- 「最近妻の方から話しかけてこなくなったような気がする…」
- 「妻が夫に話しかけなくなるのは離婚の前触れってホント?」
何も悪いことをしていないはずなのに、最近妻が話しかけてこなくなったとお悩みの方はいませんか?実は半数以上の夫婦で、妻が話しかけてこなくなった経験があるということが分かっています。ではなぜ妻が話しかけてこなくなったのでしょうか。
こちらの記事では妻が話しかけてこなくなった夫側が考える理由と妻側の本当の理由、話しかけてこなくなったときの対処法について詳しく解説していきます。妻が話しかけてこなくなった理由については、夫と妻で考える理由が異なる場合がよくあります。手遅れにならないうちに適切な対処をして、夫婦関係を円満に保ちましょう。
妻が話しかけてこなくなった…これってヤバい?
最近妻が話しかけてこなくなったというトラブルはよく耳にしますが、これはよくあることなのでしょうか。こちらでは同様のケースの割合や期間、夫側が考える理由について見ていきます。
妻が話しかけてこなくなったことがある夫の割合
子育て世代を対象としたWEBメディア「kufura」が行ったアンケートによると、夫370人に「妻が話しかけてこなくなった経験があるか」という問いに対する答えでは、約18%の人が「よくある」、41%の人が「たまにある」と回答、全体のおよそ6割で妻が話しかけてこなくなった経験があると答えています。
全くないと答えた人は28%にとどまり、半数以上の夫が妻が話しかけてこなくなった経験があることが分かります。
話しかけてこない期間の割合
では話しかけてこなくなった期間はどのくらいなのでしょうか。
数時間 | 49人(23.3%) |
1日 | 38人(18.1%) |
2~3日 | 65人(31.0%) |
1週間 | 17人(8.1%) |
10年以上 | 9人(4.3%) |
妻が話しかけてこなくなった期間についてはバラツキがあるものの、7割以上は2~3日以内で通常の状態に戻っているようです。しかし中には1週間以上話しかけてこないというケースもあり、10年以上という深刻な状況にある人もいます。
妻が話しかけてこなくなったことについて「夫側」が考える理由
では妻が話しかけてこなくなったことについて、夫側はその理由をどのように考えているのでしょうか。
疲れている・忙しい・体調が悪い
家事や育児に妻が忙しく、疲れていて話しかけてこないのではないかと考えている夫がいます。また忙しさやストレスから体調が悪くなったり、イライラするほど忙しいからという理由も。実際に男女の家事や育児負担の割合は、女性7割・男性3割と女性の方が大きいのが現状です。
そのため夫に対して家事・育児負担の不公平感を感じている妻は、全体の6割近いというデータも。一方で共働きをしている夫婦の割合は、全体の約7割にまで達しています。自分ばかり仕事・家事・育児をしなければならないという状況では、疲れてイライラしたり体調が悪くなっても仕方ありません。
参考:社会人4800人に聞いた「男女の家事・育児分担」調査 ー『エン転職』ユーザーアンケートー|エン・ジャパン株式会社・共働き世帯の割合は?|三菱UFJニコス
自分に不満がある
妻が自分に対して不満があるから話しかけてこなくなったのでは?と考える夫も少なくありません。上のような状況で妻は疲れている一方で、夫は仕事だけしていればいいという態度だと、夫に対して不満が募るのもある意味当然のこと。
そっとしておいた方がいいのかまたは何か助けを出すべきかはケースバイケースですが、夫側がしっかりと空気を読み、妻のイライラや不満を解消できるような動きができるといいかもしれません。
夫といるのがストレスと感じ離婚したいと思っている方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「夫といるのがストレス!夫源病を理由にした離婚は認められる?」
喧嘩の延長で
「喧嘩してまだ口を利きたくないから」「喧嘩後に気持ちが収まらないから」という理由で、妻が話しかけないのではと考える場合もあるでしょう。何らかの理由で生じてしまった夫婦喧嘩が原因で、お互いに口を利かないという状況になることも珍しくありません。
どの程度の喧嘩であっても、気持ちを立て直すまでの時間は話をしたくなくなるのは仕方ないのかもしれませんが、喧嘩の延長でと考えていたものが愛想をつかされていたというケースも考えられます。
