夫婦カウンセリングは意味ない?カウンセリングに向かない人と意味あるものにするためのポイントとは

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  • 「夫婦カウンセリングって意味があるの?」
  • 「離婚問題をカウンセリングで解決できるか知りたい」

夫婦関係を改善したいと思い、夫婦カウンセリングを受けようか悩んでいる方はいませんか?中には深刻な夫婦間のトラブルを抱え、離婚すべきか考えている方もいるかもしれません。そのような状況で、夫婦カウンセリングは意味があるのでしょうか。

こちらの記事では、夫婦カウンセリングで相談できる内容や夫婦カウンセリングのメリット、効果などを詳しく紹介していきます。さらには夫婦カウンセリングに向かない人を明らかにし、ポイントをおさえることで、意味のあるものにできる可能性も。実際に、夫婦カウンセリングを受ける前の参考にしましょう。

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目次

夫婦カウンセリングとは

夫婦カウンセリングとは、夫婦間の問題を解決するために夫婦2人又は夫婦のどちらかが受けるカウンセリングのことを指します。中立な立場であるカウンセラーが、夫婦間の問題を明らかにし、第三者の視点からアドバイスを提示します。

カウンセラーについて

実際のところ、夫婦カウンセリングをするにあたっては、特定の資格は必要ありません。自分で「夫婦カウンセラー」を名乗れば、カウンセリングができます。しかし家族や夫婦が抱えている問題についての対処法を知っておく必要があり、適切なアドバイスができる知識も必要です。

具体的には次のような資格を持つカウンセラーに相談することをおすすめします。

  • 臨床心理士
  • 夫婦カウンセラー(日本メディカル心理セラピー協会)
  • 家族心理カウンセラー(日本生活環境支援協会)
  • 家族療法カウンセラー(日本能力開発推進協会)
  • 家族相談士(日本家族カウンセリング協会)
  • JADP認定夫婦カウンセラー(日本能力開発推進協会)
  • JLC認定夫婦カウンセラー(日本恋愛結婚コンサルテーション協会)

カウンセリング料金

夫婦カウンセリングは、相談すること自体が仕事なので、カウンセリング料金がかかります。基本は1時間で1万~2万円ほど、30分の延長ごとに3,000~5,000円が相場です。場所によっては、初回無料キャンペーンなどを行っているところもあります。

1回のカウンセリングで問題が解決するケースは少なく、1つの問題に対して1回2時間を月1回ペースで、トータル4回程度行われることも。さらに直前のキャンセルには、キャンセル料金が発生する場合も。予約日までの日数に応じたキャンセル料金が発生することがあるので、予約日に行けないと分かったら、早めに連絡をすべきでしょう。

相談できる内容

夫婦カウンセリングで相談できるのは、次のような内容です。

夫婦関係の向上

夫婦関係を今よりも向上させたいと思っている方は、夫婦カウンセリングが有効です。日常生活の少しのすれ違いや、互いに気になっていることを解決し、夫婦関係をより良いものにするのに役立ちます。具体的には次のような問題について相談できます。

夫婦間のコミュニケーション問題

夫婦関係が悪くなる原因に、夫婦間のコミュニケーション不足が挙げられます。仕事や家事、育児に追われて夫婦間のコミュニケーションが不足すると、意思の疎通が難しくなるだけでなく、お互いの考えていることが分からなくなってしまいます。そのような状態が続くと、ますます夫婦の間の心理的距離ができてしまうでしょう。

そのようなときに夫婦カウンセリングを受けることで、夫婦間のコミュニケーション不足を解消し、夫婦の絆をより強くするのに役立ちます。

妻が話しかけてこなくなったとお悩みの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「妻が話しかけてこなくなった…考えられる理由と関係を良好に保つコツを知り、最悪の事態を回避しよう」

価値観の不一致について

夫婦間の価値観の不一致で悩んでいる人も少なくありません。確かに離婚原因で最も多いのは、価値観や性格の不一致です。価値観の不一致は、生まれ育った環境の違いなどが原因していますが、金銭感覚や育児方針、親族との付き合い方や性別役割に対する意識の違いなどが該当します。

夫婦で価値観が違うのはある意味当然のことですが、双方が歩み寄れないと夫婦関係悪化の大きな現認となります。

スキンシップについて

セックスレスなど、夫婦のスキンシップ不足が原因で夫婦関係が悪化することがあります。とくにセックスレスなどの問題は、気軽に誰にでも相談できるものではありません。そのようなときに夫婦カウンセリングを利用するといいでしょう。

