- 「婚外恋愛だったら不倫とは違うからOK?」
- 「婚外恋愛だといっている夫と離婚したい…」
「婚外恋愛」が初めて世に認知されたのは、2000年代初頭のドラマだといわれています。最近では「婚外恋愛」にハマる主婦や中高年も増えているそう。では、婚外恋愛は不倫とどう違うのでしょうか?婚外恋愛なら既婚者がしても離婚理由にならないのでしょうか?
こちらでは「婚外恋愛」と「不倫」との違いの焦点を当て、婚外恋愛にハマりやすい人の特徴や配偶者にバレる可能性、婚外恋愛が周囲に与える影響について詳しく解説。婚外恋愛に興味をお持ちの方はもちろん、配偶者が婚外恋愛をしているかもしれないという方は参考にしましょう。
婚外恋愛とは?不倫とどう違う?
まずは婚外恋愛の定義や不倫との違い、婚外恋愛にハマりやすい人の傾向について紹介していきます。
婚外恋愛の定義
「婚外恋愛」とは、既婚者でありながら配偶者以外の人と恋愛関係になること。婚外恋愛の場合は、相手も既婚者であるケースが多いですが、中には既婚者と独身者との組み合わせも。
ある調査によると、30歳~59歳までの既婚男女の22.5%が婚外恋愛の経験があるという結果に。40代男性の38.3%という割合が最も多く、30代女性でも18.8%の人が婚外恋愛の経験があると回答しています。また子どものいる既婚者の方が婚外恋愛の経験がある割合が高いということも特徴です。
参照:婚外恋愛に関する実態調査 第1報|レゾンデートル株式会社調査研究部
プラトニックな場合も
婚外恋愛をしている人の中には、性的関係がないプラトニックな関係もあります。不倫や浮気などは性的関係があることを強く連想させますが、婚外恋愛は「一緒に居ると安心する」「落ち着く」など精神的な結びつきを大切にする人も。
不倫・浮気との違い
そもそも「不倫」とは「倫(みち)に不(あら)ず」という言葉から来ています。そのため倫(道徳)つまり、倫理に反した後ろめたい気持ちになりがち。また「浮気」は「浮ついた気持ち(で人の道から外れること)」と、こちらも不道徳なことを意味しています。
一方の「婚外恋愛」は、恋愛そのものを重要視した関係性を示しているようにも見えます。性的関係の有無は重要視しておらず、どちらかというと精神的なつながりを持つことを喜びと感じている人が多いです。
浮気と不倫の違いに関しては、こちらの記事を参考にしましょう。
「浮気と不倫の違いはある?法律上の不貞行為の定義や『不倫しているかも』と思ったときの対処法」
似た意味の言葉
婚外恋愛と似た意味の言葉に、次のようなものがあります。
セカンドパートナー
「セカンドパートナー(略称:セカパ)」は、既婚者が配偶者以外の異性と友人関係よりも深いつながりを持つことを指します。またその相手のことをセカンドパートナーといいます。2015年頃よりメディアでも取り上げられるようになり、有名人の中でもセカンドパートナーがいることを公言している人がいます。
「友達以上・恋人未満」の関係のことをいい、性的関係を持たないのが原則。配偶者に言えないような悩みを打ち明けたり、既婚者同士ならではの相談を持ち掛けることも。
プラトニック不倫
「プラトニック不倫」は文字通り、性的関係を持たないプラトニックな不倫のこと。互いに恋愛感情があり精神的なつながりを重要視するという意味では、婚外恋愛に最も近い言葉かもしれません。性的関係を伴わないため、法律で離婚が認められる「法定離婚事由」には該当しませんが、夫婦関係を壊すような交際内容であれば不法行為が成立する可能性も。
プラトニック不倫で慰謝料が発生するか否かは、こちらの記事を参考にしましょう。
「プラトニック不倫で慰謝料は発生する?不貞行為との違いと慰謝料相場、請求する・されたときの対処法」
婚外恋愛のルール
