嫉妬しすぎて疲れた…嫉妬や束縛をしてしまう心理と対処法を知って、離婚を回避しよう

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  • 「夫が異性と話しているだけで嫉妬してしまう…どうしたら?」
  • 「妻への束縛が原因で離婚したいといわれた…」

夫や妻、恋人などのパートナーに対して、過度な嫉妬や束縛をしてしまうという人が少なくありません。ではどのような心理や原因から、嫉妬や束縛をしてしまうのでしょうか?こちらの記事では、嫉妬や束縛をしてしまう心理、原因だけでなく、嫉妬が原因で離婚にならないための対処法を紹介。

さらに相手からの嫉妬や束縛が辛いと感じたときに、知っておくべき内容や適切な対応、離婚の可否についても解説していきます。愛するが故の行動かもしれませんが、過度な嫉妬や束縛は夫婦仲を悪化させる原因に。手遅れにならないよう、早いうちに自覚を持ち離婚を回避しましょう。

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嫉妬・束縛してしまう心理と原因

些細なことで夫や妻、恋人に嫉妬してしまう、誰かに取られてしまうのではないかと思い束縛がやめられないという方はいませんか?実は嫉妬や束縛してしまう人ならではの心理や原因があります。自分が当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。

ネガティブ・心配性な性格

ネガティブだったり心配性な性格の方は、過度の嫉妬や束縛をしてしまいがち。「いつか捨てられてしまうかも」「他の人のことを好きになったらどうしよう」などと、とくに理由もないのに常に不安を抱えている状態です。このような心理状態で毎日を過ごしていると、少し帰宅が遅いだけでも「浮気しているのでは」と思い込んでしまうのです。

パートナー以外のことでも常にリスクを考え、それに備えた行動を取りがちな人は、ある意味ネガティブ思考や心配性といえます。新しいことにチャレンジする場面でも、ワクワク感や期待感よりも不安が先に来てしまう人は、パートナーを束縛したり嫉妬してしまう可能性があります。

完璧主義

完璧主義の人もまた、嫉妬や束縛をしがちです。「今日は7時に帰ってくるといったのにまだ帰ってこない」など、少しでも遅れると子どもに対するように怒ってしまうことも。自分自身が決めたルールを守らなければという意識で生きているため、パートナーの行動も完全に把握しておきたいという心理が働きます。

プライドが高い

プライドが高い人も嫉妬深い傾向があります。プライドが高いゆえに、自分が他人よりも劣っていると認めたくないため。例えば夫が女友達とLINEしているだけで「私よりもそっちを選ぶんだ」と、女友達に負けた気分になります。そして負けたくないという気持ちから、女友達に対する嫉妬心が生まれるという訳です。

もしその女友達と夫が浮気をしようものなら、自分が負けたことになります。プライドの高い人にとって、他人に自分の夫を取られたというレッテルを張られるのは許せないこと。このようにプライドの高い人は、自分のプライドを傷つけられないために、必要以上に嫉妬深くなってしまいがちです。

独占欲が強い

独占欲が強い人もまた、パートナーに対して嫉妬や束縛をしがちです。人によっては相手に依存していることが原因で、独占欲が強くなることも。独占欲が強い人は、常にパートナーを独り占めしたいと考えます。そのためパートナーが他の異性と連絡を取っていたりするのを見つけると「取られた」という感覚になってしまいます。

人によっては、「独占欲が強いこと=愛情」だととらえている人も。この場合には「自分はこんなにも愛しているのにどうして分かってくれないの?」という思考に陥りがちです。このように独占欲が強い人は嫉妬心も強く、パートナーに「異性との連絡を一切断って欲しい」「並んで歩くなんてもってのほか」と考えてしまうという訳です。

相手を信頼していない

心の底ではパートナーのことを信頼していないと、嫉妬や束縛をしがちです。「いつも嘘をつかれる」「何となく行動が怪しい」など信頼できない理由はあるでしょうが、相手を信頼していないために行動をいちいちチェックし、監視したがります。