自分に非がある
夫の言動に怒りを感じたり、しないで欲しいといわれていたことをしてしまったときにも、妻が口を利かなくなると考えます。これは夫の方になぜ妻が怒っているのか自覚があるケースです。夫が妻や家庭に目を向けていないと、そうなる可能性があるでしょう。
自分に非がある場合には素直に謝って、同じことを二度と繰り返さないように十分に気を付けるべきでしょう。
自分に興味がなくなっている
自分(夫)に興味がないから、お互いに冷め切っているからという理由ではないかと考える夫もいます。結婚生活が長くなったり夫婦の関係性に変化が生じたりすると、結婚当初のような状態でなくなるのはある意味仕方のないことかもしれません。
とはいえ、いくら夫に興味がなくなったからといえ妻の方から口を利かなくなったという状態は不自然です。他に夫が知らない理由があるのかもしれません。
他にやることがあるから
妻は他にやることがあり、自分に構っている暇がないと考えているケースも少なくありません。妻が子育てや介護、仕事と家事の両立などで忙しくしていると、夫のことは後回しになってしまうという場合もあるでしょう。確かに夫よりも優先順位が高いものがあると、夫に話しかける暇はないと考えても仕方がないのかもしれません。
このようなときは夫が空気を読んで妻の邪魔をしない、妻の助けになることはないか聞くなどが必要になるでしょう。
分からない・不明
夫側が考える理由として多いのは、「理由がよく分からない」「心当たりがない」「その日の気分だと思う」といった回答です。夫に対して何か不満があってもなくても、毎日一緒に暮らしていれば様々な出来事があります。夫以外の理由で誰とも話したくないと思っている場合もあるでしょう。
妻が話しかけてこなくなったことに心当たりがないときでも、温かく見守っていくのがいいのかもしれません。
参考:【妻のアンサー】「妻が夫に話しかけなくなる」のには理由がある?解消のきっかけは…妻170人の本音をズバリ|kufura
夫に話しかけない「妻側」の理由とは
では妻はなぜ夫に話しかけなくなるのでしょうか。こちらでは妻側の理由について解説していきます。
夫からの謝罪を待っている
夫と喧嘩して話しかけなくなった場合、夫からの謝罪を待っているケースが少なくありません。夫側は些細な喧嘩と思っていても妻はそれを根に持っていて、「夫から謝罪がない限り態度を改める気がない」と考えている場合もあるでしょう。
会話がない期間が長引くほど、夫婦関係は悪化する可能性があります。喧嘩の原因が双方にあったとしても良好な関係を築くためには、そこは折れて謝罪をすべきでしょう。夫から謝罪して妻の気持ちに寄り添うことで、妻も態度を改めてくれるはずです。
夫に愛想をつかして・イライラしている
長年の不満から夫に愛想をつかして、イライラが収まらずに妻の方から話しかけなくなったという場合もあります。仕事を理由に家事や育児を妻にまかせっきりだった、妻からの頼みごとを断り続けていた、妻の家事や育児の仕方に文句を言い続けたりすると、妻は次第に夫に失望して夫への愛情も冷めてしまいます。
さらには「夫に話しても無駄だ」と夫に愛想をつかしてしまうでしょう。夫に愛想をつかしてしまえば、次第に夫に話しかけることもなくなるのは仕方ありません。もしあなたが仕事を理由に家事や育児に非協力的なら、妻の負担を減らす努力が必要です。そしてそれらに関して口を出すのは控えた方がいいでしょう。
無視した夫への仕返しとして
以前夫に無視されたことの仕返しとして、話しかけてこなくなったという場合もあります。あなたが以前妻に冷たい態度を取っていなかったか、思い返してみてください。もしも心当たりがある場合は、そのときのことを謝るのが賢明です。
無視する夫と離婚したいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
「無視する夫と離婚したい!離婚するための条件や慰謝料請求について解説」
仕事や家事、育児に疲れている
妻が夫に話しかけなくなる理由に、仕事や家事、育児に疲れているからということがあります。共働きの場合、毎日の仕事と家事・育児との両立に追われてぐったりと疲れてしまう人も少なくありません。そうした毎日のストレスが蓄積すると、言葉を発することすら面倒に感じて、夫に話しかけなくなるという訳です。
