- 「夫のことが好きだけど離婚したい…」
- 「好きだけど離婚したいっておかしいこと?」
好きで結婚した相手でも顔も見たくないほど嫌いになると、離婚を考えるようになります。ある意味当然の流れといえますが、では好きだけど離婚したいと思うのはおかしいことなのでしょうか?こちらの記事では、好きだけど離婚したいという、一見相反すると思える関係について詳しく解説。
夫側と妻側、共通の「好きだけど離婚したい理由」を紹介するとともに、離婚する前に考えるべきことについても見ていきます。好きだけど離婚を考えているという方はもちろん、離婚を後悔したくないという方も参考にしましょう。
「好きだけど離婚」ってあり?
「好き」と「離婚」は一見すると相反する感情のように思われますが、果たして好きだけど離婚はよくあることなのでしょうか?
多くはないがゼロではない
好きなのに離婚するなんて考えられないという人がいる一方で、好きだけど離婚を選択する人もいます。実際に相手をまだ好きで大切に思っているけれども離婚したという人は、数にすると多くはないものの、ゼロではありません。愛情がなくなって離婚する人の方が多いのですが、相手に気持ちが残っているままで離婚を決める人もいるということ。
相手のことが嫌いになって別れる場合はせいせいし、離婚の手続きもはかどりそうですが、好きだけど離婚する場合は後ろ髪を引かれる想いになるでしょう。離婚を選択した人がどのような気持ちで手続きを進めていくのかと考えると、辛い気持ちになっても無理はありません。
好きと離婚は無関係
好きと離婚とは関係ありそうで無関係とも言えます。「恋愛と結婚は別物」という言葉があるように、愛情だけで結婚生活を継続することはできず、結婚生活を続けるためには様々な現実的な問題をクリアしなければなりません。
好きだから離婚なんておかしいのでは?と考えている人がいるかもしれませんが、好きだけど離婚する人は少なからずいて、決しておかしいことではないと覚えておきましょう。
好きだけど離婚を考える理由
では好きだけど離婚を考える人は、どのような理由からそう思うようになるのでしょうか。こちらでは夫と妻、そして両方に共通する理由に分けて解説していきます。
【夫編】
夫は妻のどのような点から、離婚を考えるようになるのでしょうか。
金遣いが荒い
妻の金遣いが荒いと、夫は離婚を考えるようになります。結婚して揉める原因の一つにお金があります。愛だけでは生活を続けることは難しく、どうしてもお金が必要です。妻の金遣いが荒いことに頭を抱え、追い詰められて離婚したいとまで思う夫も少なくありません。
とくに夫が主として生計を立てている場合、自分が稼いだ給料を専業主婦やパート主婦の妻が散財するのが耐えられないというケースも多くあります。結婚していなければ自分が好きに使えたお金なのに…と考えるようになると、離婚が頭をよぎるようです。
料理が下手・口に合わない
妻の料理が下手だったり妻が料理をしない、作ったものが自分の口に合わないと感じると離婚を考える男性もいます。結婚前に一緒に食事をしたりする機会が少ないと、食の好みや価値観が違うことに結婚してから気づくケースはよくあります。
食事は毎日のこと。本来うれしいはずの妻手作りの家庭料理が口に合わないと、男性にとってはとても辛いことです。せっかく作ってくれたのに自分で作り直したり調味料を加えてしまうと妻を傷つけてしまうのでは…という気持ちから本当のことが言えず、我慢し続けてついに限界を迎えてしまう人は意外と多いのではないでしょうか。
束縛されたくない
妻のことは好きだけど、束縛がきつかったりすると離婚を考える男性もいます。とくに妻が寂しがり屋でべったりと甘えてくるタイプで夫に依存する傾向があると、絶えず夫がどこで何をしているか把握していないと不安になってしまうため、干渉されない自由時間を作るのは難しくなります。
結婚当初はそんな妻のことをかわいいと思っていても、結婚生活が続くにつれて自由になりたいと考えるように…。お互いが適度な距離感を保った状態で1人の時間も尊重し合える関係性なら離婚までは考えないでしょうが、束縛がきつい妻だと一緒に居るのはもうたくさんという状態になりがちです。
