- 「離婚して幸せを感じられる人ってどんな人なの?」
- 「離婚を後悔しないためにできることが知りたい」
離婚しようか悩んでいる人の中には、離婚しても幸せな未来が見えないという方が少なくありません。ではどのような人が離婚して幸せを感じられるのでしょうか?こちらの記事では、離婚して幸せを感じられる人に共通する11の特徴について解説していきます。
離婚して不幸になったという人には共通するパターンがあります。離婚を後悔せず、かつスムーズに離婚するためにできることを知り、「離婚して幸せ」と感じられる人生を手に入れましょう。
離婚して幸せを感じられる人って?11の特徴
離婚して幸せを感じられる人とはどのような人なのでしょうか。こちらでは離婚しても、離婚したからこそ幸せを感じられる人の特徴を紹介していきます。
経済的に自立している
離婚して幸せを感じられる人は、経済的に自立している人です。自分に資産がなく経済的にも苦しい状況では、離婚後の生活は苦しくなり、将来的にも悲観的になりやすくなるでしょう。離婚した後の解放感や、心機一転人生を楽しもうと思う気持ちより「この先どうやって生活しよう」「お金はどうしよう」という不安の方が強くなってしまいます。
人生はお金がすべてではないものの、最低限の生活費すら確保できないと、離婚後の生活は苦しいものに。経済的な自立は離婚後の幸せに直結する問題です。財産分与や養育費など相手の資産にばかり頼らず、自分自身でお金を稼ぐ手段を確保しておきましょう。
専業主婦だけど離婚したいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「専業主婦だけど離婚したい!離婚後に成功するための準備と注意点」
精神的に自立している
経済的な自立と同じくらい、精神的な自立も重要です。配偶者のDVや不倫で離婚した場合でも、ひどい仕打ちを受けたにもかかわらず「離婚は失敗だったのでは」「復縁したい」と考える人が少なくありません。また離婚する理由は夫婦によって異なるため、離婚で心に傷を負ったり引きずってしまうこともあるでしょう。
とくに共依存関係に陥っていた夫婦関係では、支配と服従の関係ができやすく、離婚してもなお相手に執着する場合があります。離婚は人生の大きな転機なので、一切の気持ちを引きずるなといわれても難しいかもしれません。しかし精神的に自立していないと、離婚後の新しい生活や出会いを心から楽しめません。
共依存夫婦の特徴や抜け出す方法については、こちらの記事を参考にしてください。
「共依存夫婦の特徴|主な原因と陥りやすい危険性、共依存関係から抜け出す方法とは」
相手に未練がない
離婚したいと思う反面、相手に未練がある状態だと、離婚を後悔する可能性が高いでしょう。離婚を決意するのであれば、相手への未練はキッパリと断ち切り、離婚後は他人として生きていく覚悟を決めてください。相手に強い未練が残っているのであれば、離婚を考えなおす必要があります。離婚したい理由がはっきりしているのならば、相手への未練を捨て、自分自身が精神的に自立しなければなりません。
好きだけど離婚したいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「好きだけど離婚したい…夫・妻のよくある理由と離婚を後悔しないために考えるべきこととは?」
一人でやっていく覚悟がある
離婚後は一人でやっていく覚悟がある人が、離婚して幸せを感じられます。当然ですが離婚後は元配偶者を頼れないので、生活で困ったことがあっても一人で解決しなければなりません。離婚後も元配偶者に頼りたいと思っていると、本当の意味での自立は難しいでしょう。
離婚時あるいは離婚後に一人でやっていくと決断できる人は、どんな人生を送ろうとも自分次第と割り切れます。自然に離婚後の人生を楽しめるはず。離婚後の人生を有意義にするためには、一人でやっていくんだという強い覚悟が必要です。
気を許せる友だちや打ち込める趣味がある
離婚後の人生を幸せなものにするには、気を許せる友だちや打ち込める趣味があるといいでしょう。離婚はそれだけで精神的に大きなストレスを受けます。なかなか心の傷がいえないという人もいるでしょう。
