新婚なのに離婚したい…離婚しやすい夫婦の特徴と回避方法、離婚を決意した後にすべきこと

新婚なのに離婚したい…離婚しやすい夫婦の特徴と回避方法、離婚を決意した後にすべきこと
新婚なのに離婚したい…離婚しやすい夫婦の特徴と回避方法、離婚を決意した後にすべきこと
  • 「新婚なのに離婚したいっておかしい?」
  • 「新婚で離婚を決めた後にすべきことが知りたい」

新婚時代はラブラブで一番いい時期と思われがちですが、意外にも喧嘩が多くなりがちです。「新婚なのに離婚したい」と、離婚を考える人もいるほど。どうして新婚なのに離婚したいと思ってしまうのでしょうか?こちらの記事では離婚しやすい夫婦の特徴や離婚したくなる理由について解説。

さらに新婚時代に離婚するメリット・デメリットや離婚回避方法、離婚を決意した後にすべきことも紹介します。新婚時代はより良い夫婦関係を構築する上で、最も大切な時期の一つです。新婚なのに…と悩んでいる方は参考にして、離婚した方がいいのか、それとも歩み寄るべきなのか、しっかり考えていきましょう。

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新婚なのに離婚したいのはおかしい?

新婚なのに離婚したいと考えるのはおかしいことなのでしょうか?こちらでは統計からみる離婚件数や、新婚で離婚するメリット・デメリットを紹介していきます。

実は新婚の方が離婚しやすい

実は新婚時代というのは、離婚しやすい時期でもあります。というのも、今までそれぞれ一人もしくは自分の家族と暮らしていた時間がほとんどだったのに、結婚して二人暮らしになると、生活リズムや生活習慣などの違いで衝突が増えるため。また家事の分担や食生活の違いなど、それぞれの価値観や思考がぶつかる時期でもあります。

恋人時代は一緒に過ごす時間は特別なものだったのに対し、結婚すると二人でいることが当たり前の生活になります。そのため新鮮味がなくなり、相手に対し退屈に感じる人も。これまで別に暮らしていた2人が一緒に生活するわけなので、衝突するのはある意味当然のことです。

しかしそこで互いを思いやったり、歩み寄ったりする姿勢がないと、結婚生活にストレスを感じて「これ以上一緒に居られない」と離婚を考えるようになります。

司法統計による婚姻期間別統計

裁判所がまとめた司法統計によると、離婚調停申し立て件数66,485件のうち、新婚期間(婚姻期間1年未満)の申し立て件数は2261件。そのうち半年未満は540件あります。実際は調停など裁判所を通じて離婚する夫婦よりも、夫婦間の話し合い(協議)で離婚する夫婦の方が圧倒的に多いのが現状です。

離婚方法別の割合から見ると、協議離婚は全体の90%、調停離婚は9%、裁判離婚は1%の割合です。ということは1年間で見ると、2万5千組ちかい夫婦が結婚1年未満に離婚している計算になります。司法統計からも、結婚1年未満の新婚のときに離婚することは、決して珍しいことではないのが分かります。

婚姻関係事件数―終局区分別婚姻期間別―全家庭裁判所|裁判所

新婚なのに離婚しやすい夫婦の特徴

結婚1年以内の新婚の時期でも離婚する夫婦が一定数いますが、どのような夫婦が離婚しやすいのでしょうか。こちらは新婚なのに離婚しやすい夫婦の特徴です。

  • 交際期間が極端に短い
  • 離婚に対するハードルが低い(親や兄弟が離婚している)
  • 実家暮らしが長い
  • 結婚式を挙げていない
  • 真面目過ぎる
  • 上昇志向が高い

交際期間が極端に短い人は、相手を良く見極める前に結婚してしまうため離婚しやすい傾向があります。また親や兄弟に離婚している人がいると、離婚に対する心理的なハードルが低くなりがち。一人暮らし経験がない人は、家事の大変さやありがたみに理解がなく、相手に家事をまかせっきりにすることが多いです。

あるブライダル会社の調査によると、既婚夫婦の約6割が結婚式を行っているのに対し、離婚した夫婦は約4割にとどまっています。このことから、結婚式を挙げた方が離婚率が低いことが分かります。また真面目過ぎたり上昇志向が高い人は、他人の目が気になったり相手にも完璧を求める傾向があるため、離婚しやすくなる恐れも。