自分が正しいと信じて疑わない

相手を信頼していないことと似ていますが、自分は正しいと信じて疑わない人もまた嫉妬深い傾向があります。パートナーに自分の言動について注意されても、表面的には真摯に聞いているかもしれませんが、本心では「私は間違っていない」という人もいます。

自分を守るためにそう思い込んでいるのかもしれませんが、人の意見を聞かないのはあまりいいことではありません。

自分に自信を持てない

自分に自信がない人は、パートナーに対して嫉妬や束縛をし過ぎる可能性があります。あまりに嫉妬や束縛が激しい場合、「相手と自分が釣り合っていない」と考えていることも。つまり自分に自信がないことの現れです。自分にはもったいないほどの相手と結婚したことは誇らしいと思っているのですが、自分と釣り合っていないために相手が離れていくかもしれないと考えます。

自分に自信がない人は、完璧主義やネガティブ、周囲のことを気にしすぎる傾向があります。また自分に自信がないばかりに、パートナーのことも信じられなくなっているケースも少なくありません。

性格でなく親からの影響の可能性

元々の性格ではなく親からの影響によって、嫉妬し過ぎる可能性があります。例えば両親のうちどちらかが嫉妬深かったり束縛するタイプだったりすると、そういう行動を取るのが当然と考えてもおかしくありません。人は変化を嫌い、既知の状況を好む傾向があります。

自分が家庭を持ったとき、無意識に自分が育った家庭と同じような家庭を作ろうとしている可能性があるという訳です。「うちの実家ではそうだったから」という言い回しが多い人は、その影響を多く受けていると考えられます。

また嫉妬深いのは、母親からの影響の可能性があります。親からの影響かどうか分からないという方は、試しに母親に「夫の帰りが遅かったりすると気になって仕方ないんだ」と言ってみてください。「そんなの当り前よ」という返しが来たら、やはり母親からの影響が大きいと考えられます。

過去に浮気された経験がある

過去に浮気された経験がある方は、嫉妬深くなったり束縛が激しくなる傾向があります。以前付き合っていた恋人やパートナーに浮気された経験があると、次に付き合う人や結婚した人にさえ「この人も浮気するのでは?」と疑いがちです。

頭では「浮気されたのは別の人」と分かっていても、パートナーが異性と会話したりしているのを見ると、自分が浮気されたときの感情がよみがえり、必要以上に心配してしまいます。このケースでは、自己防衛のための警戒心や敵愾心によって、パートナーに対する嫉妬心が生まれているといえます。

結婚前の浮気で慰謝料請求をお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。

「結婚前の浮気で慰謝料請求するには…できる条件や請求の手順、慰謝料の相場を解説」

嫉妬が原因で離婚にならないために…

過度な嫉妬や束縛で夫婦仲が悪化し、離婚にならないためには、次のような対処法を取るといいでしょう。

嫉妬や細かい性格は離婚につながりやすい

あくまで一般的な見解ですが、嫉妬心が強い人や細かい性格の人は、夫婦仲が悪化すると離婚につながりやすい傾向があります。細かい性格というのは「ルールを作りすぎる」という意味です。マイルールでとどまればいいのですが、相手にもそのルールを強要する傾向があります。

こうした細かい性格の人や嫉妬深い人は、自分が正しいと思っているケースが多いです。話し合いでの解決が困難で、離婚に至る可能性が高いでしょう。

嫉妬してしまう理由・原因を探る

まずは自分が嫉妬してしまう理由や原因を探ることから始めてください。生まれたときから嫉妬深いという人はいません。成長する過程や育った環境、大人になってからの経験によって、どこかで嫉妬深くなる理由があるはずです。上で紹介した理由や原因を参考にして、一度自分なりによく考えてみましょう。