しかし気を許して話せる友だちや打ち込める趣味があると、いい気分転換になります。離婚原因や離婚時の苦悩辛さなども、「あの時は苦しかったけど今は楽しい」と割り切れるようになるはず。友だちや趣味を持つことは、充実感を持って離婚後の生活を送る上で大切です。自分の人生を楽しむためにも、気分転換ができるものを探しましょう。
離婚することを自分で決断した
離婚を自分で決断できると、離婚して幸せを感じやすいです。自分の中で離婚に迷いがあるまま、周囲の人の意見に流されて離婚してしまうと、その後の生活で辛いことがあったときに「あの人が離婚をすすめたから」などと恨みや後悔が残ってしまう恐れがあります。
逆に親などから「我慢して結婚を続けるべき」といわれ、反発心から離婚を決意するというケースも見られます。いずれにしろ、人生を左右する大きな決断を人任せにするのは大変危険です。周囲の人の意見は参考程度にし、自分で決断した人が幸せな人生を手に入れています。
離婚を迷う理由や迷ったときどう行動すべきかについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚を迷う人必見!迷う理由や離婚を決断した理由を知って、未来のために正しい行動を」
親族や友人が離婚に理解を示している
親族や友人が離婚に理解を示してくれているかも、離婚後の幸福を左右します。親などが反対した状態で離婚すると、理解を得られないことから離婚後に孤立してしまうかもしれません。逆に親族が離婚に理解を示していると、親権獲得に有利になったり離婚後に身を寄せる場所ができたりして、生活面での大きな支えになるはずです。
とくに小さな子どもがいる状態で離婚した場合、突発的な仕事や用事で子どもを見られないときには、育児に協力してくれる人が欠かせません。周囲に理解してくれる人がいると、大変なときに助けてもらったり相談することができるので安心です。
子どもが離婚に賛成している
子ども自身が離婚に賛成していたり理解を示していたりすると、離婚後の子どもとの生活がスムーズに行きやすいです。子どもが両親の離婚を嫌がっている場合や、離婚に反対している場合には、離婚後に子どもとの関係が悪化してしまうケースも少なくありません。
一方で離婚に納得してくれる子どもがいると、子どもは心強い存在に。積極的に自分のことをしてくれるなど、離婚後の新しい生活をサポートしてくれるでしょう。夫婦間に子どもがいる場合は、子どもが離婚についてどう考えているかが、その後の生活の幸福感を左右するでしょう。
子どものために離婚を迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
「『子どものために離婚しない』は本当?離婚の判断基準や子どもの本音を知って後悔しない生き方を」
世間体を気にし過ぎない
世間体を気にし過ぎないのも、離婚して幸せを感じられる秘訣です。周囲からの目を気にし過ぎてしまうと、せっかく自由な生活を手に入れたのに、心の底から楽しめない可能性があります。離婚が珍しくなくなったとはいえ、ネガティブな言葉など様々な反応が返ってくるのが一般的です。
しかし夫婦の事情を知らない他人からの反応よりも、自分の気持ちを優先できる人の方が、離婚後の生活を楽しめる可能性が高いでしょう。離婚後の人生を幸せなものにするには、周り家からの反応に振り回されないようにするのがポイントです。
離婚準備を計画的に進めた
行き当たりばったりで離婚するよりも、計画的に離婚準備を進めた人の方が、離婚後に幸せを感じられるはずです。何も準備せずに行き当たりばったりで離婚してしまうと、後から後悔する可能性があります。例えば夫婦喧嘩の勢いで離婚したとすると、離婚後の住居も決まっていない状態で、当面の生活費も心配な状況に。
離婚するときには、生活費や住居、仕事など入念な準備が必要です。離婚後に後悔しないためには、離婚準備は計画的に時間をかけて進めていきましょう。
離婚を切り出す前にすべき離婚準備については、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚の仕方と手続き方法|後悔しないための離婚条件とを切り出す前にすべき離婚準備を徹底解説」