口うるさい・文句が多い
妻が口うるさかったり文句ばかりだと、夫は離婚を考えるようになります。結婚するとあれこれと口うるさくなる女性は少なくありません。しかし仕事で疲れて帰ってきて妻がその状態だと、苦痛に感じる男性も多くいます。妻のことは好きだけど家に帰りたくないと考えてしまいます。
本来家庭は、家族がリラックスして心身を休める場所でもあります。しかし妻が口うるさかったり文句が多いと家に帰っても休まらず、嫌いになった訳でなくても離婚を考えるようになっても頷けます。
【妻編】
妻は夫の次のような言動により、好きだけど離婚を考えるようになります。
家事や育児に非協力的
夫が家事や育児に非協力的だと、相手のことが好きでも離婚を考えるようになるでしょう。とくに共働きで妻にもキチンとした収入がある場合、「どうして私ばかり家事や育児をしなければならないの?」と考える女性は少なくありません。
夫が外で働き妻は家庭を守るという価値観はもう古いはず。妻も働いているのが当然の世の中なのですが、いまだに家事や育児は女性がするものと考えている男性は少なくありません。少なくとも育児は夫婦で協力すべきと妻が訴えても、何かと理由をつけて妻に任せっきりにすると、そんな夫に不満を持っても当然です。
いくら妻が窮状を訴えても協力してくれない場合、いずれ結婚生活に支障が生じ、離婚を考えるようになるケースも少なくありません。
産後クライシスで離婚を考えている方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「産後クライシスで離婚はできる?離婚につながりやすい理由と回避法を知って夫婦仲を改善!」
ほったらかしにされる
結婚してもなお独身時代のような過ごし方をしている夫に対し、離婚を考える妻がいます。せっかく夫婦で一緒に過ごせるはずの休日に、早朝からゴルフなど遊びに出掛け、夜は友だちと遅くまで飲みに行ってしまうという男性は要注意です。
このように妻をほったらかしにして好き放題する夫には、「好きだけど離婚したい」と三行半を突き付ける女性も。逆に夫に対する気持ちが冷めていて、夫が家にいない方がいいと思うくらいになれば、夫婦関係はうまくいくのかもしれません。
お酒やたばこをやめてくれない
夫がお酒やたばこをやめてくれない、家でお酒やたばこをたしなむのを受け入れられないと、離婚を考える妻がいます。家の中でタバコを吸われるとにおいが気になり、酔っぱらって使い物にならない夫に嫌気がさす…という妻の本音も。
お酒やたばこが嫌いな女性にとっては、健康に良くない上にお金がかかり、少しもメリットが感じられません。夫の健康のために量を控えるように忠告しても一向に聞き入れられないと、「この人とは一緒に生活できない」と考えるように。子どもにお金をかけたいのにたばこ代やお酒代にお金が消えていくと、子どものために離婚した方がいいのではと思っても仕方ありません。
経済的に苦しい・金銭トラブル
いくら夫のことが好きでも、生活できないほど低収入だったり借金やギャンブルなどの金銭トラブルがあると、離婚が頭をよぎります。収入をあげようと努力する姿勢が見られればまだしも、現状のままでいいと向上心が見られないと離婚を考えるようになっても当然です。
結婚生活において、夫婦の愛情は必要なもの。そして愛情と同じくらい必要なのがお金です。夫婦生活を継続させるためには安定した経済状況が必須で、絶えず経済的に苦しかったり金銭トラブルが頻発すると、いくら好きな相手でもこれ以上一緒に生活することはできないでしょう。
【夫・妻共通】
好きだけど離婚する場合、夫婦どちらにも共通する理由があります。
価値観が合わない
相手との価値観が合わないと、好きだけど離婚という選択を選びがちです。夫婦仲にかかわらず離婚理由の代表としてあげられるのが、こちらの価値観の違いです。夫婦といえども元々は他人同士。男女という生物学的な違いもあるため、モノの考え方や基準が違うのは当然です。
しかしその違いを理解し、歩み寄ることができないと苦しい結婚生活になってしまうでしょう。とくに一緒に生活している中での価値観や、人生における様々な節目での考え方が合わないと、夫婦間に亀裂が入りがち。例えば妻はすぐに子どもが欲しいと思っているのに、夫はあと5年はいらないというケースなどです。