婚外恋愛には、「互いの家庭を壊さないようにする」という暗黙のルールがあるといわれています。婚外恋愛をする人の多くは「自分の家庭が一番大切」ということを十分理解した上で、それでも「恋愛のドキドキを楽しみたい」「夫や妻に相談できないことを話したい」という気持ちを持っています。
そのため、次のようなルールを設けているカップルもいるようです。
- 互いの家庭・プライベートに足を踏み入れない
- 二人の関係を誰にも言わない
- 連絡時間や会う頻度を決めておく
- 目の前の恋愛を楽しみ、先のことは考えない
これらのルールが破られそうになったときが、婚外恋愛が終わるときと言えるでしょう。別れた後も相手のことを引きずらず、自分の家族を大切にするのがルールです。
客観的に見ると不倫とイコール
婚外恋愛は性的関係よりも精神的なつながりを大切にするというイメージがあるものの、傍から見たら不倫そのものです。不倫をしている人たちの中にも、割り切った付き合いをしている人や自分の家庭を一番に考えている人はいるでしょう。
婚外恋愛を推奨しているサイトでは、婚外恋愛を正当化しようとしています。しかし「自分の妻や夫が知らない間に婚外恋愛を楽しんでいた」と知った場合、「不倫とは違うから」と言われたとしても、納得する人はいないでしょう。いくら「婚外恋愛」とキレイな言葉でコーティングしたとしても、中身は不倫とイコールだということを忘れずに。
不倫がバレたらどうなるかや慰謝料の相場については、こちらの記事を参考にしてください。
「不倫がバレたらどうなる?トラブルを防ぐ対処法や慰謝料の相場・変動する要素を解説」
「婚外恋愛」がメジャーになった理由としやすい人
ではなぜ婚外恋愛という言葉が認知され、使われるようになったのでしょうか。婚外恋愛にハマりやすい人の特徴と併せてみていきましょう。
言葉の響きが良い
婚外恋愛がメジャーになった大きな理由は、言葉の響きがいいということに他なりません。既婚者同士のドロドロとした「W不倫」と呼ぶよりは、「婚外恋愛」といった方が聞こえがよく、当人同士の罪悪感が薄まるというメリットがあるから。
また聞く側の印象も、やってはいけないことから青春時代を思わせるような爽やかなイメージへと変えることができます。
不倫を正当化するため
不倫を正当化するために「婚外恋愛」という言葉を好んで使っている人もいます。不倫をしている既婚者は常に「悪いこと・やってはいけないことをしている」という後ろめたさがあります。しかし「婚外恋愛をしているんだ」と自分自身に言い聞かせることで、その罪悪感を薄めて自分自身を正当化できるというメリットが。
さらに周囲にバレた場合でも「悪いことをしている訳でない」「出会うのがちょっと遅かっただけ」という言い訳ができるのでは考える人も。婚外恋愛という言葉は、不倫をしているという罪悪感を薄め、その行為を正当化するための言い訳として最適だったといえます。
ビジネスにつなげようとする業者も
婚外恋愛を客引きの道具として、ビジネスにつなげようという業者が少なからずいます。婚外恋愛を推奨しているサイトが、実は有料の占いサイトや既婚者専用の出会い系アプリに誘導する入口だったということがよくあります。また新興宗教に勧誘する目的で、婚外恋愛を推奨するサイトを立ち上げている場合も。
婚外恋愛は当事者の罪悪感を薄める以外にも、不倫を収入減とする業者が顧客を増やす目的で使っている言葉でもあるということを覚えておきましょう。
スマホが普及したため
婚外恋愛がメジャーになったのは、スマホが普及したという理由もあります。昔は電話は家に一つしかなく、既婚者同士の男女が連絡を取るのも大変な時代でした。しかしスマホが普及したことで簡単に連絡が取れるようになりました。結果として不倫する男女も多くなったという訳です。
さらにスマホでSNSや出会い系アプリを使えば、簡単に不倫したい人と出会ったり、仲良くなれたりします。結果として割り切った婚外恋愛が簡単にでき、既婚者でも自由に恋愛ができる相手を見つけられるようになりました。
