すぐキレる旦那と離婚する方法|モラハラか?離婚すべきか?の判断基準と有利に離婚するためのポイント

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  • 「旦那がすぐキレる…もう一緒に暮らすのは無理!」
  • 「キレやすいモラハラ夫と離婚する方法が知りたい」

些細なことですぐキレる夫との生活は、気持ちが休まる暇がなくストレスが溜まる一方。これ以上夫婦としてやっていくのは不可能と考える人もいるはずです。こちらの記事では旦那がすぐキレる理由や、適切な対処方法を紹介するので、旦那への対応に困ったときの参考にしてください。

どうしてもこれ以上一緒に居られないという方は、真剣に離婚について考えるべきでしょう。旦那が切れるという理由で離婚できるかについてや離婚すべきかの判断基準、弁護士に相談した方がいい理由について知り、有利にスムーズに離婚できるような準備を進めてください。

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目次

旦那がすぐキレる10の理由

旦那が一日何度もキレる、ちょっとしたことですぐ怒鳴るとお悩みの方はいませんか?旦那がすぐキレるのは次のような理由があるかもしれません。キレる理由を知ることで、適切な対処法が取れる可能性があります。

被害者意識が強い

被害者意識が強い旦那はすぐキレる傾向にあります。怒りの感情は、自分が傷ついたときに発生する感情の一つだからです。旦那に注意するとすぐキレるのは「俺のことをバカにしているのか?」「これ以上責めないで欲しい」という被害者意識の表れの可能性があります。

あなたにそんなつもりがなくても「自分のことを分かってくれない」「頑張っているのに誰も認めてくれない」など、自分のことを察してくれないことに不満を持つ被害者意識が強い旦那は、注意したりするとすぐキレやすいといえます。

弱い自分を隠したいから

すぐ怒る人の中には、自分の小心さを隠すためだったり、気持ちの繊細さを隠すために装っているケースがあります。例えば家の中では横柄な態度を取るのに、外に出ると自分の思っていることを主張できなかったり、気の弱さを隠せないようなタイプです。

実は弱い自分を自覚していながら、家族になめられたくないばかりにすぐ怒ったり横柄な態度に出ている可能性があります。

自分の思い通りにならないから

自己中心的な旦那は、自分の思い通りにならないと怒鳴ったりすぐキレたりします。家に帰ってきたら自分が希望するタイミングで食事を出して欲しいと思っていたり、妻が身の回りのことをすべてやるのが当然と考えているタイプの旦那です。自分の思い通りに事が進まないと、急に不機嫌になりキレてしまいます。

プライドが高い

プライドの高さからすぐキレる旦那もいます。プライドが高いということは「自分が正しい」と常に思っているということ。夫は自分の知識や判断力に絶対的な自信があるので、他人に何か少しでも指摘されるとプライドが傷つき、相手の正しさを認めたくないばかりに怒鳴るということがあります。

医師や上場企業の要職、会社の社長など、世間的には高い地位とされる人がこのケースに当てはまります。相手の正しさを認められず、キレることで保身しようとしている訳です。

(精神的・金銭的)余裕がないから

精神的や経済的な余裕がないために、すぐキレる旦那もいます。日々お金や人間関係、仕事などに悩んでいて余裕がないと、少しのことでキレやすくなってしまうのは、ある意味誰にでも当てはまります。また元々のキャパシティーが狭い人も、すぐに余裕がなくなって起こりやすいといえます。

金銭的に余裕が無かったり、仕事などでストレスを抱えていると、普段温厚な人でもキレやすくなるでしょう。一方で初めて行く場所や初めてすることに苦手を感じやすい人は、元々のキャパシティーが狭い可能性があります。

ストレス発散のため

自分のストレスを発散するために、妻に怒鳴ってみたり家族にキレるという旦那もいます。当たられる方にとってはたまったものではありませんが、仕事や人間関係上のストレスが溜まっていると、ちょっとしたことで文句を言ったり怒鳴ったりして、無意識のうちにストレスを発散させようとしているのかもしれません。

旦那が今までよりも怒りっぽくなった、些細なことで急にキレるようになったと感じたとき、転職や昇進、転勤のタイミングなどと重なっていないでしょうか。男性は繊細な人も多いので、家庭外で大きな変化があるとストレスを感じて怒りっぽくなる傾向があります。

相手をコントロールするため(モラハラ)