それを行わないと、次もまた同じようなことをしてしまう可能性が出てしまいます。

自分の気持ちを伝える

パートナーへの嫉妬心を自分の心にとどめていても、何もいいことはありません。まずは相手に自分の気持ちを正直に伝えてみてください。気持ちを伝える上で重要なのは、感情的にならないこと。感情的になってしまうと気持ちを伝えるどころか、喧嘩になってしまう可能性が高いからです。

また相手も「面倒くさい」「怖い」といったネガティブな感情を持ってしまうと、せっかく気持ちを伝えても逆効果に。気持ちを伝えるときには、具体的にどのような行動がどうして嫌なのかを伝えてください。疑っているわけではないが、妻(夫)の立場として受け入れられないということを説明しましょう。

自分を受け入れて信じる

嫉妬している自分を受け入れるという姿勢も大切です。そしてパートナーに愛されているのは自分であると自覚し、自分を信じてみましょう。夫と他の女性が親しげでつい嫉妬してしまうという方は、「妻は自分一人」と自信を持ちましょう。

自分の心配をよそに、相手の女性は夫を異性として見ていないケースの方が多いです。嫉妬のあまり疑心暗鬼になる前に、自分に自信を持ちましょう。

パートナー以外のことに興味を持つ・趣味を持つ

パートナーに嫉妬し過ぎるという方は、相手に依存している傾向があります。そこでパートナー以外のことに興味を持ったり、打ち込めるものを見つけることが有効です。例えば交友関係を広げて外出や旅行を増やす、1人の時間を充実させられる趣味を持つなどです。

パートナーと切り離した自分だけの正解を持てると、心に余裕が生まれます。余裕があれば些細なことで嫉妬心が生まれません。そして自信にあふれた姿は、パートナーの目にも魅力的に映るでしょう。このように自分一人の時間を充実させることで、様々な効果が得られます。

自分の気持ちを文字に起こす

今自分が嫉妬しているなと感じたら、その気持ちを文字にしてみましょう。誰に見せるでもなく自分が思っていることをそのまま書き出していくと、自分の気持ちを整理することができます。そしてこの行動を続けていくと、次第にどんなタイミングや理由で自分が嫉妬しやすいのか分かるようになります。

タイミングや理由が把握できれば、嫉妬しないよう自分で自分の行動を変えることができます。例えば夫が趣味の飲み会に行くことに嫉妬するというときには、その日は自分も楽しい予定を入れるようにするなどです。

カウンセリングなどの心理療法を受ける

自分が嫉妬してしまう原因や理由を知るために、カウンセリングなどの心理療法を受けるのもおすすめです。専門のカウンセラーに時間をかけて話し、嫉妬した経験や成育歴、親との関係などをカウンセリングで探るうちに、その原因が見えてくることも。

「どうして私は嫉妬してしまうのだろう」と出口が見えずに苦しかったのが、「子ども時代のことが原因だから悩んでも仕方ない」と納得できるようになるかもしれません。納得できるようになると、必要以上に悩まなくなります。

相手からの嫉妬が辛いときには…

パートナーからの嫉妬で苦しんでいるという人はいませんか?こちらでは、相手からの嫉妬で辛いときに知りたいことや注意点について解説していきます。

ありがち言動チェックリスト

相手からの嫉妬が辛いと感じるのは、次のような言動があるからではないでしょうか。

  • 些細なことでも報告しなければならない
  • 連絡をマメにしないと怒られる
  • 電話に出ない、メール・LINEの返信が遅いと連絡が来る
  • 友達と会うことを嫌がられる
  • 居場所が分からないと後でどこで何をしていたか問い詰められる
  • いつも一緒に痛がる
  • 職場の飲み会もいい顔をされない

当てはまる数が多いほど、パートナーは嫉妬深い可能性が高いです。

束縛ではなく「モラハラ」の可能性

愛情ゆえの嫉妬や束縛ではなく、実際にはモラハラが潜んでいることがあります。モラハラとはモラルハラスメントの略で、暴力や暴言がなくても相手を精神的に追い詰めるような行為をいいます。具体的には次のような行為です。