夫婦カウンセリングではセックスについての互いの希望を明らかにし、双方がどのように歩みよればいいかについて客観的にアドバイスが受けられます。またカウンセリングを受けることで、お互いの愛情に気が付くきっかけにもなるはずです。

セックスレスによる離婚の可否と、離婚時の注意点についてはこちらの記事を参考にしてください。

「『したい夫』と『したくない妻』-セックスレスをめぐる離婚の可否と離婚時の注意点とは?」

家事・育児の負担について

家事や育児の負担が夫婦の片方だけに偏っていると、小さな不満が積もり積もって夫婦仲が悪化する原因に。そのようなときに夫婦カウンセリングを利用すると、家事や育児についての不満を相手に打ち明けられるだけでなく、冷静な話し合いにより今後の方向性も見えてきます。

ワンオペ育児が原因で離婚がちらつくという方は、こちらの記事を参考にしてください。

「ワンオペ育児で離婚危機⁉しんどいと感じる理由や離婚の回避法、離婚の可否を解説」

夫婦間のトラブル解決

夫婦間に具体的なトラブルがあるときには、トラブル解決のために夫婦カウンセリングを利用できます。

DVやモラハラ

夫から妻、あるいは妻から夫へのDVやモラハラがあるときには、夫婦カウンセリングを受けることで夫婦関係の修復に役立つ可能性があります。とくにモラハラでは、モラハラをしていることやされていることに無自覚な場合が少なくありません。そのようなときにカウンセラーに相談することで、モラハラかどうかを判断できます。

またDVを受けているときには、夫婦一緒のカウンセリングではなく、個別に相談するのがいいでしょう。夫のDVをやめさせたい、どう向き合っていけばいいか分からないという人は、夫婦カウンセリングを利用してみましょう。

モラハラかどうかの判断基準や、有利に離婚する方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「すぐキレる旦那と離婚する方法|モラハラか?離婚すべきか?の判断基準と有利に離婚するためのポイント」

不倫や浮気

相手の不倫や浮気で悩んでいる方も、夫婦カウンセリングが有効です。最終的には夫婦間での話し合いが必要になりますが、相手への切り出し方のアドバイスを受けたり自分の気持ちを整理するために、カウンセリングを利用できます。

とくに不倫や浮気をされた側は、「このまま夫婦でいられるのか」「離婚した方がいいか」「相手に制裁を加えたい」など様々な思いが出てきます。第三者に話すだけでも、かなり気持ちが楽になります。不倫や浮気トラブルが発覚したときには、夫婦カウンセリングを受けてみましょう。

浮気の無料相談窓口が知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「浮気の無料相談どこでできる?身近な窓口と相談のポイント、弁護士がベストな理由」

金銭問題

金銭問題が原因で夫婦関係が悪化したときも、夫婦カウンセリングで相談できます。結婚生活を続けていると、夫婦の貯金を勝手に使われた、生活費をギャンブルやお酒で使われたなどの金銭トラブルが起こることがあります。そのようなときにカウンセリングを受けることで、トラブルの具体的な解決法やお金の使い方をアドバイスしてもらえたりします。

経済的DVに該当する行為や、離婚の方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「経済的dvの仕返しがしたい…dvに当たる行為と離婚を含む具体的な仕返し方法とは」

離婚すべきかどうか

離婚すべきかどうか悩んでいる方も、夫婦カウンセリングが有効です。夫婦カウンセリングを受ける人すべてが、必ずしも夫婦関係の修復を目指しているわけではありません。片方が離婚したいと思っていて、もう片方が離婚したくないと考えている場合でも「お互いの考えていることを理解したい」という目的があれば、夫婦カウンセリングを受けることができます。

夫婦カウンセリングの流れ

こちらでは、夫婦カウンセリングを受けるときの流れについて解説していきます。

カウンセリング形式を選択

夫婦カウンセリングでは、夫婦2人とカウンセラーで受けるカップルカウンセリングと、夫婦どちらか1人とカウンセラーの1対1で受ける個人のカウンセリングの二種類があります。まずはどちらのカウンセリング形式で相談するかを決めましょう。