相手をコントロールするために、キレる・怒鳴るという手段を取る旦那もいます。これはプライドが高く自分が常に正しいと思っているタイプが多いです。例えば旦那がキレたとき、本当は妻は悪くないのに謝ることもあるでしょう。そしてその後も旦那の機嫌を損ねないよう気を使い、言いなりになってしまう場合も少なくありません。

すぐキレる旦那の中には、妻に恐怖心を与えることでコントロールしようとする人もいるのです。このような状態は身体的な暴力はないものの、心理的な圧迫で人を支配したり傷つけたりするモラハラの一種といえます。モラハラは精神的DVという家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)に該当します。

モラハラな旦那は妻を思い通りに支配することで優越感を感じています。自分がキレれば妻は要望通りに動いてくれる、自分の希望を叶えてくれると思っているという訳です。

無視する夫と離婚したいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。

「無視する夫と離婚したい!離婚するための条件や慰謝料請求について解説」

モラハラかどうかを判断するポイント

モラハラは法的な離婚理由にもなる行為です。長い期間モラハラを受け続けていると、妻の心身に悪影響を及ぼしかねません。モラハラ被害者は自覚がないままにその被害を受けている場合が多いので、旦那がモラハラ傾向にあるかどうかを判断するのは重要です。次のような項目に当てはまる旦那は、モラハラ傾向にあります。

  • 妻の人格を否定するような言葉をいう
  • 性格の裏表が激しい
  • 自分が悪いのに人のせいにする
  • 協調性がなく自分本位
  • 嘘をつくのに罪悪感がない
  • 怒鳴って威嚇する
  • 嫉妬や束縛が激しい
  • 被害者意識が強い
  • 他人の言動を細かくチェックしている
  • 人前でも妻を怒鳴る・説教する
  • 身体への暴力はないが物や壁などに当たる

男性更年期障害の症状によるもの

旦那が40後半以降から急に怒りっぽくなったという場合は、男性更年期の可能性があります。男性更年期障害(LOH症候群)は、ストレスや生活習慣、加齢などにより男性ホルモン(テストステロン)の量が減少し、心身に様々な不調が生じる病気です。

個人差はあるものの、男性ホルモンの量は20~30代をピークとして、その後は加齢とともに徐々に減少。女性の更年期障害は閉経前後に症状が出始めるため分かりやすいのですが、男性更年期は症状が徐々に表れるため、症状を自覚しにくいという特徴があります。人によっては思い込みやストレスのせいと思い込む場合も。

次のような症状が現れた場合は男性更年期障害の可能性があります。

  • いらだち安くなった
  • 抑うつ感が続く
  • 高血圧・高血糖・高脂血症の症状が出る
  • 不眠
  • 体毛が薄くなった

男性更年期障害の場合は、泌尿器科を受診したうえで適切な治療を行えば症状が改善する可能性が高いです。「旦那はもしかして男性更年期かも?」と思ったら、医療機関への受診をすすめましょう。

精神的な病気の可能性

旦那の怒り方が異常だったり、頻繁にキレるようなら精神的な病気の可能性があります。上で紹介した男性更年期障害以外にも、次のような精神的な病気で怒りっぽくなる可能性があります。

  • うつ病
  • 双極性障害
  • 統合失調症
  • 不眠症
  • 強迫性障害
  • 適応障害

本人が怒りを自覚していてもコントロールできない、なかなかイライラが収まらないというときには、精神科や心療内科を受診して、精神的な病気の可能性がないか見てもらいましょう。

統合失調症の配偶者と離婚できるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「統合失調症の配偶者と離婚できる?離婚を回避する方法や精神疾患の相手との離婚手順を解説」

人格障害の可能性

精神的な病気や男性更年期障害にも当てはまらない場合には、何かしらの人格障害(パーソナリティー障害)を抱えている可能性があります。旦那に次のような人格障害があると、急に怒りっぽくなったり攻撃的な行動をとる可能性があります。