夫から見て妻が付かれているようなときは、自分にできることを率先してやったりねぎらいの言葉をかけるという方法が有効。また職場などの人間関係に悩んでストレスを抱えている可能性もあります。妻が疲弊して話しかけてこないときには、気遣ってあげるようにしてください。
育児ノイローゼが原因で離婚を考えている方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「育児ノイローゼが原因で離婚はできる?苦しい理由や対処法を知り後悔しない選択を」
すぐキレる夫が怖くて
あなたに自覚がなくても、すぐキレる夫が怖くて妻の方から話しかけられなくなっているという場合もあります。妻のいうことをすぐに否定したり最後まで聞かなかったりすると、次第に夫に話しかけるのが嫌になります。またすぐに怒鳴っている夫には、恐怖感から話しかけられないという人もいるでしょう。
妻が夫に関わりたくないと考えるときには、長期的な問題が背景にあることも。夫婦の信頼関係が崩れていたり、夫婦関係が冷え切っているときには、妻は夫から距離を置こうとします。このような理由から夫に話しかけなくなるケースもありま。
DV夫と離婚する方法については、こちらの記事を参考にしましょう。
「DV夫と離婚したい…早く安全に離婚するための手順・相談先・気になるポイントを徹底解説」
夫に期待しなくなった
今までの結婚生活のあれこれで夫に期待しなくなったという理由もあります。夫が約束を守らない、家庭内の役割を果たしてくれない、まともに話を聞こうとしないということが繰り返し起こると、妻は夫に期待するのをやめてしまいます。
以前はうるさいほど小言を言われていたのに、いつの間にか話しかけられなくなったという人は、妻に期待されなくなり、もはや言っても仕方ないと放置されている可能性があります。
他に好きな人ができた
ある日突然妻から話しかけられなくなった場合、妻が浮気をしている可能性があります。浮気までいかなくても、好きな人ができた可能性も。男性は浮気をすると妻にやさしくなる場合がありますが、女性はあからさまに夫に冷たい態度を取る人が少なくありません。
例えば次のような態度が見られれば、妻が浮気をしている可能性があります。
- 急にスキンシップを嫌がるようになった
- 髪型やファッションに気を遣うようになった
- 体形を気にするようになった
- 新しい下着が増えた
- スマホの使い方が変わった(肌身離さず持つ・裏返しで置く・いつも見ているなど)
妻がしゃべってくれないのは、夫よりも浮気相手のことを考えているからかもしれません。
妻の浮気で離婚を決意した人が損しないためには、こちらの記事を参考にしてください。
「妻の浮気で離婚を決意したら…親権・慰謝料など損をしないために取るべき行動」
離婚したいと考えている
妻が話しかけてこなくなったのは、あなたと離婚したいと考えている可能性があります。理由は人それぞれでしょうが、次のような行動を妻がするようになった場合は、あなたと別れたいと考えている恐れがあります。
夫とコミュニケーションを取らなくなる
離婚しようと考えている妻は、夫とのコミュニケーションを積極的に取らなくなります。夫への愛情がなくなってしまっているからです。人は愛情を持てない相手や嫌悪感を抱いている相手に対して、コミュニケーションを取りたいと思わないものです。
妻の方から話しかけてこないケースはもちろん、夫の方から話しかけてもすぐに会話が途切れることが続くような場合には、妻は離婚したいと考えているのかもしれません。
スキンシップを避ける
スキンシップを避けるのも、妻が離婚を考えているサインです。人は嫌悪感を抱いている相手に身体を触られる行為を気持ち悪いと考え、避けようとする傾向があります。セックスはもちろんのこと、日常の何気ないスキンシップさえ避けるようになっている場合、夫に対して嫌悪感を抱いている可能性があります。
そのような状況では夫への愛情も冷めており、離婚について考えていると予想されます。
スキンシップゼロ夫婦の離婚については、こちらの記事を参考にしてください。
「スキンシップゼロ夫婦の離婚|離婚の可否と離婚を回避する7つの方法を知り、離婚すべきか考えよう」
家事がおろそかになる
離婚を考えている妻は、家事がおろそかになりがちです。夫への愛情があれば、心地よく過ごせる環境や空間に整えてあげたいと考え、家事など家のことをきちんとするはず。しかし離婚を考えるようになってしまうと、夫のことはどうでもよくなり夫のために家事をきちんとしようと思わなくなってしまうでしょう。