参照:結婚と結婚観に関する調査|エニマリ

離婚すべきか悩んだときは、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚したほうがいい夫婦の特徴|悩んだときのポイントと対処方法を知ってより良い道を選ぼう」

新婚のうちに離婚するメリット

新婚なのに離婚したいと思うのは、決しておかしなことではなく、実際離婚している人も多くいます。では新婚のうちに離婚するメリットは何なのでしょうか。

  • 精神的ストレスを軽減できる
  • 人生の時間を無駄にしない
  • 精神的負担が少ない
  • 財産分与や親権など争点になる事柄が少ない
  • 再婚がしやすい

新婚のうちに離婚すると、精神的な負担が少なく人生の時間を無駄にせずに済みます。また若いうちに離婚すると、次の結婚相手も見つかりやすいでしょう。また結婚1年未満だと分与する財産がほとんどないため、財産分与で揉めることもありません。子どもがいない夫婦だと、子どもの親権や養育費、面会交流等の争点が少ないのもメリットです。

新婚で離婚するデメリット

一方で新婚で離婚すると、次のようなデメリットがあります。

  • 勢いで離婚すると後悔しやすい
  • 次も同じ結果になる可能性
  • 名字変更や住所変更など手続きが面倒
  • 周囲の理解が得にくい
  • 両親や家族をがっかりさせてしまう

勢いで離婚してしまうと「やっぱり離婚しなきゃよかった」と後悔のもとに。また夫婦として何が足りなかったのか分からないまま再婚すると、次も同じ結果になる可能性があります。せっかく盛大な結婚式を挙げたのにと、周囲や親族をがっかりさせてしまう結果になることも覚えておきましょう。夫の名字になった女性は特に、離婚後の氏名変更や住所変更など、同じ手続きを離婚後もしなければなりません。

新婚なのに離婚したくなる主な理由

では新婚なのに離婚したいと思うようになるのは、どのような理由からでしょうか。自分に当てはまるケースがないか確認しましょう。

妊娠した

女性は妊娠すると、夫のことが生理的に嫌になったり、自身がコントロールできないほどイライラしてしまいます。結果として離婚を考えるようになるという訳ですが、これは妊娠により女性ホルモンバランスが崩れたことが原因です。ホルモンバランスの乱れは、産後1年程度は続くと言われています。

産前産後を過ぎると、「なんであの時あんなに夫のことが嫌だったのだろう」と落ち着く可能性が高いので、新婚で妊娠・出産を経験した方は、数年間は離婚せず様子を見るというのも一つの方法でしょう。

環境が変わった

とくに女性は結婚により環境が変わりがち。仕事を辞めて専業主婦になった人や、住み慣れた地元を離れて引っ越した人、実家暮らしだったのが夫の両親と同居することになった人など。その環境の変化によってストレスが溜まり、離婚を考えるようです。

ただでさえ新婚時代は、夫婦それぞれの価値観の違いで衝突しがちです。そこにさらに環境の変化というストレス原因が加わると、「こんなことなら結婚しなければよかった」と結婚を後悔する人も。自分は家に引きこもって家事や育児に明け暮れているのに、夫は仕事で帰りが遅く話も聞いてもらえない…と夫に矛先が向きがちになります。

自分はマリッジブルーかも…と思ったら、こちらの記事を参考にして離婚回避の方法を知りましょう。

「マリッジブルーで離婚危機?なる原因と離婚との関係、対処法を知って離婚を回避しよう」

恋愛感情がなくなった

結婚して恋愛感情がなくなったことが原因で、離婚を考える人もいます。恋愛時代文字通り「恋は盲目」状態でラブラブで相手のことを何でも許せていたのに、結婚して二人でいることが日常になると、とたんに相手の欠点が目に付いて結婚を後悔することも。

とくに結婚前、新婚生活への期待が大きければ大きいほど、恋愛感情が落ち着いて冷静になると「こんなはずじゃなかった」と結婚生活にがっかりしがちです。

生活習慣・生活リズムの違い

相手との生活習慣や生活リズムの違いで、離婚したいと思うようになる人もいます。自分一人で暮らしているときは、自分が心地いい生活リズムや生活習慣で暮らすことができますが、結婚して二人で暮らすようになるとそういう訳にもいきません。結婚によって生活がガラリと変わってしまうため、ストレスを感じる人も多いのではないでしょうか。