人格障害の種類 症状
境界性人格障害(BPD) 見捨てられることへの恐怖や孤独になりたくないために、自己破壊的で衝動的な行動を繰り返す

自分の怒りをコントロールすることに困難を抱え、不適切な場面でも強い怒りを感じることがある

見捨てられることへの恐怖から、親しい友人や家族、恋人に対して強い怒りを向ける

反社会性人格障害 自分や他人がどうなるかを考えることなく、自分の望むことを追い求めるために嘘をついたり他人を操作したりする障害

衝動的な行動がコントロールできず、自分の行為で他者がどうなるかを適切に認識できないため、すぐに怒ったり強い身体的攻撃性を示す

間欠性爆発性障害 急激に怒りや感情を爆発させ、激しい言葉や暴力で他人を攻撃する障害

発生する頻度は人により異なるが、30分も経たないうちに怒りが収まるのが特徴

重度の場合は、人にケガをさせたり物を壊したりするほどの行動がある

妄想性人格障害(PPD) 他人を心から信じられず、常に裏切られるのではと考えてしまう障害

軽蔑・侮辱・脅しを受けていないか常に警戒していて、些細なことでも攻撃されたと感じるため、激しく怒って反撃してくる

人格障害かどうかを適切に判断するのは非常に難しく、いくつかの人格障害が伴って現れたり、精神疾患を併発しているケースも少なくありません。人格障害に有効な治療法はないものの、本人に治したいという意思がある場合に限り、認知行動療法が効果的なケースがあります。

すぐキレる旦那への対応方法

すぐキレる旦那には、次のような対応方法を取りましょう。

冷静な態度を心がける

旦那がキレているときには、妻の自分は冷静な態度を心がけましょう。こちらも感情的になってしまうと、言い争いになって収拾がつかなくなってしまいます。旦那が理不尽なことで怒っているときには、つい言い返したくなるのも分かります。しかしあえて冷静な態度を取ることで、1人で感情的になっている自分に違和感を感じ、徐々にヒートアップした旦那の怒りが収まってくる可能性があります。

落ち着くまで距離をおく

旦那がキレだしたら、隣の部屋に移動したり家から出たりして落ち着くまで物理的な距離を取りましょう。近くにいると暴力を受けたり何かの拍子で被害を受ける可能性があります。また無理に落ち着かせようと思っても、逆に怒りが大きくなってしまう恐れも。会話する場合も、必要最低限に抑えた方がいいでしょう。

旦那から文句を言われたときにも、できるだけ聞き流すのがおすすめ。売り言葉に買い言葉で言い返すよりも、反応を鈍くする、極力短い言葉で反応する、返事をワンテンポずらすという手段を取ると、旦那の怒りが長続きせずに済むはずです。

自分に非があるときは謝る

自分に非があるときには、きちんと謝るようにしましょう。いくら怒り方が怖いからといって、あなたのためを思って怒っている場合もあります。しかし言い訳をしたり自分の非を認めなかったりすると、旦那の怒りは収まるどころかヒートアップする一方です。逆に謝って反省の態度を示せれば、怒るのをやめてくれるでしょう。

夫婦喧嘩を減らす方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「夫婦喧嘩に疲れたときの仲直り&喧嘩を減らす方法|自分を変えて夫婦仲を改善しよう」

冷静なときに本音や意見を言う

自分の意見を言うときや、怒っている旦那が怖いという本音は、旦那が冷静なときに言うようにしてください。キレているときには妻の言葉が頭に入ってきません。少し時間をおいて冷静になったタイミングで、「そんなにキレられると怖い」「怒鳴らないで欲しい」などの気持ちを伝えましょう。

とくに旦那がキレた後で落ち込むタイプなら、妻に迷惑をかけていることを自覚している可能性が高いです。キレてしまうメカニズムについて理解してもらい、怒らないためにどのような手段が取れるか知ってもらいましょう。

怒っている理由を聞く・想像する

旦那が冷静になったら、怒っている理由を聞くのも大切です。直接聞けないときには、自分なりに想像するのもいいでしょう。旦那の怒りの理由が分からないでいると、自分の言動を改善できなかかったり、何に気を付けなければいけないか理解できません。二度と旦那の地雷を踏まないために、怒っている理由やキレるポイントについて分析していきましょう。

アンガーマネジメントを受けてもらう

どうしてもキレてしまうという旦那には、アンガーマネージメントを受けてもらうようにしましょう。アンガーマネジメントとは、自分の怒りと向き合うためのトレーニングです。トレーニングの目的は人によって異なりますが、すぐキレる夫がトレーニングすることで、自分の怒りをコントロールできるようになるかもしれません。

アンガーマネジメントは次のような手順で行います。

  1. 自分はどのようなことに対して怒りを感じるかの原因を見つける
  2. 怒りを外に出さないようにする
  3. 怒りを外に出さない代わりに、自分の怒りの原因を冷静に説明できるようにする