言葉の暴力 人前で侮辱する・罵倒する・人格否定・暴言・嫌味など
態度による攻撃 無視・嫌な顔をする・ため息をつく・にらみつけるなど
行動による攻撃 行動を監視する・プライベートへの過度な干渉・外での仕事を嫌がる・生活費を渡さない
精神的な操作 脅迫する・罪悪感を抱かせる・相手をコントロールしようとする

嫉妬や束縛からの干渉だけでなく、「お前は頭が悪い」「誰が稼いでると思っているんだ」などの言葉を継続的に投げかけられるようであれば、相手はモラハラの可能性が高いです。言葉が荒くなくても「モテるんだから異性のいる飲み会はNG」「SNSは浮気と同じだから禁止」など、相手の価値観に合わないことなどを禁止して行動を制限するような行為は、立派なモラハラです。

パートナーのモラハラで慰謝料請求ができるかについては、こちらの記事を参考にしてください。

「夫婦や恋人間のモラハラで慰謝料請求できる?相場や方法を知って有効な証拠を確保しよう」

モラハラは身体的暴力に発展する可能性が

モラハラはエスカレートすると、身体的な暴力に発展する可能性があるので要注意です。例えば無理やり友達と会わせないようにする、言うことを聞かないと暴力を振るうなどです。束縛系のモラハラの場合、「あなたのために言っている」などとまるで良いことをしているかのように伝えてきます。そのため言われた側も、おかしいとは気が付きにくくなります。

モラハラはDVの一種で犯罪行為です。そしてDV行為は民法で決められている法律上の離婚理由にも該当します。「自分が悪いから」と洗脳されて抜け出せなくなる前に、一刻も早く相手から離れましょう。

DVから身を守る方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「DVから身を守る『接近禁止命令』を出すには?手続き方法・注意点・離婚の方法を詳しく解説」

相手が浮気をしている可能性

束縛する人こそ、実は自分が浮気をしている場合も少なくありません。というのも自分が浮気をしているからこそ、相手も浮気をしているのではと考えてしまうため。以前は全く嫉妬や束縛しなかったのに、最近締め付けが激しくなったという変化がある場合には、相手の浮気を疑った方がいいかもしれません。

妻の浮気を見破るポイントは、こちらの記事を参考にしてください。

「妻の浮気を見破る8つのポイント|夫の場合と違う浮気の特徴や分かったときの対処方法とは?」

過度な束縛はストレスの原因に

パートナーからの過度な嫉妬や束縛はストレスの原因になります。嫌だと思いつつもどうしたらいいか分からず、相手の思う通りに行動していたら、ある日突然精神に不調をきたしたという方も珍しくありません。もし次のような症状が現れ始めたら、パートナーの言動に対処する必要があります。

  • 相手の言動にビクビクしてしまう
  • 相手が近くに来ただけで落ち着かない・動悸がする
  • 行動の自由がないことに抵抗がなくなった
  • いつも精神的に疲れている

上記以外にも、食欲がない、朝起きられない、外出するのが億劫になったなどうつ病のような症状が出る人も。このような症状が現れたら精神的に負担がかかりすぎている兆候です。心療内科を受診する、夫婦で話し合うなどの対処が必要です。

これって夫源病?とお思いの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「夫といるのがストレス!夫源病を理由にした離婚は認められる?」

相手からの嫉妬が辛いときの対処法

相手からの嫉妬や束縛が辛いときには、次のような対処法を実践してみましょう。

相手と話し合う

パートナーからの締め付けがひどいと感じるときには、まずは嫌だと思うことを相手に正直に話すことから始めてください。それができたら苦労しないという人もいるかもしれませんが、これが一番効果的で即効性のある解決方法です。

「監視されているようで嫌」「自分を信頼して欲しい」「門限を緩めて欲しい」など、具体的に嫌だと思っていることを伝えてください。伝えると喧嘩になると思うかもしれませんが、相手の言うことに従うことになれてしまうと、今度は何も言えなくなってしまうでしょう。無意識のうちにストレスを溜めて、一緒に暮らすのが無理になってしまいます。