カップルカウンセリングと個人のカウンセリングについて、それぞれのメリット・デメリットはこちらです。

カウンセリング方式 カップルカウンセリング 個人カウンセリング
メリット 普段(家庭)と異なるコミュニケーションができる

相手、自分の理解・関係性の理解が促進される

双方の考えを同時に聞くので、客観的な視点を得やすい

カウンセラーから配偶者の関り方を見て、今までと異なるアプローチ法が知れる

配偶者の存在、反応を気にせずに自分の気持ちを話せる

相手に口出しされずじっくり話を聞いてもらえる

暴力やモラハラなど、配偶者が不在の場所でしか話せないことを話せる

デメリット 二人の意思が異なると、望まない結果に直面する可能性がある

配偶者の存在を気にして、素直な気持ちを話せない

カウンセラーは、夫婦のコミュニケーションの問題点や悪循環を直接観察できない

アンケート・ヒアリングシートの記入

カウンセリングを受ける前には、アンケートやヒアリングシートへの記入が必要です。記入内容は場所によって異なりますが、自分の育成環境や結婚生活の不安、問題点や将来考えていることなどです。このシートを元にしてカウンセリングが進められるので、少しでも心に思うことがあれば、遠慮なく書き出してみましょう。

こちらのシートは基本的に相手には開示されません。担当するカウンセラーのみが見られることになっています。

カウンセリングの実施

カウンセラーはシートを元にして双方にヒアリングし、互いの気持ちや考えを把握します。第三者であるカウンセラーが2人の間に入ることで、夫婦間に率直な会話が生まれやすくなります。そして問題点を整理し、改善策を考えたり解決のためのアドバイスや提案を行います。

1回のカウンセリングで問題が解決できる場合もありますが、問題が複雑だったり進捗状況を確認するために定期的にカウンセリングを受ける人もいます。

夫婦カウンセリングのメリット・効果

では、夫婦カウンセリングを受けるメリットや効果はどのような点なのでしょうか。これから夫婦カウンセリングを受けようと思っている方は参考にしましょう。

誰かに話すことですっきりできる

夫婦カウンセリングには、第三者に話すことですっきりできるというメリットがあります。カウンセラー相手でなくても、夫婦関係の悩みやトラブルを話すことで、ストレスが軽減されて気持ちが落ち着くという効果が得られます。さらに自分の考えが整理されて問題点が見えやすくなるというメリットも。

普段あまり自分の気持ちを他人に言えない人でも、カウンセラーが上手に話を引き出してくれることで、少しずつ自分の感情を表すことができるようになります。

冷静に話し合いができる

夫婦カウンセリングには、夫婦だけで話し合いをするよりも冷静に話し合いができるという利点があります。第三者がいることで怒りなどの感情をコントロールしやすくなります。またカウンセラーは中立な立場なので、一方に偏った意見をすることがありません。親族や友人に相談するよりも、より公平な話し合いができます。

今後の方向性・相手の気持ちが分かる

今後の家族としての方向性を話し合いたいときにも、夫婦カウンセリングは有効です。どのような夫婦になりたいかを共有し、同じ方向を向いて人生を歩んでいくことで、より良い夫婦関係を築けるでしょう。話し合いに行き詰ったときには、カウンセラーの仲介でスムーズに話し合いができます。

また相手の気持ちが分かるようになるのも、夫婦カウンセリングのメリット。夫婦で会ってもお互いの気持ちを理解できているとは限りません。カウンセリングでは、「言わなくても分かるはず」といった思い込みを見直す必要があります。カウンセラーを通して自分の気持ちを言葉にすることで、より相手に伝わりやすくなるはずです。

周囲に相談しにくいことも言える

夫婦間の悩みには、お金やスキンシップの問題、不倫や親族関係など様々あります。簡単に他人に相談できないような内容も多く、誰にも相談できずに悩みを一人で抱え込んでいる人も少なくありません。

そのようなときにカウンセリングを受けられると、「周りには恥ずかしくて相談できない」という悩みを自分のプライベートと関係のない人に相談できます。カウンセラーには守秘義務があり、業務上知り得た秘密は本人の同意を得ずに他人に漏らしてはいけないという決まりがあるので、安心して相談できます。

第三者の視点で改善策が分かる

自分にはない視点での改善策が分かるのも、夫婦カウンセリングのメリットです。夫婦だけで話し合おうとすると、ついお互いの考えを言い合うだけで感情的になってしまいがち。また親族や友人に相談しても、愚痴だけで終わってしまうことが少なくありません。