離婚条件に納得している
離婚条件に納得しているかどうかも、離婚後の幸せを左右します。財産分与や慰謝料、養育費など納得のいかない離婚条件で譲歩してしまうと、離婚後に「もっともらえるはずだった」と後悔する人が少なくありません。
離婚条件について相手としっかり話し合うのは難しいかもしれませんが、話し合いが困難な場合は弁護士など代理人を立てたうえで納得のいく条件で取り決めることが大切です。
離婚しても幸せになれないパターン
幸せになりたいと思って離婚した人の中には、こんなはずじゃなかったと後悔してしまうケースも。こちらでは離婚しても幸せになれない人の特徴について解説していきます。
離婚したことで経済的に苦しくなる
離婚したことで経済的に苦しくなると、なかなか幸せを感じることができません。DVやモラハラなど「たとえ生活が苦しくなっても結婚生活を続けるよりまし」という状況でない限り、離婚前に当面の生活ができるだけの資金や収入を確保するのは必須です。
とくに女性の場合、妊娠や出産などのタイミングで仕事を辞めたりパート勤務に変更する人が少なくありません。そのまま離婚してしまうと、離婚後の生活が苦しくなる事態に陥りがちです。また小さい子どもを連れて離婚した結果、育児と仕事を両立できずに経済状況が悪化するというケースも。
離婚後に幸せを感じるには、離婚前にきちんと資金を貯める、仕事を探して収入源を確保する、周囲に協力してくれる人を見つけるなどして、離婚後の経済状況の悪化を防ぐ手立てをしていきましょう。
離婚したいけどお金がない…とお悩みの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚したいけどお金がない方必見!我慢せず離婚できる方法と対策を紹介します」
淋しさを感じてしまう
配偶者がいない淋しさを感じてしまう人は、離婚しても幸せになれないでしょう。配偶者に未練を残したまま一時の感情のままに離婚してしまうと、後から淋しさを感じる場合があります。相手に未練があるという人は、離婚後に一人になった生活を想像し、それでも後悔しないかと自分の気持ちと向き合ってから離婚を決意すべきでしょう。
配偶者に愛想が尽きている場合には、離婚しても寂しさを感じることなく前を向いて進める人が多いですが、そうでない場合には離婚を慎重に検討する必要があります。
子どもに負担をかけてしまう
両親の離婚で子どもに精神的・経済的な負担がかかってしまった結果、離婚を後悔するケースもあります。子どもがいる夫婦の離婚では、離婚は自分と配偶者だけの問題ではなくなります。子ども自身の生活や将来を考え、本当に離婚すべきか考えることが重要。
たとえ離婚しか方法がない場合でも、面会交流を定期的に行うなど、その後の子どもと元配偶者との関係性を継続できれば、子どもの負担を減らせる可能性があります。子どもがいる夫婦の離婚では、子どもの負担を考慮して進められるかがポイントです。
無計画・衝動的に離婚した
衝動的で無計画に離婚してしまうと、離婚を後悔する可能性が高いです。「もっと相手と話し合っていれば離婚せずに済んだかも」という感情面・心理面での後悔はもちろんのこと、きちんと準備をしていればもっと財産分与を受けられたかもしれないという経済面での後悔の可能性も。
また周囲がすすめるままに離婚してしまったという場合には、もっと自分の気持ちと向き合ってから離婚を決めればよかったと後悔するケースがみられます。離婚はその後の人生を左右する大きな決断です。決して衝動的、無計画に周囲がすすめるままに決断していいものではありません。
マンネリ化からの離婚
夫婦関係のマンネリ化からの離婚も、後悔する人が多いと考えられます。例えば妻を女性として見れなくなり浮気や不倫に走った結果、それに気が付いた妻から離婚を切り出されたという人が少なくありません。別に妻が嫌いになった訳でも家庭から逃げたいわけでもないのに、単なる火遊びとして不貞行為をしてしまったケースです。