婚外恋愛にハマりやすい人
ではどのような人が婚外恋愛にハマりやすいのでしょうか。
今の生活に満足だが刺激が欲しい
婚外恋愛にハマりやすいのは、今の生活に満足しているが刺激が欲しいと思っている人。結婚生活は穏やかでお金に困ることなく子どももかわいいと思っているが、そんな毎日は平凡で同じことの繰り返しの日々です。結婚生活に満足していながらも、日常に少しの刺激やスリル、ドキドキが欲しいと思っている人が婚外恋愛にハマりやすいでしょう。
婚外恋愛にハマるきっかけは、同じ職場や子どもの学校関係など様々です。いずれの場合も子育てが一段落して、時間や精神的な余裕ができてからというケースが多いようです。時間的な余裕が生まれると、自分の身なりにも気を使いようになり、遊びたい願望が復活する人もいます。
配偶者との関係で満たされていない
配偶者との関係で満たされない思いを持っている人も、婚外恋愛にハマりやすいでしょう。上で紹介した「婚外恋愛に関する実態調査」によると、配偶者の不満を持つ既婚男性のおよそ31%が婚外恋愛の経験があるという結果に。不満を持つ理由は、次のような内容です。
- 相手の性格・自分との相性が合わない
- 性生活
- 家事における役割分担
- 子育てに対する価値観
- 働き方についての価値観
- 金銭面や収入
相手の性格に対する不満があるのは、男女とも半々でしたが、性生活に不満があるのは男性が多く、家事の役割分担について不満があるのは女性が多いという結果に。男女間で不満を感じる部分に違いがあるのも、大きな特徴といえます。
結婚に失敗したと思ったときの対処法については、こちらの記事を参考にしてください。
「結婚に失敗したと感じる瞬間はどんな時?改善法や対処法についても解説」
結婚生活に淋しさやむなしさを感じる
配偶者との関係にとくに不満がなくても、何となく心に寂しさやむなしさを感じる人も、婚外恋愛に走りやすいと言えるでしょう。そのような心の隙間を埋めたいために、婚外恋愛にのめり込むというケースも多いです。また配偶者の不倫に気が付いた人が、仕返しの意味合いで婚外恋愛を始める人も。
最初は気軽な気持ちで相手を探したとしても、求める方向性を間違えると強烈な刺激を感じ、婚外恋愛から抜け出せなくなってしまうでしょう。
専業主婦やキャリアウーマン
とくに婚外恋愛にハマりやすいのが主婦やキャリアウーマンと言われています。専業主婦は家事や育児で毎日家にいることが多く、刺激が少ない日々を過ごしていることが多いからです。子どもが小さいうちは育児で忙しいですが、育児が一段落したときに婚外恋愛を始めやすいと言えます。
また仕事一筋にきたいわゆるキャリアウーマンも、婚外恋愛にハマりやすいでしょう。仕事以外に目を向けたときに、日常と違うスリルを味あわせてくれるものとして婚外恋愛が候補に。仕事の疲れを癒すためにも、ハマる人が多いと考えます。
中高年
婚外恋愛にハマるのは、意外にも中高年の年代の人達が多いようです。若いうちは時間やお金に余裕がなく、自分たちの生活をするので精いっぱい。しかし中高年はそのどちらにも余裕が出てくるため、婚外恋愛がしやすい環境にあります。
とくに婚外恋愛は相手も既婚者のことが多いので、時間がある方が相手とも会いやすいという理由が。中高年の暇つぶしの一つとして、婚外恋愛が流行っているという側面もあります。
婚外恋愛が配偶者にバレるリスクと影響
婚外恋愛のルールとして、互いのプライベートに立ち入らないというものがあります。また既婚者同士の場合、互いの家庭にバレないように気を付けるということもあるでしょう。しかしいつどんなときに配偶者にバレるか分かりません。また婚外恋愛は言い方が違うだけで、不倫だと認識する人が多いということも忘れずに。
こちらでは婚外恋愛が配偶者にバレたときのリスクや影響について、詳しく解説していきます。