しかし心理学などに精通しているカウンセラーに相談できれば、専門知識や過去の経験から、的確で質の高いアドバイスが期待できます。また自分たちだけで思いつかない解決策やアドバイスを受けられることもあります。

自分の考えに自信が持てる

夫婦カウンセリングを受けると、自分の考えに自信が持てるようになります。夫婦間で争いがあるときには、それぞれで自分が正しいと思っている結論があり、その結果が一致しないと相手の考えを否定したくなったり、自自分が間違っているのではと不安になったりします。ときには感情に任せて「あなたは間違っている」と決めつけたくなることもあるでしょう。

そのようなときでも両者の考えを尊重し、客観的に判断してくれるカウンセラーがいることで、自分の考えに自信が持てるようになるでしょう。

夫婦カウンセリングに向かない人

一方で夫婦カウンセリングに向かない人もいます。次のような人は、夫婦カウンセリングを受けても思うような効果が得られない可能性が高いでしょう。

片方がカウンセリングに消極的・無関心

夫婦の片方がカウンセリングに消極的だったり無関心だったりすると、カウンセリングが意味のないものになりがちです。せっかくカウンセリングを受けても、一方が自らの行動や考えを変えようとしない限り、カウンセリングの効果が限定されてしまうため。

本当に夫婦関係を改善しようと思ったら、双方が同じくらいの積極性をもって参加することが重要です。「どっちでもいい」「自分が悪いと思っていない」などと思っていると、関係改善のための行動が取れなくなります。相手が無関心な場合は、カウンセリングに前向きな側がリーダーシップを取ってカウンセラーと共に解決策を考えるといいでしょう。

問題が長期化・深刻化している

問題が長期に渡っていたり、すでに深刻な段階に達していると、数回の夫婦カウンセリングを受けても思うような効果が得られません。とくに長年の不満や争いごとがいくつも積み重なっている状態だと、1回のカウンセリングで根本的な原因や背景にまで深く踏み込むことが難しいためです。

求める効果が違う

夫婦それぞれでカウンセリングに対して求める効果が異なると、意味のないものになる可能性があります。例えば夫婦の一方が夫婦間のコミュニケーション不足を解消して関係回復を希望していたとしても、もう片方が「相手をやり込めたい」と考えているような場合です。

相手をやり込めたいと思っている側は、ひたすら相手への非難や自分の主張を繰り返します。一方でコミュニケーションを増やしたい側は、一生懸命相手に語り掛けたり問いかけたりします。結果として最後まで両者の主張は平行線をたどり、双方が目的を達成しないまま徒労に終わることに。

別の目的で参加している

夫婦カウンセリングを本来とは別の目的で利用しようとすると、無駄に終わる可能性があります。例えば離婚を有利に進めるために「夫婦関係改善のために夫婦カウンセリングを受けたが無駄だった」という事実を作りたいといった場合です。

このようなケースでは、単にカウンセリングを受けたという事実だけが欲しい訳なので、夫婦カウンセリングの本来の効果は得られせん。適当に答えたりして時間を過ごしても、本来の目的である夫婦関係の改善には役立たないでしょう。

早く離婚したい人が取るべき方法については、こちらの記事を参考にしてください。

「早く離婚したい人が取るべき7つの方法|スムーズに有利に離婚するためのポイントとは?」

片方が離婚したいと思っている

片方が離婚したいと思っている場合、思うような効果が得られない可能性があります。とはいえ、「本当に離婚しか結論がないか見極めたい」など共通の目的があれば、夫婦カウンセリングは成立します。しかし一方が「離婚を相手に納得してもらいたい」と考え、もう一方が「離婚するのを諦めて欲しい」と思っている場合には、双方共通の目的がないので、カウンセリングはうまくいかないことの方が多いです。

相手が離婚に応じないときの離婚手順について詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。

「夫が離婚してくれない…応じない8の理由と同意を得る方法とは?離婚手順も詳しく解説」

法的なことが知りたい

浮気の証拠をあつめたい、離婚に際して法的なことが知りたいという場合には、夫婦カウンセリングは不向きです。夫婦カウンセリングはあくまでも、夫婦関係について相談を受けてアドバイスをすることのみです。浮気の証拠集めや離婚の方法、慰謝料請求など法的な問題が絡んでくるケースでは、カウンセラーのアドバイスだけでは解決できない可能性があります。