価値観の違いで離婚できるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「価値観の違いで離婚したい…よくある理由と離婚の可否、迷ったときの相談機関を紹介」
相手の親族を受け入れられない
相手の親や兄弟、親族などを受け入れられないと、好きだけど離婚になりがちです。付き合っている間なら、2人の関係が満たされていればそれでいいのですが、結婚となると双方の親をはじめとする親戚づきあいも発生します。
相手のことは好きだけどその家族が受け入れられない…となると、接触があるたびにストレスとなります。同居だけでなく近距離別居であっても、ストレスで生活に支障をきたす人も。どうしても相手親族との折り合いが悪くストレスを感じるようなときは、結婚相手として問題がなくても離婚を考えるようになるでしょう。
嫁姑問題を理由に離婚や慰謝料請求ができるかについては、こちらの記事を参考にしてください。
「嫁姑問題を理由に離婚や慰謝料請求をしたい!離婚を決断する前にすべきことは」
相手の浮気や不倫
相手に浮気や不倫をされると、好きな気持ちがあっても離婚を選択するケースが多いです。性交渉を伴う浮気や不倫は、民法で「法定離婚事由」として裁判でも離婚が認められる理由の一つ。相手の浮気や不倫が発覚すると夫婦の信頼関係が崩れ、たとえ許したとしても相手に不信感を持ったまま生活し続けなければなりません。
また浮気した側から離婚を切り出されることも考えられます。夫婦として再構築できるかよく考えたうえで、場合によってはこちらから離婚を切り出した方がいい可能性があります。
不倫が本気になるとどうなるかについては、こちらの記事を参考にしてください。
「不倫が本気に変わるとどうなる?本気になりやすい人の特徴&本気の不倫の解決方法について」
離婚を口にする前に考えるべきこと
好きだけど離婚した方がいいのかな…という方は、相手に離婚を切り出す前に次に説明するようなことを考えてからにしましょう。
離婚したい原因は解決不可能か
まずは離婚したいと思っている原因は、本当に解決できないのか考えましょう。例えば夫の低収入が理由で離婚を考えている場合、もっと収入の良い職場に転職してもらったり、あなたの収入をアップさせることで経済的な問題を解決できるかもしれません。
離婚はあくまで最終手段として、問題を解決できる可能性はないかよく検討してみましょう。もし改善方法があればできることから試してみてください。原因が解消できれば、離婚の必要がなくなります。
離婚がベストの解決方法か
離婚がベストの方法かについても、よく考える必要があるでしょう。離婚したい理由が義実家との関係か経済的な問題か、もしくは価値観の違いか様々ですが、相手への気持ち以外で耐えがたい問題があったからこそ離婚を考えたのでしょう。
しかし離婚は問題の解決策などではなく、最終的な手段にすぎません。経済的な問題から抜け出すために離婚したところで、離婚後にもっと経済状況が悪化する可能性もるでしょう。ましてや子どもを連れて離婚する場合、自分だけの収入で生活できないと、子どもを育てることも難しくなります。
離婚して後悔しないか
好きだけど離婚しようか迷っている方は、離婚しても後悔しないかよく考えましょう。相手のことが好きだけど勢いで離婚してしまうと、後から「離婚しなければよかった」「離婚したのに未練を断ち切れない」など、離婚を後悔する可能性が高いです。
とくに相手のことがまだ好きという場合は、離婚を決意する前に後悔しないかよく考えてから結論を出すようにしましょう。
離婚のメリット・デメリットを考える
現段階での離婚のメリットとデメリットをよく考え、デメリットの方が大きい場合は離婚しない方がいいでしょう。逆に離婚のメリットの方が大きければ離婚を後悔する可能性が低いため、離婚を決断しても後悔しないでしょう。
夫婦関係円満調停を視野に入れる