怒りをコントロールするためには、具体的に次のような方法が有効です。

  • 怒りを覚えたら「6秒」カウントする
  • あえて思考を止める
  • 深呼吸する
  • 怒りのパターン(日時・場所・程度)を記録する
  • 怒りの度合いを数値化する
  • 怒りを「こうして欲しい」など相手への要望に置き換える

第三者の意見を聞く

旦那がキレるのは当然なのか、自分のしたことはそんなに怒られるのか分からなくなっている方は、友人や親族、専門機関など第三者の意見を聞くのが有効です。当事者以外の意見を聞くことで、実は自分が原因だったと分かったり、今まで見えてこなかった解決方法が見つかるかもしれません。

モラハラやDVの相談窓口に相談する

旦那がモラハラでは?と思ったら、モラハラやDVの相談窓口に相談しましょう。専門の相談窓口に問い合わせることで、旦那の行為はDVやモラハラに当たるのかや具体的な対応方法、いざというときの支援について教えてもらえます。具体的には次のような相談窓口があります。

一般社団法人 社会的包摂サポートセンター よりそいホットライン(0210-279-338)などのサービスを提供

女性向けのDV・性暴力などの専門窓口がある

DV相談プラス 内閣府が提供している、DVやモラハラに関する相談サポート窓口

電話やメールは24時間受け付け、チャットでの相談も可能

女性センター 都道府県や市区町村が女性向けに設置している情報センターで「男女共同参画センター」などの名称が使われている

DVやモラハラの相談だけでなく、自立支援など女性が必要な情報を総合的に提供している

女性相談支援センター 各都道府県に一つずつ設置されている無料の相談機関

配偶者暴力防止法の施工を背景に、DVやモラハラなどからの一時保護も実施

配偶者暴力支援センター 配偶者からの暴力に対する支援に特化した相談機関

相談機関の紹介やカウンセリングはもちろん、一時保護やその他の生活支援なども行っている

医療機関の受診をすすめる

旦那に男性更年期障害や精神疾患の可能性があるときには、医療機関の受診をすすめてください。男性更年期障害の場合は泌尿器科を、精神疾患の場合は精神科や心療内科を受診しましょう。軽度の場合は生活習慣の改善やカウンセリング、漢方薬の処方などにより症状を和らげる治療を行うのが一般的です。

すぐ怒ることを自分で自覚していて改善したいと思っているのであれば、適切な治療を受けることで改善できる可能性が高いでしょう。

すぐキレる旦那との離婚を考えているときは…

すぐキレる旦那とこの先も一緒に居るのは耐えられないと思ったら、離婚を考えるようになっても仕方ありません。こちらでは離婚すべきかの判断基準や離婚の方法、離婚する場合のポイントなどについて解説していきます。

離婚すべきかの判断基準

たまにキレる夫でも普段は子どもにやさしかったりすると、離婚すべきか判断に迷う人もいるはず。しかし次のような状況の場合は、すぐに離婚を検討した方がいいでしょう。

    • いつも旦那の機嫌を取ること・怒らせないことだけを考えている
  • 旦那がキレることに恐怖心がある
  • 怒ると物や家に当たる
  • 自分や子どもに暴力を振るう
  • 子どもに怖い思いをさせているのではと不安
  • 心身に不調が現れている
  • これ以上結婚生活を続けるのは限界と感じている

とくに子どもがいる場合、些細なことでキレる旦那の姿は、子どもにとって悪影響でしかありません。次のような状態の場合、将来子どもの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 子どもが旦那の暴言や暴力をマネするようになった
  • 旦那の暴力で子どもがケガをしたことがある
  • 子どもが旦那を怖がっている・姿を見ると委縮する

自分と子どもの心身に危険があるケースはもちろん、子どもの成長に悪影響を及ぼしかねないと思ったら、子どもの安全や健やかな成長のために、一刻も早く離婚すべきでしょう。

感情に任せて離婚を切り出すのはNG

いくらキレる旦那に耐えられないからといって、感情に任せて離婚を切り出すのはおすすめできません。感情のままに突発的に離婚してしまうと、離婚後の生活が思うようにいかなくなったときに離婚したことを後悔してしまうため。

またむやみに離婚を切り出すと、DVの証拠や財産分与の対象となる財産を隠される恐れもあります。また離婚話に逆上した夫が暴れたりして関係や態度が余計に悪化する可能性も。離婚話がスムーズに進まなくなります。離婚を考えたとしても、住む場所などの今後の生活プラン、就職先などの準備が整うまでは離婚を切り出さず、離婚したいそぶりも極力見せないようにしましょう。