また外出から帰っても手を洗わない、夜お風呂に入らないで寝る、ごみをゴミ箱に入れないなど、自分とは違う相手の生活習慣によってストレスを感じる人も。互いに歩み寄って二人が心地よい生活習慣を構築できればいいのですが、互いがそれぞれの考えを曲げずにいると、いずれ離婚を考えるようになります。

自分や相手の不倫

自分や相手の不倫が原因で、新婚早々に離婚を考える人もいるでしょう。新婚時代かどうかにかかわらず、不倫や浮気などの不貞行為は、離婚原因の上位に入ります。夫婦はそれぞれ相手に対して、配偶者以外の異性と性的関係を持たないという「貞操義務」が生じます。

しかし相手にその自覚がないと、独身時代と同じように異性関係でトラブルを起こし、「新婚なのに浮気なんて許せない」という事態に。異性関係にだらしない人を改めることは難しいということから、「同じことを繰り返される前に離婚しよう」と離婚を決意する人もいます。

新婚なのにセックスレス

新婚なのにセックスレスだと、離婚の二文字が頭をよぎります。結婚前はなかなか会えず、会うたびに新鮮な気持ちになれた二人でも、結婚して一緒に暮らすと新鮮味がなくなり、セックスレスになることがあります。また仕事で忙しかったりすると、身体を休めたいという気持ちから相手からの誘いを拒否しがちです。

せっかく一緒に居る時間が増えてラブラブできると思っていたのにと、残念に思う人もいるでしょう。また子どもを早く欲しいという人にとっては、非協力的な態度の配偶者に幻滅してしまうケースも。実際、セックスレスを含む「性的不調和」は離婚理由の上位に入ります。セックスレス解消のために試行錯誤しても、うまくいかない場合は、離婚するのも一つの選択肢です。

セックスレスで離婚する方法や条件については、こちらの記事を参考にしてください。

「セックスレスで離婚する方法|認められる条件や有利に離婚する4つのポイントとは」

性格・価値観の違いに気がついた

結婚してから性格の不一致や価値観の違いに気づき、離婚を考える人もいます。そもそも結婚は、全く別の人生を歩んできた二人が一緒に生活するもの。全く同じ性格や価値観であるはずがないのですが、互いに歩み寄ったり妥協したりしながら折り合いをつけていかないと、衝突が生じてしまいます。

また金銭感覚の違いや親族との付き合い方、子育てに対する姿勢などが異なり、意見のすり合わせができず同じ方向を向けないと感じると、「この人とは一緒に暮らしていけない」と考えるようにもなります。

結婚後に隠し事していることが分かった

結婚後に隠し事をしていることが分かると、離婚したくなっても不思議ではありません。相手のことが信頼できなくなり、結婚生活を続けていく自信を無くしてしまいます。結婚前、自分を良く見せようとして収入や年齢を偽ることがあります。また本来なら結婚前に相手に伝えるべきことを隠していると、相手からの信頼を失う原因に。

とくに多額の借金があったり、離婚歴があり子どもがいること、結婚前から浮気をしていた事実などを隠したまま結婚すると、結婚後これが発覚したときにトラブルのもとに。隠し事の内容はもちろんですが、嘘をついたり事実を言わなかったことで、夫婦としての信頼が持てなくなってしまうでしょう。

婚約中に浮気されていることを知ったという方は、こちらの記事を参考にしてください。

「婚約中の浮気はどこから?慰謝料が請求できる基準を具体的に解説」

子どもについての考えの違い

子どもについての考えの違いで、離婚したいと考える人もいます。子どもは結婚すればすぐにできるものでもなく、夫婦のどちらか、もしくは双方に原因がある場合があります。そのようなとき、検査もせずに不妊の原因を相手に押し付けたり、不妊治療に協力しないと夫婦仲悪化の大きな原因に。

また結婚前は子どもが欲しいと言っていたのに「やっぱり子どもは欲しくない」と言い出すケースでは、離婚を考えるようになっても仕方ありません。さらに子どもが生まれても、親としての責任感がない言動をしたり、世話を一方に押し付けるような場合は、夫婦喧嘩に発展しがちで相手への愛情が冷めるきっかけとなります。