相手からの信頼を失う
婚外恋愛がバレると、配偶者からの信頼を失う結果に。いくら婚外恋愛というきれいな言葉を使っていても、結局は不倫です。たとえ性交渉がなかったとしても、気持ちの上で配偶者を裏切っていたことに他なりません。
このようなことから、婚外恋愛がバレると夫や妻からの信頼を失う可能性が高いでしょう。バレた後に許してもらえるかどうかは日とそれぞれですが、いずれにしてもバレた後は誠実かつ素直に謝るようにしましょう。
離婚問題に発展
最悪のケースでは、婚外恋愛がバレると離婚問題に発展する可能性があるでしょう。いくら自分に家庭を壊すつもりがなく純粋に恋愛だけを楽しんでいたとしても、相手からの信頼はそう簡単に戻りません。信頼できなくなった相手とはこれ以上結婚生活を続けていけないという結論に至ったとしても、無理はありません。
配偶者から離婚を求められてそれを拒否し続けていると、最終的には離婚裁判となります。婚外恋愛の相手と性的関係を持っていた場合には、その証拠を押さえられると「不貞行為」とみなされて立派な法定離婚事由に。裁判では負けて離婚せざるを得ない状況になるでしょう。
離婚した方がいい夫婦の特徴や悩んだときの対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚したほうがいい夫婦の特徴|悩んだときのポイントと対処方法を知ってより良い道を選ぼう」
離婚できなくなる
配偶者と離婚したいと思っている人は、反対に離婚することが難しくなります。というのも不貞行為をした側はいわゆる「有責配偶者(婚姻関係の破たんに主な責任がある配偶者)」とみなされるため。有責配偶者となった側からの離婚請求は、裁判所では原則として認めていません。そのため、相手が離婚に合意しない限りは、離婚したくてもできない時間が長期間続くことになります。
妻が離婚に応じないときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。
「妻が離婚してくれない。離婚に応じない理由と1日でも早く離婚するための方法」
慰謝料を請求される
婚外恋愛が配偶者にバレると、慰謝料を請求される可能性が高いでしょう。恋愛の相手が既婚者の場合は、相手の配偶者からも慰謝料を請求される恐れがあります。いわゆる不倫による慰謝料請求は、「不法行為に基づく損害賠償請求(民法第709条)」として行われます。その要件は以下の通りです。
- 故意または過失があること
- 権利や利益の侵害があること
- 損害が発生していること
- 侵害行為と損害の間に因果関係があること
性的関係がある婚外恋愛の場合、不貞行為とみなされるため、配偶者との間の「貞操義務」を破ったという点においてもしくは、配偶者との平穏な家庭を害して婚姻関係を破たんさせたという理由から配偶者の権利や利益を侵害したと認められます。
また恋愛と割り切っているとはいえ、配偶者との婚姻関係が破綻する可能性があることは予想できたでしょうし分かっていたことでしょうから、故意または過失があることも認められます。このようなことから性的関係がある婚外恋愛が発覚したときには、基本的に配偶者や相手の配偶者からの慰謝料請求を拒否することはできません。
なお、不貞行為の慰謝料相場は、離婚しない場合は50万~100万円前後ですが、不貞行為によって離婚する場合は200万~300万円と高額になります。またあまりに密接な付き合いをしていた場合は、たとえ性的関係がなくても慰謝料が発生する可能性があります。
離婚慰謝料の相場については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚慰謝料の相場が知りたい!離婚理由や婚姻期間による相場・金額をアップさせるポイントを解説」
婚姻費用をもらえなくなる