離婚準備をすることで恐怖心が少なくなる可能性

離婚準備を具体的に進めていくことで、キレる旦那に対する恐怖心が和らぐ可能性があります。離婚準備を進めていくとこれまでの結婚生活の終わりと新しい生活の始まりが見え、気持ちが楽になる人も。旦那にキレられても、「あと○日でこの生活が終わる」と楽に聞き流せるでしょう。

ただし離婚を後悔しないためには、経済的な自立をはじめとする具体的な生活プランを立てる必要があります。旦那の給料なしでも生活できるよう、離婚前から就職先を確保するなどの準備を進めていきましょう。

双方が合意すれば離婚が可能

キレる旦那が相手でも、双方の合意があれば離婚できます。まずは夫婦で話し合い、離婚するかどうかや離婚条件について決めていきます。このような離婚方法のことを「協議離婚」といいます。協議離婚であれば離婚理由を問われないので、どのような理由であっても離婚できます。

離婚前に別居を検討する

離婚を切り出したら旦那が逆上しそう、同居したまま離婚の話し合いをするのは不可能という方は、離婚前に別居を検討しましょう。妻に対して執着するタイプの夫は別居であっても簡単に承諾してくれない可能性が高いですが、水面下で別居予定日を設定し、旦那に気づかれないように別居準備を進めてください。

本来夫婦が別居する場合は、双方の合意が必要です。しかし旦那にDVやモラハラがある場合は、黙って家を出ても正当な理由があるとして別居が夫婦の同居義務違反に当たりません。こちらからの離婚請求が不利になる恐れが低いため、専門家の助けを借りながら離婚前に別居することを検討しましょう。

別居に必要な準備については、こちらの記事を参考にしましょう。

「別居に必要な準備をシチュエーション別に解説!別居に関する注意点とは?」

モラハラ夫との離婚は長引く可能性

旦那がモラハラの場合、離婚は長引く可能性が高いでしょう。反発されて離婚の話し合いが進まなかったり、離婚条件で難癖をつけてくる恐れがあります。モラハラ加害者はそもそも相手が自分から離れていくのが耐えられないので、離婚裁判にまで発展するケースが圧倒的に多いといわれています。

モラハら旦那と離婚するには、性格の特徴を踏まえた準備をし、自分のみの安全を確保したうえで話し方や伝え方を意識する必要が。ともあれ自分一人で交渉するのは大変難しいので、弁護士などの専門家に依頼するのがベストです。

夫が離婚に応じないときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。

「夫や妻が離婚に応じない…基本とケース別の対処方法を解説!やってはいけないNG対応とは?」

モラハラ・DVで離婚するには証拠が必要

旦那からのモラハラやDVで離婚するには、証拠が必須です。とくにモラハラの場合は被害の様子が分かりにくいので、どれだけ有効な証拠が集められるかがポイントになります。モラハラやDVを証明する有効な証拠は、以下の通りです。

モラハラの証拠 DVの証拠
  • 相手の言動の録音や録画
  • メールやLINEの返信
  • モラハラが原因の病気(うつ病・PTSD・適応障害)の診断書
  • 病院への通院・入院記録や投薬記録
  • 毎日の旦那の行動や日常を記録した日記
  • 第三者機関や警察への相談履歴
  • ケガをしたとき受診した病院の診断書
  • ケガや壊れたもの、穴の開いた壁などの写真
  • 旦那からの電話やメールの記録
  • ボイスレコーダーに録音した暴力や暴言の音声
  • 毎日の旦那の行動や日常を記録した日記
  • 第三者機関に相談したという記録
  • 警察への通報、被害届

できれば、旦那がキレたときの音声や動画を記録して証拠を残しておくのがおすすめ。これが難しいときには、状況や旦那の言動をメモしたり日記に記しておくのもいいでしょう。

DV夫と早離婚するポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。

「DV夫と離婚したい…早く安全に離婚するための手順・相談先・気になるポイントを徹底解説」

離婚時に請求できる慰謝料

旦那のDVやモラハラで離婚するときには、相手に慰謝料を請求できる可能性があります。DVの慰謝料は100万~300万円、モラハラに対する慰謝料の相場は50万~300万円です。慰謝料を請求する場合は、尚のこと証拠が必要になります。確実に証拠を取ってから慰謝料を請求するようにしましょう。