具体的に法的なことを知りたい方は、夫婦カウンセリングではなく、証拠集めをしてくれる探偵事務所や、慰謝料請求を代理で行ってくれる弁護士に相談した方がいいでしょう。

カウンセラーとの相性が悪い

カウンセラーとの相性が悪いと、思うような効果が得られない可能性があります。カウンセラーは様々な相談を受けることを職業にしていますが、それでも人として相性の良し悪しがあります。カウンセラーとの相性が悪いと、深い会話ができなかったり信頼関係の構築が難しくなります。カウンセラーとの相性は、カウンセリングの成否に直結するため、相性がよさそうなカウンセラー選びがポイントです。

カウンセリングのルールを守れない

夫婦カウンセリングには、いくつかの守るべきルールがあります。それらのルールを守れない人は、カウンセリング効果を期待できないでしょう。夫婦カウンセリングでは、次のようなルールが決められている場合があります。

  • 相手が話しているときには途中で口をはさまない
  • 相手の性格や人間性を否定するような言葉を使わない
  • 誇張した表現や相手に○○すべきといった言い方はしない
  • カウンセリングの内容を第三者に話さない

このようなルール違反を犯すと、カウンセリングは安全で自由に発言できる場所ではなくなります。また事前に「○○のことはカウンセリングで言わないで」などの制限をかけるのもよくありません。

体調が悪い

体調が悪かったり精神状態が普段と違うときには、夫婦カウンセリングをしても思うような効果が上がらない可能性があります。身体に痛みがあったり不調があると、話に集中できなくなります。またうつ症状があるなど精神状態が悪いときには、相手のいうことを聞いていられなかったり、何を言われても悲観してしまうようになります。

夫婦カウンセリングを控えている状況では、心身共に万全という人はそう多くないでしょう。しかし万全でないまでもある程度集中して話し合いができるような体調でないと、夫婦カウンセリングが無意味になってしまいます。

夫婦カウンセリングを意味あるものにするために…

夫婦カウンセリングを意味あるものにするためには、いくつかのポイントがあります。

早期にカウンセリングを受ける

夫婦関係に問題が生じた場合、問題が深刻もしくは長期化しないうちに早期にカウンセリングを受けるようにしましょう。問題を放置したままでいると、修復不可能なほど関係が悪化してしまう恐れがあるからです。早期に夫婦カウンセリングを受けることで、問題の深刻化を防ぎ、スムーズな解決が期待できます。

感情的にならない

夫婦カウンセリングを受けるときには、感情的にならないよう気を付けましょう。カウンセリングでは夫婦が抱えている核心的な問題に触れることもあり、つい感情的になって激しい口論に発展することも少なくありません。このような状態では、冷静な話し合いができずに問題も解決できません。

どのような話になっても冷静を保つことを意識しつつ、感情的になりそうなときには、深呼吸をして落ち着くようにしましょう。

集中できる環境を作る

夫婦カウンセリングを意味あるものにするためには、集中できる環境を作ることが大切です。夫婦関係に悩んでうつ状態になってしまったり、現在進行形の不倫が疑われるときには、カウンセリングを受けても解決には近づけないという理由からです。

場合によっては不仲の原因を押し付け合ったり、カウンセリングによってさらに関係が悪化してしまうことも。心身に不調をきたしているようなら先に医療機関を受診したうえで、医師の診断を受けてください。そしてカウンセリングは医師の許可を得てから行うようにしましょう。

相手の話は最後まで聞き、理解しようとする

夫婦カウンセリングを受けるときには、相手の話に口を挟まず最後まで聞くようにしましょう。カウンセリングは、互いの考えていることを理解し合うことから始まります。最後まで話を聞かずに自分の言いたいことをいってしまう人は、自分の主張を印象付けたり相手を言い負かすためにしていることがほとんど。

しかしカウンセリングは相手を言い負かすためにしているのではなく、双方の理解を深めるために行うものです。相手の話を最後まで聞き理解しようとする姿勢が、夫婦間コミュニケーションの改善の基本だと自覚しましょう。

批判は要望に変換する

カウンセリングに限らず、伝え方として相手への批判は要望に変換するのがおすすめです。夫婦関係に悩み苦しみ、これまで辛い想いや相手に伝わらない悲しさを抱えてきた人が、勇気を出して自分の気持ちを話し出すと、たまっていた想いや不満から、どうしても相手への批判となって表現してしまうことがあります。