外出や外泊の頻度が増える
妻が外出や外泊の頻度が増えたと感じたら、離婚のサインかもしれません。すでに夫と一緒の空間にいたくない、辛いと考えてあえて外出や外泊を増やしている可能性があるからです。とくに実家に帰ることが増えているケースでは、離婚に向けて何らかの準備を進めている可能性があります。
離婚前にやってはいけないことについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚前にやってはいけないこと11選|離婚前にすべき事柄&準備について詳しく解説」
スマホの使い方が変わる
妻のスマホの使い方が変わったときには、浮気などのやましいことがある可能性や、離婚を検討している可能性があります。普通やましいことがなければ、夫の前ででも気にせずにスマホを使うはずです。しかし夫が別の部屋にいるときなど離れた場所でスマホを使うようになった場合は、夫に見られたくない(知られたくない)ものを見ている場合が。
浮気相手とやり取りをしている可能性もあれば、離婚に向けての準備や調査をしている可能性もあると考えましょう。
解消のきっかけ
では他の夫婦は、一体どんなきっかけで妻が話しかけてこなくなったという状況を解消しているのでしょうか。
何となく・自然に
一番多かったのは「いつの間にかなんとなく」「自然に元のようになった」という意見です。また相談しないといけないことがあり、自然に会話が復活したというケースも。時が解決してくれたとも考えられますが、何となく自然に元に戻るということは、根本的な信頼関係があるとも考えられます。
時間をかける
「時間をかけて様子を見る」「徐々に会話を増やしていく」という解消方法もあります。これは上の「何となく・自然に」にも通じるものがありますが、少し時が経てば普段の会話のペースに戻るというケースが少なくありません。時間とは夫婦関係においても効果があるといえるでしょう。
夫から謝った・話しかけた
「夫側から積極的にはなしかけてみた」「自分から謝って許してもらった」というケースもあります。普段会話がある夫婦にとって、全く妻から話しかけてこないという状況は何とも気まずいもの。何はともあれこの雰囲気を打破するために、夫の方から折れていくということも多いようです。
妻側から話しかけてきた
逆に妻の方から話しかけてきたことで、解消できたという意見もあります。夫が頑固だったり融通が利かない性格の場合、なかなか夫の方から謝ったり折れるのが難しい人もいるでしょう。しかし妻の方から歩み寄ってきてくれれば、心を開いて元に戻りやすくなるということも少なくありません。
妻のご機嫌を取った
何とか元のように戻ってほしくて、妻にやさしくしてご機嫌を取るという人もいます。妻の好きなスイーツを買ってくる、プレゼントを渡す、家事や育児を助けるなどの行動です。妻の機嫌が悪ければ家の中の雰囲気が悪くなるのは避けられません。ご機嫌を取ることで早くこの状況を打破したいと考える人もいます。
周囲の助けを借りて
子どもや孫など周囲の助けを借りて、妻との関係を修復しようとする人もいます。「子どもに仲介してもらってお互いにどう思っているか話し合う」「孫のイベントを企画して妻との会話を復活させた」という方法です。「子はかすがい」という諺がある通り、夫婦だけで解決できそうもない問題でも、子どもや孫を巻き込むことで丸く収まるかもしれません。
夫婦関係を悪化させないポイント
妻が話しかけてくれなくなったという状態を回避するには、それ以前の夫婦関係を悪化させないことが重要。こちらでは普段の生活において、夫婦関係を悪化させないポイントを紹介していきます。
普段からコミュニケーションを取る
夫婦関係を悪化させないために、普段からコミュニケーションを取るようにしましょう。夫婦関係が長くなるにつれ、一緒に居るのが当たり前になり「言わなくてもわかるだろう」ということが増えてきます。しかし夫婦といえどもそこは他人、口に出して言わなければ伝わらないこともあります。とくに日ごろの感謝の気持ちなどは、顔を合わせて伝えてこそ価値があると考えましょう。
また互いにコミュニケーションを取ることで、妻が話しかけてこなくなった原因や自分の反省すべき点もわかるはず。妻が何か悩んでいるときには、話を聞いて共感して寄り添うだけでもストレスが解消される場合があります。「夫婦関係の改善は一日にして成らず」です。普段のコミュニケーションが夫婦関係の悪化を防ぎます。
