという人がほとんどのはず。そのためには最初に、夫に対応を改善してもらえるよう真剣に話し合ってみてください。とくにマザコンであること以外に、夫や父親として問題がないケースなどに有効です。

まずは夫に今まで感じてきた苦しい気持ちや、今後夫婦としてやっていくために改善して欲しいことなどを強く伝えてみましょう。場合によっては離婚を考えているということを伝えながら、夫婦にとって深刻な問題だということを夫に認識させる必要があります。

夫が心を入れ替えてくれれば、結婚生活を続けることが可能です。ただ本当に夫が反省したとしても、母親との関係をすぐに改善できるとは限りません。ある程度長い目で見る必要があるでしょう。

結婚生活を続けるにはコツが必要

上で説明した通り、マザコン夫を変えるのは非常に難しいため、自分が変わることで結婚生活を続けていく方法もあります。マザコン夫は妻を母親のように見る傾向があり、子どもに嫉妬心を抱くことがあります。そのような夫をかわいらしいと思えれば、気持ちが楽になるでしょう。

母親の過干渉からマザコンになった場合は、非常に甘やかされて育ったので、家事や育児を自分から手伝うことはほとんどありません。夫にも手伝って欲しいと思ったら、褒めながら上手に夫に手伝ってもらうよう誘導していく必要があります。

また夫の母親(義母)のことを好きになる努力をするのも有効です。マザコン夫は母親の言うことには従います。この関係を利用して、義母と仲良くなることで夫との仲を取り持ってもらうようお願いすることも可能です。

マザコン度によって判断する方法

あなたの夫がマザコンかどうか判断がつかないときは、マザコン度によって判断する方法がおすすめ。単なる母親思いの可能性もあるので、次に紹介するマザコン夫のマザコン度を参考にしましょう。

マザコン度 具体的な事例
マザコン度:低
  • 普段から母親と一緒に外出する
  • メールや電話などの連絡を頻繁に取る
  • 家族旅行に母親を同行させる
  • 母親から「○○ちゃん」と呼ばれている
  • 母親のことを「ママ」と呼んでいる
マザコン度:中
  • 母親とのスキンシップが多いと感じる
  • 夫婦の会話でも母親の話題が多い
  • 育児や家事について、妻と母親を比較する
  • 妻にも母親と仲良くすることを強制する
マザコン度:高
  • 夫婦間の日常会話ややり取りがすべて筒抜けになっている
  • 家庭のことに母親が口出しするのが当然と考えている
  • 物事の判断や決定を母親にゆだねている
  • 母親の言動を信じて疑わない
  • 自分の家庭(妻や子)よりも母親の些細な用事を優先する

母親との連絡や外出を頻繁にする夫は、単に母親と仲がいいだけや母親思いの可能性があります。しかし妻と母親の家事・育児を比較して批判したりスキンシップが過剰なケース、必要以上に母親と仲良くすることを強制するような夫は要注意です。

夫婦間の会話がすべて母親に筒抜けになっていたり、夫として決めなければならない家庭のことも母親に判断をゆだねていては重症です。もはや夫婦としての信頼関係を築くことは難しく、成熟した成人男性としてはあり得ない姿です。真剣に離婚すべきか考えたほうがいいかもしれません。

耐えきれなくなったら別居→離婚を検討

マザコン夫との結婚生活が耐えきれなくなったら、離婚を決意する前にまずは別居を検討してみましょう。離婚は自分や子供への影響が大きく、互いに離れて冷静になることで何かいい解決策が見つかる可能性も。別居することで夫も事の重大さに気が付き、「このままではヤバい」と母親との関係に目を向けるきっかけになるでしょう。

別居に必要な準備や別居に関する注意点は、こちらの記事を参考にしましょう。

「別居に必要な準備をシチュエーション別に解説!別居に関する注意点とは?」

マザコン夫と離婚する場合の注意点

マザコン夫と離婚を決めた場合、次のようなことに気を付ける必要があります。

自覚がないことで離婚話がこじれる可能性

上で説明した通り、マザコン夫のほとんどは自分がマザコンだという認識がありません。そのため「あなたのマザコンが耐えられないから離婚したい」といっても、すんなり離婚に応じることはほとんどないと考えましょう。逆に「母親と仲良くすることが悪いなんて、人としておかしい」と話し合いにならずあなたが悪者になってしまうケースも。