夫婦間の話し合いや自分で考えても問題解決できそうもないときには、「夫婦関係円満調停」で話し合いをしてみてはいかがでしょうか。夫婦関係円満調停とは、裁判所に調停を申立てて、双方から事情を聞き夫婦関係が円満でなくなった原因を追究し、その原因をどのようにすれば夫婦関係が改善できるかなど解決策を提示してもらえる手続きです。
調停というと「離婚を前提とした話し合いなのでは?」と思う方もいるでしょうが、離婚した方がいいか迷っている方や夫婦関係を改善する方法がないか知りたいという方も利用することができます。
別居してみる
いきなり離婚に踏み切れない場合は、とりあえず別居してみる方法があります。しばらく離れて暮らしてみることで、お互いに冷静になって夫婦関係を見つめなおせます。そのうえで本当に離婚しか解決方法がないのかを判断できるでしょう。
逆に、誰もいない電気も付いていない部屋に帰り、1人でご飯を食べて話し相手がいない寂しさを味わうことで、夫や妻がいる生活のありがたみを実感できることも。相手のことが嫌いだという場合は別居すると離婚に至る可能性が高いですが、相手への気持ちが残っている場合、離婚するかどうかは未知数です。
別居に必要な準備や注意点は、こちらの記事を参考にしてください。
「別居に必要な準備をシチュエーション別に解説!別居に関する注意点とは?」
好きでも子どものために離婚した方がいいケースも
相手のことがまだ好きでも、子どものために離婚した方がいいケースもあります。夫婦2人だけなら、自分たちの好きなように結論を出せばいいのですが、2人の間に子供がいる場合は、子どもへの影響も考えなければならないため。
ただ相手への思いが残っていると、離婚した方がいいケースでも離婚に踏み切れない可能性があります。その場合には親や友だちに話を聞いてもらったり弁護士に相談するなど、第三者への相談が必要になります。
金銭トラブルがある
相手に借金やギャンブルなどの金銭トラブルがある場合、子どものために離婚を選択した方がいいでしょう。住宅ローンやカーローンなど、目的が明らかで返済可能な借金は別ですが、生活費のための借金や浪費、ギャンブルなどの借金は経済状況の悪化が避けられません。
また借入先から督促の電話がかかってきたり、家に借金取りが押し掛けてくる可能性もあります。たとえ連帯保証人になっていなくても、家族への影響は避けられません。とくに小さな子どもがいる場合には、離婚して借金問題とは別だということを法的に示す必要があるでしょう。
ギャンブル依存症の相手と離婚する方法や注意点は、こちらの記事を参考にしてください。
「ギャンブル依存症の相手と離婚すべき?慰謝料や養育費を獲得する方法&注意点とは」
暴力がある
自分や子どもに暴力をふるう相手の場合、すぐに別居や離婚を選択すべきでしょう。「まだ好きだから」という気持ちから、暴力を振るわれても後で謝られると、許してしまうケースが多いです。しかしこれは暴力をふるう人によくあるパターンで、状況はよくなるどころかエスカレートする傾向に。
たとえ子どもに直接の暴力がなくても、目の前で母親が父親から暴力を振るわれている光景を目にしていると、子供の成長や人格形成にも悪影響を及ぼします。これは「面前DV」といい、児童虐待に該当。継続的にこのような被害を受けると、次のような影響が出てくると考えられます。
- 不安や心配が大きくなりコントロールできなくなる
- 恐怖心を持ちやすい
- 他人との人間関係を築くのが困難
- 自己肯定感が低くなる
- トラウマを抱えてフラッシュバックを起こす
- 頭痛・腹痛・吐き気などの身体症状が出る
- 不登校になりやすい
- 喧嘩や暴力が増える
DV夫と離婚する手順や相談先については、こちらの記事を参考にしましょう。
「DV夫と離婚したい…早く安全に離婚するための手順・相談先・気になるポイントを徹底解説」
好きだけど離婚する方法
好きだけど離婚しか選択肢がないという結論に達したときには、次のような方法で離婚が可能です。
双方の同意があれば離婚できる
双方が離婚に合意すれば、協議離婚で離婚できます。日本では原則としてどのような理由があっても、夫婦双方の合意があれば離婚することが可能です。同意の上で離婚届けを作成し、役所に提出すれば離婚が成立します。たとえ相手のことが好きでもそれを上回る問題や許せないことがあれば、離婚を考えても無理はありません。