しかし最初から批判を口にしてしまうと、相手もそれを受け入れるのは難しくなります。「あなたは…」などと相手への批判が出そうになったときには、「私は○○してくれたらうれしい」などのように要望に変換できると、相手もすんなりあなたの意見を聞き入れてくれるでしょう。

夫婦の理想像の共有

夫婦カウンセリングを意味あるものにするには、夫婦の理想像を共有する姿勢が大切。未来に向けた前向きな話し合いを継続することで、夫婦で目指す目標や期待を共有し、具体的な行動指針が立てやすくなります。また夫婦で理想像を共有すること自体、夫婦間の絆を深めるのに役立ちます。

なるべく夫婦そろって参加

夫婦カウンセリングでは、なるべく夫婦そろって参加するのがおすすめです。相手のDVやモラハラで悩んでいる場合、夫婦の一方が相談に訪れるケースが少なくありません。確かにこのようなケースでは、初めから夫婦2人でカウンセリングに来るのは難しいでしょう。

しかし夫婦カウンセリングは本来、互いが同じ情報を共有し、互いの認識のズレを自覚して夫婦関係の改善に向けてアプローチする姿勢が大切。初回は夫婦の一方だけがカウンセリングした場合でも、次回以降は夫婦そろって参加できないか模索してみましょう。

効果は人によって違うと理解する

夫婦カウンセリングの効果は、人それぞれ、夫婦それぞれでよって違うと理解しましょう。夫婦カウンセリングで扱う問題は夫婦の数だけ異なり、またその成果も様々です。「夫婦なんだから言わなくても分かるはず」といった固定観念を捨て去り、夫婦関係が修復不可能なほど悪化する前に、一度カウンセリングを受けてみましょう。

浮気・不倫の証拠集めは探偵に相談

相手の浮気や不倫を心配している人の中には、夫婦カウンセリングで「浮気を突き止めたい」「浮気の証拠を確保したい」と相談しに来るケースがあります。このような場合、カウンセリングの相談だけでは解決しません。相手に問い詰めたとしても、証拠がない状態では相手が言い逃れする可能性が高いからです。

浮気や不倫の証拠が欲しい方は、探偵事務所や興信所に依頼するのがおすすめです。カウンセラーが提携している探偵を紹介してくれる場合もあります。不倫に関する具体的な相談がしたいときには、探偵事務所などに相談してください。

自分で証拠を集めるときのポイントや注意点は、こちらの記事を参考にしてください。

「浮気調査で証拠なかった…どうしたら?自分で証拠を集めるときのポイントと注意点とは?」

離婚問題や慰謝料請求は弁護士がベスト

離婚のための具体的な方法が知りたい、相手に慰謝料を請求したい、なるべく有利な条件で離婚したいという方は、弁護士への相談がベスト。離婚や慰謝料請求に関しては、法的な知識が不可欠で、相手との交渉術も必須です。とくに慰謝料請求や離婚条件では、当事者間の話し合いがまとまらないことが少なくありません。

そのような場面でも、離婚問題に強い弁護士に依頼することで、円滑に交渉が進められます。初回相談が無料の弁護士事務所もあるので、まずは相談してみてください。

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まとめ

夫婦カウンセリングは夫婦のどちらか又は双方が参加し、夫婦関係の向上や夫婦間トラブルの解消のために専門のカウンセラーを介して受けるカウンセリングです。冷静に話し合いができ、周囲に相談できないことも相談できるのがメリット。第三者からの改善点が提示されることで、今後の夫婦の方向性を明らかにできます。

しかしどちらかがカウンセリングに無関心だったりカウンセリングのルールが守れない、求める目的や効果が違うと、意味のないものになってしまうことも。カウンセリングを今後に役立てるには、冷静に相手の意見を最後まで聞き、理解しようとする姿勢が大切です。夫婦の理想像を共有し、夫婦そろって参加するようにしましょう。

相手の浮気や不倫で悩んでいる方は探偵事務所へ、具体的な離婚方法や慰謝料請求、離婚条件等でアドバイスが欲しい方は、弁護士に相談するのがおすすめです。慰謝料請求の可否や金額、適正な離婚条件等が分かるようになります。まずは無料相談を利用して、安心して任せられる弁護士を探してみましょう。

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