またマザコンはなかなか治すことが難しいため、長い目で見るのにも限界がきて、ストレスから心身に不調をきたす恐れがあるでしょう。このような理由から、マザコン夫との離婚はこじれたり長期戦になったりする可能性が高いため、早い段階から弁護士に依頼するなどの対策が必要です。

離婚の話し合いに義母が介入する可能性

マザコン夫との離婚の話し合いには、義母が介入する可能性が極めて高いでしょう。離婚の条件一つ決めるにつけ、夫は母親の意見なしで決められず、結局離婚話が進展しない可能性があります。また夫と合意したにもかかわらず、母親の意見を聞いて話が振り出しに戻ってしまうケースも。話がより複雑化する可能性があるため、注意が必要になります。

親権トラブルに発展する場合が

マザコン夫と離婚するときには、親権トラブルに要注意です。というのも義母の意見に逆らえない夫が、全力で子どもの親権を取りに来る可能性が高いため。子どもの親権を渡したくない方は、別居などで絶対に子どもと離れないようにしましょう。

結婚中は一切子どもの面倒を見てこなかった夫なのに、話し合いでは子どもの親権はいらないと言っていたのに、母親の「孫と離れたくない」という言葉で手のひら返ししてくるケースが。母親の希望を叶えたい一心で、「子どもを置いていかないと養育費を払わない」「財産分与しない」などと言ってくる場合があります。

離婚原因がないと長期化の可能性

マザコンが理由だけで、他にこれといった離婚原因がない場合は、離婚まで長期化する可能性を覚悟する必要があります。夫が離婚を拒否した場合は最終的に裁判で決着をつけるわけですが、マザコン以外に原因がないと裁判で離婚するのが難しいため。

裁判で離婚の判決が出されるためには、法定離婚事由が必要で、マザコンによって婚姻を継続し難い重大な事由が生じたことを証明しなければなりません。きわめて専門的な知識や判断が必要になるため、離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。

離婚裁判の期間や手続きの流れ、長引くケースについてはこちらの記事を参考にしてください。

「離婚裁判の期間を手続きの流れごとに解説!長引くケース・期間を短縮する秘訣とは?」

マザコン夫とスムーズに離婚する方法

マザコン夫となるべくスムーズに離婚するためには、これから紹介するコツや対処法が必要になります。

離婚理由となる証拠を確保する

マザコン以外に離婚理由となる原因がある場合は、裁判所を含む第三者に認めてもらう証拠が欠かせません。そのためには法的に有効な証拠を確保しましょう。これらの証拠は離婚時に慰謝料を請求する場合も有効です。相手が証拠を隠す前、離婚する意志を悟られる前に、しっかり証拠集めをしてきましょう。

マザコン以外に離婚理由として認められる事柄には次のようなものがあり、それぞれに有効な証拠はこちらです。

不貞の証拠

マザコン夫が妻以外の女性と浮気や不倫しているときには、不貞の証拠を確保しましょう。不貞行為は法定離婚事由の一つなので、法的に有効な証拠を確保できれば裁判で離婚が認められます。不貞の証拠となるのは、主に次のようなものです。

  • 不倫相手と性的関係を持っていたりそれに類する行為をしている写真や動画
  • 不倫相手とラブホテルや相手の家に出入りしている様子が分かる写真や動画
  • 性的関係を匂わせているメールやLINE出のやり取り
  • 夫や浮気相手が関係を認めた音声
  • ラブホテルのポイントカード
  • 探偵事務所や興信所による調査報告書

上記以外でもクレジットカード野利用明細や交通系ICカードの明細、通話履歴や夫の行動記録などを複数集めることで不貞行為と認められる場合があります。基本的には配偶者以外の異性と性的関係を持ったことを証明売る必要があるため、ただ一緒に食事をしている写真や性的関係が認められないメール等のやり取りは証拠とみなされません。

メールだけの浮気で慰謝料請求できるか気になるという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「メールだけの浮気で慰謝料請求できる?できるケースとできないケース、注意点を解説」

モラハラやDVの証拠

マザコン夫にモラハラのケがある場合や、日常的に夫から暴言・暴力を振るわれていたケースでは、これらの証拠を確保することで離婚に有利になるでしょう。別居後はこれらの証拠を取りにくくなるため、別居前から計画的に証拠を確保するようにしましょう。モラハラやDVの証拠には次のようなものが当てはまります。

  • 暴言や暴力の様子を録音した音声・動画
  • メールやLINEなどの内容
  • 毎日の出来事とともに夫の言動を記した日記
  • 警察や第三者機関への相談履歴
  • ケガやあざの写真
  • 暴力によるケガや傷、後遺症の診断書
  • うつやPTSDなどの精神障害を発症した診断書
  • 病院への通院履歴
  • 投薬記録