そのためいざ妻から離婚を切り出されると「後悔している」「そんなつもりじゃなかった」と、妻に未練を感じたり離婚を後悔する場合が多いようです。
離婚を後悔しないためにできる8のこと
これまで離婚して幸せを感じるケースと離婚しても幸せになれないケースを紹介してきました。では離婚を後悔しないためには、どのようなことをすべきなのでしょうか。
納得できる離婚条件を手に入れる
離婚を後悔しないためには、納得できる離婚条件を手に入れる必要があります。離婚条件とは、次のようなものです。
- 財産分与
- 年金分割
- 慰謝料
- 子どもの親権
- 養育費
- 面会交流
このほかにも、持ち家の場合はどちらが家に住み続けるかなども含まれます。本来は納得するまで協議したうえで離婚するのがベストですが、一刻も早く離婚したい、相手と話をするのも嫌だという理由から、十分に協議しないままに離婚を成立させてしまう人もいます。
そのような場合は、離婚調停を利用して離婚条件について話し合ったり、弁護士を通じて協議したりする方法を選択しましょう。
離婚前後の手続きの流れについては、こちらの記事を参考にして下さい。
「離婚前・離婚後の手続きの流れを解説!離婚の条件や種類別の期間、注意点とは」
離婚問題に詳しい弁護士に相談
離婚を後悔しないためには、離婚問題に詳しい弁護士に相談するのがおすすめ。離婚条件の取り決めでは、法律の知識が必要です。相手に離婚原因があるときには、法的に不利にならないためにも証拠の確保が必要に。離婚で不利にならないためには、弁護士に相談したうえで必要な知識を付けておいてください。
DVや不倫した相手と直接話し合いをしたくない方は、弁護士を代理人として協議するのが有効。離婚への本気度を配偶者に示せ、妥当な条件で離婚できる可能性が高まります。自分自身や離婚後の生活を守るためには、準備段階で早めに離婚問題に詳しい弁護士に相談するようにしましょう。
離婚後の生活費を確保
離婚後の生活費の確保も、離婚を後悔しないためには必要です。引っ越し費用や当面の生活費は、離婚前から貯めておきましょう。離婚時にもらえる財産分与や慰謝料といったお金も、しっかりと取れるような準備が必要です。
そして現在十分な収入が無い方は、離婚後の生活を成り立たせるだけの収入を確保してください。とくに専業主婦やパート勤務場合、財産分与を当てにして離婚したら実は借金があり財産をもらえなかったというケースも少なくありません。相手の財産に依存するのではなく、財産分与が受けられなくても自分で生計を立てられるように就職先を決めたり、収入プランを立てるようにしましょう。
貯金を隠したまま離婚できるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚時に貯金を隠すことは可能?財産分与の基礎知識と不利にならない方法」
離婚後に住む場所を準備する
離婚して今住んでいる家を出るという方は、離婚後に住む場所を確保してください。実家に戻れるのであれば安心ですが、そうでない場合は自分で住む家を探しておきましょう。子どもの園や学校のこと、自分の仕事のことを考えた上で、住む場所を決定してください。
賃貸であれば審査に通るのかや、家賃を払い続けていけるのかも細かく確認しておくといいでしょう。住む場所を確保したら、その後の生活ができるように家具や家電なども準備して、居住環境を整えていきましょう。
離婚後に市営住宅に住みたいとお考えの方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚で市営住宅の手続きはどうなる?離婚前・離婚後の申し込みのポイントを解説」
離婚までのプランを立てる
離婚を後悔しないためには、離婚までの綿密なプランを立てることをおすすめします。いつどのようなタイミングで離婚するかはもちろん、離婚に付随する手続きをどのように進めるか、離婚後の生活プランをどうするかなど考えることはたくさんあります。離婚した後で困らないよう、準備段階から離婚後の具体的な計画を立てていきましょう。
子どもの生活や将来について考える