相手に自分の気持ちを正直に伝え、離婚したい気持ちを話しましょう。相手が離婚に納得し、離婚条件でも争いがなければ、離婚届を提出さえすれば離婚が成立します。
離婚を切り出すタイミングについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚を切り出すのに適したタイミングは?切り出す前の注意点とケース別対処法」
同意がなければ法定離婚事由が必要
相手の同意が得られなければ、民法で定める「法定離婚事由」がないと最終的に離婚が認められません。協議離婚では離婚理由がどのようなものでも、極端にいうと離婚理由がなくても双方の合意があれば離婚できます。しかし離婚調停でも相手の合意が必要で、最終的に法定離婚事由がないと離婚裁判を起こすことができないことになっています。
民法第770条では、法定離婚理由として次の5つを定めています。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
引用:民法|e-GOV法令検索
離婚理由でよくある価値観の相違や性格の不一致などを理由として、離婚裁判を起こすことはできません。
離婚裁判で負けるケースや負けたときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚裁判で負ける理由|統計からみる裁判結果と裁判を進めるコツ&負けたときの対処法とは」
長期の別居を経て離婚する
法定離婚事由がない場合でどうしても離婚したいときには、長期の別居を経れば離婚できる可能性があります。同居義務がある夫婦間で一般的に5年程度の別居期間があると、上で紹介した法定離婚事由の5番目「婚姻を継続しがたい重大な事由がある」と認められて離婚が認められやすくなります。
ただし離婚原因を作った有責配偶者側からの離婚請求では、5年程度の別居で離婚が認められるかどうかは未知数です。未成年の子どもの有無や子どもの年齢、相手の経済状況などを考慮されて離婚が認められるか決まります。
1年の別居で離婚できるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「別居期間1年で離婚できる?長引く・認められないケースと早く離婚するポイント」
スムーズに離婚するには弁護士に相談
スムーズに離婚するには、離婚問題に強い弁護士に相談するのがベストです。とくに相手に気持ちがまだ残っていると、本当に離婚すべきか自分では判断できなくなります。相手から「離婚したくない」「これからはちゃんとするから」などと言われたら、ついほだされてしまうでしょう。
しかし弁護士に相談できると、法律の専門家という第三者の視点から、冷静な意見を聞くことができます。また相手との話し合いが持てずに、離婚が泥沼化してしまった場合にも弁護士に間に入って交渉してもらうことで、よりスピーディーに新しい生活へと舵を切れるはずです。
離婚時の弁護士費用については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚時の弁護士費用を徹底解剖!費用をおさえるコツや注意点を紹介」
まとめ
好きだけど離婚を選択する夫婦は、多くないものの一定数います。決して相反する事柄という訳でなく、相手の金銭感覚や価値観の違い、義理の親族とのトラブルや相手の不倫などで、好きだけど離婚を選択する人がいます。一方で暴力や金銭トラブルがある場合には、子どものために離婚を選択した方がいいでしょう。
まだ気持ちがある相手に離婚を切り出す前には、離婚したい理由は解決できないことなのかよく検討したうえで、離婚のデメリットや離婚して後悔しないかをよく考えましょう。夫婦関係円満調停を利用したり、別居をしてみるのも一つの方法です。
好きだけど離婚する場合、夫婦双方の合意があれば離婚できます。どちらか片方が離婚を拒否しているケースでは、最終的に離婚裁判となるため法定離婚事由が必要です。離婚するか迷ったときやスムーズに離婚するには、離婚問題に詳しい弁護士に相談するのがベストです。