婚外恋愛がバレて夫と別居した場合、婚姻費用がもらえなくなる可能性があります。婚姻費用とは家族が社会生活を維持するために必要な費用のことで、子どもの有無や双方の年収により、収入の多い側が少ない側に渡す費用のこと。夫に主たる収入があり妻が専業主婦やパート勤めだった場合、別居中の生活費を婚姻費用として夫に負担してもらえます。
しかし妻であるあなたが婚外恋愛してしまうと、有責配偶者となり夫に婚姻費用を請求することができなくなる可能性があります。これは自ら婚姻関係を破綻した側からの婚姻費用請求が、「権利濫用」または「信義則上許されない」とみなされるため。
婚姻費用が受け取れても減額される可能性が高いですが、子どもを引き取って暮らしている場合は、養育費程度の支払いを受けることができるでしょう。
婚姻費用をもらい続ける方法に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
「婚姻費用をもらい続ける方法は?損しないための対抗策とよくある質問に答えます!」
子どもへの影響
婚外恋愛が家族にバレると、子どもへの影響が避けられません。いくらバレないようにやっていたとしても、子どもは親の普段との違いにとても敏感です。また婚外恋愛が原因で離婚となれば、一番つらい思いをするのは子どもです。離婚に至らなくても、両親が不仲になったり言い争っている姿を見せることは、純粋に子どもを悲しませる結果に。
子どもがかわいいから家庭を壊したくないと思っていても、婚外恋愛がバレてしまうと少なからず子どもに影響を及ぼすということを忘れないようにしましょう。
「子どものために離婚しないはありえる?」ということに関しては、こちらの記事を参考にしましょう。
「『子どものために離婚しない』は本当?離婚の判断基準や子どもの本音を知って後悔しない生き方を」
精神的なダメージを負う
婚外恋愛が原因で離婚に至った場合、配偶者や子どもを傷つけたことを後悔するのは目に見えています。相手にも家庭がある場合は、相手の配偶者や子どもまで傷つけることになります。相手の配偶者に慰謝料を請求され、訴えられたりすれば、自分自身も傷つくことになるでしょう。
仕事を失う
婚外恋愛の相手が会社の上司や同僚だった場合、仕事を失う可能性があります。婚外恋愛が発覚すると社内でうわさをされ、同じ職場に居づらくなります。どちらかが部署異動させられたり、最悪のケースでは自主退職に追い込まれるケースも。
たとえ職場に居続けられたとしても、職場の人から心の中で軽蔑されるかもしれません。軽蔑はされないまでも尊敬はしてもらえないでしょう。そうなれば普段の仕事もやりにくくなります。基本的に社内不倫をしたからといってそれだけで会社をクビになることはありません。しかし社内で不貞行為に及んでいた場合には、服務規律違反として何らかの処分を受ける可能性があるでしょう。
婚外恋愛でのトラブルで困ったときは
婚外恋愛で家庭内・職場内トラブルにならないためには、次のようなことを考えて行動するようにしましょう。
リスクを認識する
婚外恋愛をしたいと思ったら、それがバレることによるリスクを十分に自覚しましょう。上で紹介したように、婚外恋愛には離婚や慰謝料請求のリスク、子どもへの影響や仕事を失うリスクがあります。そのようなリスクを冒してまでも本当に婚外恋愛がしたいのかよく考えてください。
婚外恋愛は慰謝料請求によってお金を失うリスクがあるだけでなく、離婚や子どもの親権まで失う可能性があります。そうした最悪の事態まで想定し、離婚後の経済力に不安がある方や子どもを失いたくないという人は、婚外恋愛をするべきか・続けるべきかをよく考えてください。
恋愛以外で興味を持てることを探す
恋愛以外で興味が持てる趣味や物、事柄を探すのも重要です。婚外恋愛にハマる理由は人それぞれですが、ただその人が好きになったというだけでなく、刺激が欲しい、自分の心が満たされたいという理由を持つ人も少なからずいます。