「自分を想ってくれていることは判っている」などと伝えつつ、「好きだからこそ言っている」と愛情を伝えるようにすると、相手も分かってくれるでしょう。

一つだけ提案してみる

すべての束縛を止めて欲しいというと拒否される可能性がある場合は、一つだけお願いを聞いて欲しいと提案してみましょう。例えば会社の飲み会には行かせてほしい、メールの返信が遅くても文句は言わないで欲しいなど、束縛される中でも自分が特に嫌だと感じていることについてだけ、止めて欲しいと言ってみてください。

コミュニケーションをこまめにとる

慢性的なコミュニケーション不足が原因で、相手が寂しいと思っているがゆえに嫉妬深くなってしまっている可能性があります。そのような場合には、極力コミュニケーションをこまめに取るようにしましょう。仕事が忙しくてゆっくり話ができないようなときには、普段以上にこまめにLINEやメールを入れるようにしましょう。

また時間が取れそうなときには、2人きりでデートをする、ゆっくり食事をするなどもおすすめ。また会話と同じくらいスキンシップも大切。手をつないだりハグをするだけでも、安心感や幸福感が生まれます。スキンシップをする回数を意識して増やすようにすると、相手の嫉妬の予防に役立ちます。

会話が減った夫婦の原因と修復のポイントは、こちらの記事を参考にしましょう。

「会話が減った夫婦の現状&原因|関係修復のポイントとNG行為を知って、程よい距離感の関係に」

心療内科に行く・行ってもらう

パートナーからの嫉妬や束縛が辛くて心身に異常があるときには、躊躇せずに心療内科や精神科をしてください。カウンセリングや投薬で気持ちが楽になれるはずです。

そして話し合いをしても相手が理解してくれなかったり「絶対にできない」と拒否するようなときには、その理由を聞いてみてください。理由の中に不安障害やトラウマ、その他の精神的な疾患を抱えているのではと思ったときには、パートナーにも心療内科を受診してもらいましょう。

多少の嫉妬であれば病気という可能性が低いですが、実際にないことで嫉妬したり束縛が常識の範囲を超えているようなときには、何らかの精神疾患の可能性も。相手の不安や心配を和らげるためにも、専門の治療は有効です。

我慢できないときには離婚を検討

パートナーからの嫉妬や束縛が我慢できないときには、離婚の選択肢も検討すべきでしょう。「そのくらいで」と思う人がいるかもしれませんが、過度の嫉妬や束縛は個人の自由に対する侵害に当たります。成人した大人なのだから、いくらパートナーとはいえ個人の自由の範囲を狭めてもいいということになりません。

話し合っても全然話を聞いてくれず、態度を改める気配がないときには、自分が精神的に参ってしまう前に別居や離婚の準備を進めていくのがいいかもしれません。

離婚した方がいい夫婦の特徴が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚したほうがいい夫婦の特徴|悩んだときのポイントと対処方法を知ってより良い道を選ぼう」

嫉妬や束縛を理由に離婚できる?

嫉妬や束縛をする相手から自由になりたいと思っても、それだけで離婚できるのでしょうか。こちらでは法的に離婚が可能なのかについて解説していきます。

それだけで離婚は難しい

結論から言うと、夫や妻からの嫉妬、束縛だけで離婚することは難しいです。夫婦の話し合いで離婚が可能な協議離婚や、家庭裁判所で話し合いを行う調停離婚では相手の合意があれば離婚できますが、嫉妬や束縛がきつい相手とはそう簡単に離婚することはできないでしょう。

最終的には裁判手続きによって離婚するしかないのですが、裁判で離婚が認められるには民法第770条に定められている「法定離婚事由」が必要です。

  1. 不貞行為
  2. 悪意の遺棄
  3. 3年以上の生死不明
  4. 回復の見込みがない強度の精神病
  5. その他婚姻を継続し難い重大な事由

配偶者からの嫉妬や束縛はこれら法定離婚事由に含まれていません。そのため、「束縛がきついから離婚したい」と訴えたところで、すぐに離婚が認められないでしょう。

離婚したいのにできないときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚したいのにできない…理由ごとの対処法と現状維持の弊害を知り、より後悔しない人生に」