子連れ離婚をお考えの方は、離婚後の子どもの生活や子供の将来についてもよく考えましょう。子どもの心身の成長には、家庭環境が大きく影響します。夫婦喧嘩が絶えない家庭で育つと子どもに悪影響を与えますが、何も考えずに離婚して子どもに精神的・経済的負担を強いてしまうと、離婚を後悔することになりかねません。
子どものためにも離婚を後悔しないためには、子どもの学校や生活環境、親権などを含めて十分に考える必要があります。また子どもが将来留学や学費の高い大学に行きたいとなったときに追加で学費を援助してもらえるよう、養育費を支払う側に合意を得ておきましょう。
子どもに離婚のことをどう伝えたらいいかお悩みの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「【離婚】メンタルに配慮した子供への伝え方&ケアの方法|離婚が子供に与える影響と伝えるときの注意点」
周囲に協力者・相談相手を作る
離婚を後悔しないためには、周囲に協力者や相談相手を作っておきましょう。病気などで育児ができないときや精神的な支えが必要なときに、あなたの助けになってくれるでしょう。例えば近所に頼れる親族や友人がいるときには、事情を話していざというときの協力を依頼してください。
親族や友人が近くにいないときには、いざというときの預け先や相談先を探しておきましょう。お住いの自治体によっては、ひとり親家庭向けのベビーシッターや一時預かり、ホームヘルパー事業を行っているところも。悩み事や相談事を打ち明ける相手がいないときには、カウンセリングや医療機関を利用するという方法が有効です。
コミュニティに参加する
コミュニティに積極的に参加するのも、離婚後の生活を幸せにする一つの手段です。とくに夫以外に話し合い相手がいない人が離婚すると、誰とも話さない生活になってしまう人もいます。しかしこれはあまり健康的な生活ではありません。仕事や子ども関係はもちろん、地域や趣味など何かのコミュニティに参加することも、幸せな人生にするポイントです。
自然に話し相手や友達ができて離婚後の孤独感を軽減できるだけでなく、新しいパートナーとの出会いのチャンスになる可能性も。無理をしない範囲で、コミュニティを広げる活動をしていきましょう。
スムーズな離婚を実現するためのポイント
離婚を後悔せずスムーズに行うには、いくつかのポイントがあります。
とことんまで相手と話し合う
DVや虐待などあなたや子どもの身に危険が及ぶ状況でない限り、離婚や離婚条件、子どもについてなどとことんまで話し合ってください。離婚を迷っている場合は関係修復の可能性がないかや、双方が努力できることがないかなどを考えましょう。
子どもがいる場合は子供の将来について話し合うべきです。お金の心配をせずに学ばせてあげたい、進路に制限をかけたくないとの思いが双方にあれば、養育費の支払いに関するトラブルは回避できるでしょう。離婚を考えた相手とは話をしたくないという気持ちかもしれませんが、より確実な幸せをつかむためには、必要な時間だと認識してください。
離婚に有利な証拠を確保する
相手に離婚原因がある場合、離婚やその他の条件に有利になる証拠を確保しておくことが大切です。離婚話がもつれて裁判に進んだ場合は、DVや不倫があったことを示す証拠が必須です。また証拠がないと慰謝料を相手に請求することも難しくなります。
不貞の証拠 |
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DV・モラハラの証拠 |
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セックスレスの証拠 |
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経済的DVの証拠 |
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上記以外でも、証拠となるものがあります。どのような証拠が有効なのかについては、弁護士に相談してください。
浮気調査で証拠がなかった場合の対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。