夫婦の時間を作る
毎日の家事や育児、仕事で忙しくしている場合には、夫婦2人がゆっくり過ごせる時間を作りましょう。夫婦で過ごす時間が減るとコミュニケーションを取れなくなり、夫婦の会話も少なくなってきます。そのために夫自身が協力するのはもちろん、周囲の助けを借りながら定期的に夫婦の時間を作るように心がけてください。
妻のプライベートな時間を作る
家事や育児で手いっぱいでプライベートな時間さえ作れない妻には、息抜きできるように1人だけで過ごせる時間を作るのもポイント。休日などに妻の代わりに家事や育児を引き受け、妻が1人でランチやショッピングを楽しめる時間を作ってあげましょう。
妻が帰ってくるまでに夕食の支度を済ませ、お風呂の準備をするなどしておくと、一層喜ぶでしょう。妻のストレスが解消されれば、気持ちが晴れて自然に夫婦の関係も改善できる可能性があります。
夫婦間のルールを作る
喧嘩したときやその後に関して、夫婦間でルールを作るのも有効です。例えば夫婦喧嘩をしても「24時間以内に謝る」といったルールです。この24時間ルールは、元々は流通業界で使われている制度。24時間以内に積荷情報を提出するというルールから来ているのですが、これを夫婦間にも適用するという訳です。
他にも妻に何か言いそうになっても「24時間は様子を見る」といった使い方も。部屋が散らかっていても妻が食器洗いをしていなくても、24時間は文句や小言を言わないでいると、不要な争いを回避できます。
妻にストレスを与えていないか考える
夫婦関係を円満に保つには、自分の日常生活の行動が妻にストレスを与えていないか振り返って考えてみましょう。あなたにとっては何ともない行動でも、妻がストレスを感じている可能性があります。今まで妻に小言を言われたこと、止めて欲しいと注意されていたことが何だったのか思い返してみてください。
例えば「食べ終わった食器は流しに持ってきてほしい」「子どもと毎日コミュニケーションを取ってほしい」などと言われたことはありませんか?一度注意されたりやってほしいとお願いされたことを、軽視したり無視していると、妻はあきれ、悲しみ、諦めてしまいます。
そこまで夫婦関係が悪化すると、修復するのはとても困難に。一緒に生活していく上で、他人のふりや無関心は厳禁です。妻が注意やお願いをしてくれているうちに、自分の行動を改めて妻にストレスをかけないようにしましょう。
喧嘩したら先に謝る
喧嘩をしたらこちらから先に謝るのも、夫婦関係を良好に保つ秘訣です。日々の平穏な暮らしを取り戻すには、こちらから先に折れるのも必要です。喧嘩後の気まずい雰囲気の中、こちらが先に謝るなんてプライドが許さないという人もいるでしょう。
しかし喧嘩して口も利かないままの重い空気を継続するよりは、言い争いの初期段階でこちらが悪かったと謝るのが得策です。とくに妻が口をきいてくれなくなったり怒りをぶつけてきたりしたときは、多くの場合夫側に原因があります。何も言わなくなったら修復不可能と考え、こちらから折れて謝るようにしてください。
夫婦関係の修復が難しいときには…
妻が話しかけてこなくなり、関係を解消するために様々な方法を試したがうまくいかないときにはどうすればいいのでしょうか。こちらでは夫婦関係の修復が難しいときの、いくつかの選択肢を紹介していきます。
このままの状態で暮らしていく(家庭内別居)
妻が話しかけてこなくなった、夫婦間の会話がない状態のままで生活を続けるという道があります。いわゆる家庭内別居状態です。相手をいわばシェアハウスの住人と考え、夫婦双方が干渉せず、同じ家に住んでいながら別の部屋で別居するというスタイル。
物理的には夫婦の会話がなくても同じ家で暮らすことは可能ですが、そのような家にはきっと帰りたくなくなるはず。子どもがいる場合は家庭内の雰囲気が悪化することで子どもへの悪影響もあるでしょう。夫婦2人だけで双方が納得しストレスなく暮らせる場合以外は、あまりおすすめできません。
別居する
家庭内別居をするよりは、本当に別居して物理的に距離をおいた方がいいでしょう。関係修復のためにも、離れてみてお互いの大切さに気付く場合もあります。また別居をすることで、今後の夫婦関係について冷静に考える時間が作れるかもしれません。