その他の理由があるときには離婚が認められる可能性も

配偶者の嫉妬や束縛以外に次のような理由があるときには、裁判で離婚が認められる可能性があります。

  • 不倫や浮気をしている
  • 収入があるのに生活費を入れてくれない
  • 理由もないのに家に帰ってこない・家出をする
  • DVやモラハラなどがある
  • 長期間別居している

生活費を入れない、家に帰ってこないのは夫婦の同居協力扶助義務に違反している「悪意の遺棄」に該当する可能性が高いです。DVやモラハラ、長期間の別居は「その他婚姻を継続し難い重大な事由」と認められれば、裁判で離婚が認められます。

離婚裁判で負ける理由やその対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚裁判で負ける理由|統計からみる裁判結果と裁判を進めるコツ&負けたときの対処法とは」

裁判で認められるためには証拠が必要

離婚裁判で認められるためには、客観的にみて夫婦関係が修復不可能だということを証明できる証拠が必要です。具体的には次のような証拠が有効です。

離婚原因 必要な証拠
不貞行為
  • 二人でラブホテルへ出入りしている写真や動画
  • メール、LINEのやり取り
  • 相手が不貞行為を認めた音声や動画
  • ホテルの領収書
  • クレジットカードの明細
  • GPSのログ
DV
  • 負傷したときの写真
  • 負傷したときの医師の診断書
  • 相手の言動が分かる音声や動画
  • 日記などの記録(日時・場所・状況・内容がわかるもの)
モラハラ
  • うつや不安障害など精神疾患の診断書
  • 相手の言動が分かる音声や動画
  • 日記などの記録(日時・場所・状況・内容がわかるもの)

これらの証拠は相手に離婚慰謝料を請求する上でも必要に。なるべく相手に離婚を切り出す前、別居前に離婚原因となった相手の言動についての証拠を確保しておきましょう。

離婚時にすべきことに関するリストは、こちらの記事を参考にしましょう。

離婚時のやることリストを全網羅!タイミングごとの内容と注意点とは?

離婚問題に詳しい弁護士に相談

嫉妬や束縛が激しい相手との離婚を考えたときには、離婚問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。嫉妬深い相手との離婚は容易ではありません。いくら離婚したい理由を言っても理解してくれない場合も。そのようなときには弁護士などの第三者があなたの代わりに交渉することで、離婚に対する本気度を理解してくれるようになるかもしれません。

任意の交渉が決裂した場合、調停や裁判で離婚を求める必要があります。その場合にも法律の専門家である弁護士の協力があると、手続きがスムーズ進められます。離婚時には財産分与や子どもの親権、養育費など決めなければならないことがたくさんあります。これら離婚条件についても損をしないようなアドバイスが受けられるでしょう。

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まとめ

嫉妬し過ぎて辛いと感じるのは、あなたのプライドの高さや心配性な性格、完璧主義なところにあるかもしれません。まずは嫉妬してしまう原因を明らかにし、相手に自分の気持ちを伝えるようにしましょう。またパートナー以外のことに興味を持つようにする、カウンセリングを受けるのも有効です。

相手の嫉妬や束縛が激しいときには、浮気やモラハラ、DVの可能性を探りましょう。モラハラは身体的暴力に発展する恐れがあるだけでなく、あなたの心身に悪影響を及ぼしかねません。様々な対処をしてみても効果がないようなときには、別居や離婚を検討しましょう。

相手の嫉妬や束縛が激しいというだけで離婚は法的に認められないものの、不倫やDV、悪意の遺棄などがある場合には離婚が可能です。まずは弁護士に相談したうえで、法的に有効な証拠を確保し、どのような方法で離婚が可能かを探っていきましょう。

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