また行為の頻度や悪質度、婚姻期間の長さや子どもの有無などによって相場が変わってきます。個々の事情によって異なるので、詳しくは弁護士にご相談ください。

モラハラで慰謝料請求する時のポイントについては、こちらの記事を参考にしてください。

「夫婦や恋人間のモラハラで慰謝料請求できる?相場や方法を知って有効な証拠を確保しよう」

すぐキレる旦那と離婚するには…弁護士に相談するのがベスト

すぐキレる旦那とスムーズに離婚するには、弁護士に相談するのがおすすめ。できれば離婚を切り出す前に、弁護士に相談しておくといいでしょう。弁護士に相談することで、次のようなメリットがあります。

DVやモラハラに該当するか判断してもらえる

弁護士に離婚を相談すると、旦那の行為がDVやモラハラに該当するか判断してもらえます。DVやモラハラに該当すれば裁判で離婚が認められやすく、慰謝料請求も可能に。スムーズに離婚できる可能性が高まります。

DVやモラハラに該当する場合には、請求に必要な証拠の種類や証拠の集め方、具体的な手順についてのアドバイスを受けられます。自分で取れる限りの証拠を持参して、旦那のやっていることがDVやモラハラになるのか専門家に判断してもらいましょう。

DV旦那から身を守る方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「DVから身を守る『接近禁止命令』を出すには?手続き方法・注意点・離婚の方法を詳しく解説」

離婚条件で損をしない

離婚問題を弁護士に依頼すると、離婚条件で損をするのを防げます。離婚する場合、財産分与や慰謝料、子どもの親権や養育費などの離婚条件を決める必要があります。慰謝料や養育費の金額には相場や独自の算出方法があり、財産分与においても注意すべき様々な要素があります。

そのような離婚条件についても弁護士に依頼すれば、適切な金額を算出してもらえるはずです。また弁護士はどのような主張をすれば有利な条件を引き出せるかについて熟知しているので、弁護士に依頼した方が有利な条件で離婚できる可能性が高まります。

相手と直接やり取りしなくても済む

相手と直接やり取りしなくて済むのも、離婚を弁護士に依頼するメリットです。さらに直接交渉することによる精神的ストレスも大幅に軽減されます。通常の離婚では相手との話し合いが欠かせません。しかしすぐキレる旦那と離婚の話し合いをしようとしても、相手が感情的になり話し合いが進まない可能性が高いです。

そのような場合でも、弁護士に依頼すれば相手との交渉をすべて任せられます。とくにモラハラする旦那には、権威性に弱いという特徴があります。弁護士など自分より地位や立場が上であると感じている相手に弱いので、弁護士が代理人となるとすんなり話し合いがまとまる可能性が高いです。

調停や裁判を任せられる

弁護士に離婚を依頼すると、調停や裁判といった法的手続きを任せられます。夫婦の話し合い(協議)で解決できないときには、家庭裁判所の調停や裁判で決着をつける必要があります。しかし多くの人にとってこのような法的手続きは初めての経験であり、どのような書類が必要になるかや手続きをどのように進めたらいいか分からないという人もいるでしょう。

その点弁護士に依頼すれば書類の作成や収集、申し立ての手続きなどをすべてあなたの代わりにやってもらえます。また弁護士は調停にも同行できるので、調停委員の前でも臆することなく話ができるでしょう。

離婚調停は弁護士なしで大丈夫かについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「離婚調停は弁護士なしで対応できる?依頼したほうがよいケースとメリット・デメリット」

まとめ

すぐ旦那がキレるのは、弱い自分を隠すため、被害者意識が強い、プライドが高いためなど理由は様々です。男性更年期障害や精神疾患、人格障害などが理由の場合もあるため、キレる旦那をどうにかしようとするのは難しいでしょう。

すぐキレる旦那に対しては、こちらは冷静な態度で臨み、落ち着くまで距離を取るのがおすすめ。また落ち着いたタイミングで本音を言ったり、理由を聞くのも有効です。とはいえ自分の心身や子どもに影響が出た場合は、別居や離婚を検討すべきでしょう。

キレる夫と離婚するのはそうでないケースに比べて難しく、モラハラがあると長期化する可能性が高いです。なるべくスムーズに有利に離婚するには、弁護士に相談するといいでしょう。法律の専門家で交渉のプロでもある弁護士に依頼すれば、相手との交渉や裁判手続きなど、離婚に関するあらゆることを任せられます。

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