不妊が原因で離婚できるのかについては、こちらの記事を参考にしてください。

「嫁の不妊が発覚!離婚したい…離婚できるケースと慰謝料請求方法、離婚を求められたときの対処法」

離婚を回避するための方法

せっかく結婚したのだから、やはり新婚のうちの離婚は回避したいものです。こちらでは離婚を回避するための方法を詳しく紹介します。

不満点や将来について話し合う

相手に不満な点がある場合や、結婚生活を続ける上で将来に不安があるときは、とことん話し合いましょう。相手に思っていることを伝えなければ改善することができず、自分の中でも不満やストレスが溜まっていく一方だからです。相手に遠慮して言えないという方がいるかもしれませんが、腹を割って話し合うことは離婚回避に必要です。

相手に不満や直してほしい点を話したうえで「直してもらえないときは別居や離婚も考えている」と伝えましょう。離婚を考えるほど深刻ななことなんだと相手に分からせることができ、次に同じようなことが起きたときの布石にできます。

ただし話し合っても相手が改めなかったり、価値観の相違を埋められないときには、離婚に向けて進むべきかもしれません。

相手を尊重し、理想を押し付けない

話し合いをするときには、相手の意見を尊重し、自分の理想や常識を押し付けないようにしましょう。互いに自分の考えを押し付けてしまうと、結婚生活がうまくいくわけがありません。相手の生活習慣や食生活が合わないと感じていても、自分の方からも歩み寄る姿勢を見せましょう。

相手のすることを一方的に制限するのではなく、自分も同等の制限を設けるなどすると、片方だけが不公平になることを避けられます。どんな夫婦でも多少の価値観や性格の違いはあります。離婚したいという気持ちがどれほどのものか考え、その理由を見つめなおしつつ相手を尊重する姿勢を持ち続ければ、離婚を回避できるはずです。

なるべくコミュニケーションを取る

離婚しないための話し合いとは別に、なるべくコミュニケーションを取ることが離婚を回避する秘訣です。相手は別の人間です。「言わなくても分かるだろう・察してくれるだろう」と考えるのはNG。コミュニケーションが足りなかったことが原因で離婚するケースもよくあります。些細なことでも相手に話し、時間の許す限りコミュニケーションを取るようにしましょう。

今の感情だけで衝動的に動かない

離婚を回避するためには、今の感情だけで衝動的に動かないのが大切です。離婚を考えるほどの状況だと、冷静になれないこともよくあります。しかし後々冷静になってみると「離婚を考えるほどではなかった」と思う場合も。とくに相手に「離婚したい」と言ってしまうと、その言葉はもうなかったことにできません。

人は気持ちに余裕がなかったり、寝不足や体調不良のときに極端な思考になりやすい傾向があります。相手に怒りを感じたときは「離婚」の二文字を伝える前に、まずは深呼吸し、「今自分は冷静な判断ができているか」について客観的に考えるようにしましょう。

夫婦でカウンセリングを受ける

夫婦2人の話し合いで解決できそうもないときには、夫婦(カップル)カウンセリングを受けることを検討しましょう。夫婦カウンセリングとは、夫婦関係に問題があるときに受けるカウンセリングです。相手がカウンセリングに乗り気でないときは、1人だけで受けることができます。

なるべく精神科医や公認心理士、臨床心理士などの国家資格を持つカウンセラーに相談することをおすすめします。事前に夫婦の状況や相手の行動、悩みなどをまとめておくとスムーズに話を進められます。進捗に応じて1人でのカウンセリングを継続したり、2人でのカウンセリングに移行することが可能です。

離婚カウンセリングを受けるか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚カウンセリングは役に立つ?相談内容や注意点、メリット・デメリットを解説」

離婚を決めたらすべきこと

新婚で離婚することを決めた場合、なるべくスムーズに離婚するために、次に紹介することを実践しましょう。

離婚したい理由をまとめる

まずは相手に離婚の意思を伝えるために、離婚したい理由をまとめてください。一方的に相手に離婚を突き付けても、すんなり応じる可能性は極めて低いためです。まずは話し合いの中で相手を納得させられるだけの材料が必要です。そのためにはまず自分の気持ちを見つめなおすことが重要。

離婚すべきかやり直すべきかの決断ができないうちは、相手に切り出すべきではありません。焦ることなく時間をかけて「自分が離婚したい理由は何か、離婚しても後悔しないか」をゆっくり考えてみましょう。また5年後、10年後幸せでいられるために何が必要か考えるのも大切。離婚したい理由がいくつも出て、離婚した方が幸せになれると迷わず思えるなら、新婚で離婚しても後悔することはないでしょう。