DVはケガやあざの写真もしくは医療機関の診断書などで証拠がとりやすいのが特徴です。一方でモラハラは、1度の行為だけではそれほど問題にならない場合があります。そのため長期間にわたって同様の言動を取られてきたという証拠が必要になります。

夫婦関係が破綻している証拠

不貞やモラハラ、DVに当てはまらない場合は、夫婦関係が破綻している証拠を準備する必要があります。法定離婚事由による離婚裁判では、「婚姻を継続し難い重大な事由」があれば離婚が認められる可能性があるため。具体的には上で示したような事情に当てはまれば、婚姻を継続し難い重大な事由があるとして離婚が認められやすくなります。

モラハラが理由で慰謝料請求できるか気になるという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「夫婦や恋人間のモラハラで慰謝料請求できる?相場や方法を知って有効な証拠を確保しよう」

別居に踏み切る

マザコン夫とスムーズに離婚するためには、別居することも視野に入れましょう。長期の別居は婚姻関係が破綻していると認められる可能性があるため。具体的には3年~5年の別居期間があると、裁判で離婚が認められるケースが多いです。

ただし夫に内緒で家を出てしまうと、夫婦の同居・協力扶助義務違反として「悪意の遺棄」に該当する可能性が。今度はこちらが離婚原因を作った有責配偶者になってしまうため注意が必要です。別居する前は必ず事前に夫の同意を得なければなりません。ただしDVやモラハラによる別居の場合はその限りではありません。

専業主婦やパート勤めの方は、別居中の生活費の心配があるでしょう。そのような方は夫に「婚姻費用」を請求することが可能です。婚姻費用は別居中でも収入の少ない側が多い側に請求できる法的な権利。相手が払ってくれない場合は「婚姻費用分担調停」を申し立てて強制的に支払ってもらう方法があります。

離婚後の生活設計をする

スムーズに離婚後の生活を成り立たせるには、結婚中から離婚後の生活設計を立てておきましょう。まずは一人でも生活できる経済力を身に着ける必要があります。今住んでいる家を出る場合は、新たに住む場所を探さなければなりません。子どもを連れて離婚する方は、子どもの転校や転園についても検討してください。

また離婚時の財産分与で不利にならないために、相手の財産についても同居中に調べておきましょう。結婚後に取得した財産は基本的に夫婦共有の財産になります。不動産や預貯金、株式などの必要情報は控えておきましょう。

義母を離婚に同意させる

マザコン夫とスムーズに離婚するためには、義母を離婚に同意させるよう根回しするのもポイントです。マザコン夫は精神的に自立していないため自分の意見がなく、母親の指示や意見を必要としているため。「離婚のことさえ自分で決められないのか」と腹立たしく思うでしょうが、スムーズに離婚するには非常に有効な方法です。

離婚問題に詳しい弁護士に相談

マザコン夫と離婚するためには、離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。離婚時に慰謝料を請求したいという場合も、弁護士が役に立つでしょう。とくに義母が離婚問題に口出ししてきそうな場合や、夫の主張がころころと変わりそうなときには、早期に弁護士を立てることが有効です。

あなたに代わって弁護士が離婚の話を進めていくことで、マザコン夫も主張を変えることができなくなります。また弁護士なら、義母は部外者として離婚問題からシャットアウトすることが可能です。離婚問題をこじらせないためには、初手の対策が必須です。

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まとめ

マザコン夫と離婚するには、夫が同意すれば協議や調停で離婚が可能です。ただし裁判となると法定離婚事由が必要になり、夫がマザコンという理由だけでは離婚は認められないでしょう。一方でマザコン以外に不貞行為やDV、モラハラなどがあると離婚が認められやすくなります。

離婚原因となった夫の言動は必ず証拠を確保し、なるべく早い段階で弁護士に依頼するとスムーズに離婚できます。同時に事前に離婚準備を進めたり、子どもを連れて別居したりするのも有効。マザコンを逆手にとって、義母に離婚を認めさせるのもいいかもしれません。

マザコンは母親との関係性に問題があるため、それを直すことは非常に困難です。夫に「直してくれないなら離婚を考えている」と伝え、改善をお願いしましょう。こちら側が譲歩したり義母に対する敵対心を和らげたりする必要もあります。マザコン夫とはいえ離婚は最終手段と考え、取りうる手段を試してみることをおすすめします。

 

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