そのようなタイプの人は、婚外恋愛以外にも自分の心を満たしてくれたり刺激を感じられる対象が見つかれば、自然に婚外恋愛から離れることができます。まずは自分一人で夢中になれるものを探すといいでしょう。夢中になれるものに没頭できている間は、婚外恋愛について考えている時間を自然に減らせます。
相手と別れる
すでに婚外恋愛している方がトラブルから逃れるためには、相手と別れることが最も効果的。ズルズルと関係が続かないよう、相手にキッパリと「別れたい」と伝えてください。相手に対する恋愛感情がある訳なので、単なる友だちになっても関係が再燃する可能性が。そのような相手とは、たとえ友人関係であっても続けるべきではありません。
人生における優先順位を考える
夫や妻以外の異性と恋愛したいと考える気持ちを、完全になくすことは不可能かもしれません。しかし自分にとっての優先順位は何かということを考えたときに、自然に今後どうするべきか見えてくるはずです。どうしても相手と別れられないという方は、配偶者に「好きな人ができた」と伝えて離婚すべきでしょう。
しかし今の家庭や子どもが大切だという場合は、離婚になったり子どもと離れ離れになってしまう最悪の事態を想定し、それでも婚外恋愛すべきかよく考えてください。
不満があるときはきちんと伝える
配偶者に不満があるときには、それをキチンと相手に伝える努力をしましょう。配偶者への不満が原因で婚外恋愛に目が向いている人は、「今さら言っても無駄」「言わなくても分かってほしい」などと思わず、婚外恋愛に踏み出す前に配偶者と話し合いの機会を持つことをおすすめします。
配偶者と話し合っても解決しない場合でも、現状を受け入れるか、そうでなくても離婚してから新しい相手と付き合うべきでしょう。
弁護士に相談
現在婚外恋愛をしているという方や、配偶者が婚外恋愛で離婚問題に発展しそうだという方は、なるべく早めに弁護士に相談しましょう。すでに婚外恋愛をしている場合は、周囲にバレると慰謝料を請求されたり裁判を起こされる可能性が高いからです。
また配偶者が婚外恋愛や不倫をしている場合は、離婚を希望するかどうかで対応方法が変わってきます。証拠の集め方や離婚をスムーズにする方法、離婚せずに継続させる方法などを法律の専門家という立場からアドバイスしてもらいましょう。
とくに自分の夫や妻、相手の配偶者から慰謝料請求されたときは、相場が50万~300万円と高額です。決して安くない慰謝料を支払うことになるので、その金額を少しでも抑えたい場合は弁護士に相談するのがベストでしょう。
離婚問題に発展したときの弁護士の選び方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚時に依頼したい弁護士の選び方|相談前・相談時のポイントと費用に関する注意点を解説」
まとめ
婚外恋愛とは、既婚者同士のプラトニックな恋愛という意味で使われるケースが多いですが、客観的に見ると不倫や浮気など不貞行為と何ら変わりはありません。日常に刺激が欲しいと思っている人や配偶者に不満を抱えている人、時間やお金にゆとりのある中高年がハマりやすく、婚外恋愛をビジネスにつなげようとする業者もいます。
しかし実際に婚外恋愛をしてしまうと、離婚や慰謝料を請求されるリスクが生じます。壊したくないと思っていた家庭が壊れ、大切に思っていた子どもを失う場合も。後で後悔しないためにはそのようなリスクを十分理解した上で、恋愛以外の趣味を見つけることがポイント。配偶者に不満があるときには、本人にきちんと伝えましょう。
自分や配偶者の婚外恋愛で困ったりトラブルになったときには、弁護士に相談するのが一番です。慰謝料を請求する場合もされた場合も、相手との交渉を任せられます。まずは弁護士事務所の無料相談を利用して、相性がよく親身になってくれる弁護士を見つけてください。