相手に離婚したいと伝える

自分の心が決まったら、相手に離婚したいと切り出しましょう。ただ「離婚したい」だけでは気持ちが伝わらない可能性があるため、「離婚すべきかよく考えたけど、離婚したい気持ちが変わらなかった」ということを、冷静に筋道を立てて話してください。

相手は離婚後のことについて「離婚後の生活はどうするのか」「子どもに悪影響では」などと反論してくるでしょうが、そのための回答も事前に準備しておきましょう。

夫や妻に離婚を納得させたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚を夫や妻に納得させる9つの言葉|拒否する理由や心理学的交渉術を知ってスムーズな離婚を」

離後の生活の準備

離婚を決意したら、なるべく早めに離婚後の生活のための準備に取り掛かりましょう。住んでいる家を出る必要がある方は離婚後の住まいを、十分な収入がない方はアルバイトを増やしたり正社員で働けるところを見つけなければなりません。

夫婦の間に子どもがいない場合は、離婚後の住まいと仕事の心配だけで済みます。実家に帰れるか、アパートなどで一人暮らしをしなければならないかでも必要な準備が変わってきます。まずは働く場所を決めてから、家を探すという方法もあります。できれば離婚の半年前から、住まいや仕事の準備をするようにしましょう。

パート主婦が離婚を考えたときの準備については、こちらの記事を参考にしてください。

「パート主婦の離婚に必要な準備とは?お金・公的支援制度、注意すべきポイントを詳しく解説」

子どもがいる場合は親権・養育費を決める

未成年の子どもがいる場合は、親権者を決めないと離婚届けが受理されません。離婚前に親権をどちらが持つか十分に話し合うようにしましょう。親権を持たない方の親は親権者に、子どもの養育費を支払う義務があります。子どもが何歳になるまで毎月いくら支払うかなど、内容についても細かく決めてください。

養育費の相場について知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚時の養育費の相場が知りたい!ケース別の相場や増額方法、請求方法とは?」

慰謝料や財産分与は期待しない

不倫や暴力など、相手の不法行為が原因で離婚する場合、相手に慰謝料を請求することができます。しかし慰謝料の相場は婚姻期間に応じて変動するため、結婚して1年未満と短い場合は、慰謝料が数十万円と低い可能性が。結婚1年以上5年未満でも、相場は100万~200万円程度です。

また夫婦の共有財産を分ける財産分与も、それほど期待できないでしょう。結婚して間もない離婚のため、共有財産がほとんどないケースが考えられるため。新婚のうちの離婚では慰謝料や財産分与をあまりあてにせず、離婚後の生活について検討することをおすすめします。

婚姻期間や離婚理由ごとの慰謝料相場は、こちらの記事を参考にしてください。

「離婚慰謝料の相場が知りたい!離婚理由や婚姻期間による相場・金額をアップさせるポイントを解説」

弁護士に相談

新婚のうちの離婚でも、結婚何十年の夫婦の離婚でも、なるべくスムーズに離婚したいと思ったら、離婚問題に詳しい弁護士に相談しましょう。離婚を決意した後は、より自分に有利な条件で離婚したいと思うはず。そのためには法律の専門家の知識や交渉力が欠かせません。

離婚問題に詳しい弁護士なら、これまでの経験をもとにしてなるべくスムーズに離婚する方法や有利に離婚する方法を知っています。相手と直接顔を合わせたくないという方は、代理の交渉を依頼できます。まずは法律事務所の無料相談を利用して、自分に合う弁護士を見つけてください。

まとめ

新婚のうちの離婚は決して珍しいケースではなく、毎年2万5千人近くのカップルが結婚年で離婚を経験しています。その理由としては結婚前に気づかなかった生活習慣や価値観の違い、環境が変わったことや恋愛感情が落ち着いたことなどです。隠し事があった場合や子どもに対する考えの違いでも離婚原因となります。

新婚で離婚しないためには、不満に思っていることは相手に伝え、コミュニケーションを取る努力が必要です。また相手の価値観を受け入れ歩み寄る姿勢も大切。今だけの感情で離婚を決めず、夫婦カウンセリングを受けるのも有効です。

それでも離婚しかないと思ったら、離婚したい理由を自分なりに整理して、冷静に相手に伝えるようにしましょう。離婚後の生活のための準備や離婚条件についてもしっかり考えてください。よりスムーズに有利に離婚したいなら、離婚問題に詳しい弁護士に相談するのがベストです。

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