ただし別居するときには、どのような目的で別居をするのかを明確にし、夫婦合意のもとで別居を開始するようにしましょう。
別居に必要な準備については、こちらの記事を参考にしてください。
「別居に必要な準備をシチュエーション別に解説!別居に関する注意点とは?」
夫婦カウンセリングを受ける
自分たちだけで関係改善が困難なとき、それでも別居を避けたいというときには、夫婦カウンセリングを受けてみるのも一つの方法です。夫婦カウンセリングでは、カウンセラーを間に入れて話すことで、夫婦の問題について見なおすことができます。
カウンセラーの客観的な視点から夫婦の問題点が明確になれば、関係修復の可能性も高まるはず。誰かに話を規定もらうだけでも気持ちが楽になる効果が期待できます。できれば臨床心理士、公認心理師などの国家資格を持つカウンセラーを見つけ、夫婦で行ってみましょう。
離婚カウンセリングの相談内容や注意点は、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚カウンセリングは役に立つ?相談内容や注意点、メリット・デメリットを解説」
夫婦関係調整調停(円満)を申し立てる
家庭裁判所に「夫婦関係調整調停(円満)」を申し立てるという方法もあります。裁判所での調停というと「離婚につながるのでは」と考える人がいるかもしれませんが、裁判所では、夫婦が円満でなくなった場合に、円満な夫婦関係を回復するための話し合いの場として、調停手続きを利用できます。
調停では、男女1名ずつの調停委員が間に入り、夫婦間にどのような問題があるかや解決方法がないかについて協議します。令和5年の司法統計によると、夫婦関係調整調停(円満)の申立件数は1,811件となっています。少なくない夫婦が、調停を通して関係改善を望んでいることが分かります。
離婚調停にかかる費用については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚調停にかかる費用とは?裁判所・弁護士費用の詳細や一括で払えないときの対処法も」
離婚を検討する
様々なことを試しても関係修復が難しいときや、そもそも修復の必要性を感じられないときには、離婚を検討する人もいるでしょう。夫婦間で協議して双方が離婚に合意すれば、離婚理由に関係なく離婚できます。しかしどちらかが離婚に反対していたり、離婚条件に折り合いがつかないときには、調停や裁判で争うことになります。
裁判で離婚を求めるときには、民法で定められている「法定離婚事由」が必要で、不貞行為や悪意の遺棄などの行為がないと、妻が話しかけてくれずに会話がなくなったというだけで離婚は認められないでしょう。
50代で離婚をお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「50代からの離婚準備|準備に必要なポイントと生活に必要なお金について徹底解説」
弁護士に相談する
妻が話しかけてくれてこなくなったことで夫婦関係にヒビが入ったり、長年の積み重ねで修復が困難になったときには弁護士に相談してください。離婚問題や男女関係に詳しい弁護士なら、あなたの現状や希望に応じたアドバイスをしてくれるでしょう。
離婚を決意した場合は、スムーズに離婚する上でのポイントや離婚条件を有利に進めるアドバイスを受けられます。また相手との交渉や調停、裁判になった場合の手続きについても一任できます。後悔しない離婚のためには法律の知識や交渉スキルが欠かせません。専門家の助けを借りながら、新しい人生の一歩を踏み出しましょう。
まとめ
妻が不機嫌になるなどして話しかけてこなくなることは少なくありません。とはいえ、単純に喧嘩したからや疲れているからという一つの理由だけでもないことがほとんどです。多くの場合、小さな積み重ねがたまりにたまった結果だと覚えておきましょう。
妻が口をきいてくれなくなるまで関係を悪化させないためには、妻とのコミュニケーションの時間を普段から取り、妻にストレスを与えていないか考える必要があります。また根本的な理由についてしっかり話し合い、解決していくことが関係修復には欠かせません。
場合によっては夫婦カウンセリングや円満調停などを利用して、第三者を入れた話し合いも検討しましょう。それでもどうしても離婚しかないと思ったら、まずは離婚問題に詳しい弁護士に相談し、これからの流れや妥当な離婚条件、譲れない希望などについてのアドバイスをもらってください。