「浮気調査で証拠なかった…どうしたら?自分で証拠を集めるときのポイントと注意点とは?」
財産調査をする
財産分与や養育費請求で損をしないためには、財産調査が必要です。財産分与とは結婚期間中に協力して築いた「共有財産」を、離婚時に分ける手続き。共有財産をきちんと把握していないと、財産分与で不利になる可能性があります。とくに相手が財産を隠していそうな場合には、財産調査を念入りにしておきましょう。
具体的な財産調査の方法は以下の通りです。
不動産 | 最寄りの法務局で登記事項証明書を取得し、権利部(甲区)の「権利者その他の時効」に記載がある所有者を調べる |
預貯金 | 預貯金通帳の名義を調べる |
車 | 自動車検査証(車検証)の「所有者の氏名又は名称」に記載されている所有者を調べる |
年金 | 年金事務所で「年金分割のための情報通知書」を取得する |
離婚で年金はどうなるかについて詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。
「離婚で年金はどうなる?財産分与における年金分割の種類と方法、離婚後に後悔しないポイントとは」
離婚時の条件は優先順位を決めて
離婚をスムーズに進めるには、離婚条件にあらかじめ優先順位を付けておくことをおすすめします。自分の中で条件があいまいなまま話し合いをすると、相手や周囲に流されて条件を決めてしまって後悔する人がいます。またどの条件も譲歩できないと、相手との交渉がまとまらない可能性が高まります。
逆に優先順位をはっきりさせておくと、相手との離婚交渉がスムーズに進みます。まずは子どもの親権など譲れない条件を明確にし、慰謝料や財産分与は最低ラインを決めたうえで協議に入るといいでしょう。
合意内容は公正証書にする
夫婦で話し合って決めた内容は、「合意書」や「離婚協議書」などの書面にし、公正証書にしておきましょう。公正証書は公証役場で公証人に作成してもらうもので、法的な効力がある証明文書のこと。養育費など継続的な金銭の支払いについて記載するときには、「強制執行認諾文言付き公正証書」で作成することをおすすめします。
「強制執行認諾文言付き公正証書」として作成すると、相手が養育費の支払いをストップしたときに裁判所の手続きなしに給与などを差し押さえできます。公正証書を作成するには、公証役場に夫婦で行き公証人と面談したうえで記載する内容を詰め、作成日時を決定したうえで公正証書ができます。
弁護士に依頼する
離婚条件の協議や離婚協議書の作成を弁護士に依頼すると、適切な条件をアドバイスしてもらえるだけでなく、相手との交渉を任せられます。また代理人として公証役場に赴いて公正証書の作成も可能です。離婚後の生活を幸せなものにするには、離婚条件の確実な履行が重要です。後悔しない離婚を実現したい方は、ぜひ弁護士への相談を検討してください。
離婚問題を依頼した弁護士を変えたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
「離婚問題を依頼した弁護士を変えたい!変更の手順や注意点は?払った着手金はどうなる?」
まとめ
離婚して幸せと感じるためには、精神的・経済的自立が必要です。また離婚を自分で決断し、相手に未練を持たずに一人でやっていく覚悟もなければいけません。さらに子どもや周囲の離婚への理解も欠かせません。いざというときに助けてもらえる人や悩みを話せる友人、打ち込める趣味を見つけましょう。
離婚を後悔しないためには、離婚後の生活のことを考えて住む場所や当面の生活費、収入の確保が必須です。そのために離婚までのプランを明確にし、計画的に離婚準備を進めてください。子どもがいる方は、離婚後の生活や子供の将来についてもしっかりと考えましょう。
スムーズに離婚するにはとことんまで相手と話し合い、本当に離婚すべきかや離婚条件を協議しましょう。離婚で有利になる証拠集めや財産分与で損をしないための財産調査も忘れずに。自分一人ですべてできるか不安な方は弁護士に相談するのがベストです。相手との交渉や離婚協議書の作成、公正証書の作成までトータルで任せられます。